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選句しました。

 投稿者:百花  投稿日:2017年 6月19日(月)18時32分33秒
  〇もやもやの底くつきりと箱眼鏡
箱眼鏡って不思議ですね。水中でなく、言葉に当ててもくっきりというのは無いんでしょうか。

〇底光りする声の師や昼寝覚
夢の中にも師が師が師が・ああ暑い。

〇猫が来て午睡の底を覗きけり
覗かれている夢を見ましたか。舐められていたりして?

〇雨の音取り出す真夜の缶ビール
グラスに移すときの楽しみ。

〇夏蝶のふわり明るき取水口
景が気持ちよく見えてきます。

〇手に取れば肉の冷たき蝸牛
子供の頃の触感が蘇ります。

〇鳥取に砂集まりて梅雨に入る
言われてみれば。。河川工事が進んで海岸線が後退しているのが普通ですが。

〇材木が襲ふ幻想熱帯夜
だいぶお疲れですね。お大事に。

〇食材の全て持ち寄り夏料理
真夏の闇汁かもしれない。大騒ぎでしょうね。

〇含羞は極彩色の熱帯魚
若冲が描けばやっぱり極彩色かも。ぽっと赤らんでは無しね。

〇枯れ井戸を慰めてゐし白雨かな
せめてもの慰めの一時。もの(枯井戸)にも情を語らせるのは兜太ではなく虚子風かと。

〇少年の肢体を包む夏蒲団
麻の夏布団、ちょっと動くと手や足が出て。どの位までが少年かしらん。

〇船底をドックに曝す暑さかな
此度のイージス艦の事故も・・大変ですね。

〇湯あがりの肩に山椒魚の影
宿の廊下に水槽が。。
 
 

選句しました

 投稿者:月犬  投稿日:2017年 6月18日(日)11時48分5秒
  ゆかりさん、ファイルよろしく。

◯一徹に閑かに待ちて蟻地獄
 たしかに。

◯滝落つる徹底的といふ無心
 そのとおり。

◯撤収を余儀なくされし昼寝かな
 しょうがないなあ。

◯梅雨寒を灯す武満徹かな
 そんな感じもする。

◯水無月を丸底フラスコすきとほる
 フラスコはどれも透き通っているのだよ。

◯猫が来て午睡の底を覗きけり
 やな猫じゃ。

◯材木が襲ふ幻想熱帯夜
 とんでもない幻想やね。

◯材木のやや傾いてさみだるる
 傾けて立てかけてないと倒れるです。

◯材木座海岸までを白日傘
 おしゃれやな。

◯食材の全て持ち寄り夏料理
 持ってくるまでに腐ったりしないかなあ。

◯廃材の上に立ちたる羽抜鶏
 エラそうでなにやら可笑しい:笑

◯ところてんゆふべはおたのしみでしたね
 はい、おたのしみでした。

◯含羞は極彩色の熱帯魚
 はじらいはないと思うけど、そんな感じなのね。

◯向き合うて屈む線香花火かな
 そのまんま、なんだけど。
 

選句です。

 投稿者:なむ。  投稿日:2017年 6月18日(日)07時38分50秒
  ◎蠅が飛ぶ星一徹を避けて飛ぶ
私が蠅でも避ける。

◎水槽の底より次々と海月
スカイツリーの下にある水族館か。あそこクラゲだけが充実してる。

◎猫が来て午睡の底を覗きけり
訳知りの猫。

◎雨の音取り出す真夜の缶ビール
よき風情。

◎取り敢へず食べて夏痩せ待つてをり
待っても無駄。

◎取手競輪逃げてなんぼの暑さかな
差してなんぼの選手も。それにしてもバンクは暑い。

◎鳥取に砂集まりて梅雨に入る
あれは集まって出来ているのか。

◎画材屋とコトリ屋ならぶ入道雲
南仏のあの海辺の街ですね。

◎緩衝材ぷちぷちぷちぷ旱梅雨
最後の「ぷち」が完了せずに「ぷ」で終わっているところに倦怠感があって、おもしろい。

◎黒南風や廃材のごと酔ひつぶれ
呑みすぎだよ。

◎廃材の上に立ちたる羽抜鶏
似合いすぎるくらい似合う。

◎向き合うて屈む線香花火かな
確かに。

◎船底をドックに曝す暑さかな
見えます。

◎膝へ置くあんみつの盆滝の音
よき風情。
 

選句

 投稿者:朝比古  投稿日:2017年 6月18日(日)07時16分4秒
  ☆もやもやの底くつきりと箱眼鏡
 箱眼鏡の箱眼鏡たる所以。

☆水無月を丸底フラスコすきとほる
 丸底が美しい。

☆取り置きの書籍一冊梅雨夕焼
 取り置きっていい言葉だなぁ。すでに死語に近いかもしれないけれど。

☆逸材といはれてけふの蝸牛
 フレンチレストラン用だろうか。

☆画材屋とコトリ屋ならぶ入道雲
 日常なんだけれどふと気付くと非日常的だったりする。

☆角材の積まれてありぬ梅雨の月
 積むか立て掛けるか。

☆黒南風や廃材のごと酔ひつぶれ
 泥酔ってやつね。

☆材木のやや傾いてさみだるる
 売り物は大事に。

☆材木座海岸までを白日傘
 鎌倉婦人の美しい所作。

☆材料の多きレシピや梅雨籠
 こういうレシピの時に限って調味に失敗したりする。

☆端居して晩飯と画材のにほひ
 画材の意外性。

☆金魚草子どもの顔で告白す
 純粋無垢を装って。

☆向き合うて屈む線香花火かな
 並ぶパターンも好きだけど。いずれにせよ淡い恋愛感情。

☆紫陽花の内へ内へと朽ちにけり
 言われてみれば…って本当にそうかな。
 

徹底取材句会・投句一覧

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年 6月18日(日)00時43分22秒
編集済
  投句一覧です。

【徹】
さぼてんの花徹夜して園子温
一徹に閑かに待ちて蟻地獄
花擬宝珠徹子に訊いてからなら食ふ
糸とんぼ徹子の部屋へ来てゐたり
紫陽花が徹子の部屋にあふれをり
蛇を見よ徹頭徹尾蛇である
滝落つる徹底的といふ無心
徹頭も徹尾も兜虫なるぞ
徹夜して老鶯鳴き損なふ朝(あした)
撤収を余儀なくされし昼寝かな
桃鉄の夜を徹したる楸邨忌
梅雨寒や徹夜中継みる体力
梅雨寒を灯す武満徹かな
蠅が飛ぶ星一徹を避けて飛ぶ

【底】
あいの風いちばん底の田にをりぬ
このあたり底だな百足も這つてをる
もやもやの底くつきりと箱眼鏡
水槽の底より次々と海月
水無月を丸底フラスコすきとほる
底に居る蟻を見下ろしながら食べ
底光りする声の師や昼寝覚
底上げの長靴底上げのラムネ瓶
滴りのピューレピューロと平成の底
猫が来て午睡の底を覗きけり
白靴の底に裏面史顔面史
兵隊のやうにプールの底磨く
夜の底をけぶりて薔薇の花崩る
藍ゆかた天底離るにまかせをり

【取】
雨の音取り出す真夜の缶ビール
炎天や取締役の鬱血痕
夏蝶のふわり明るき取水口
取り敢へず食べて夏痩せ待つてをり
取り置きの書籍一冊梅雨夕焼
取り分を尺取虫の主張せり
取扱説明書だけあり麦酒
取扱品目になし竹婦人
取手競輪逃げてなんぼの暑さかな
取説を汚して仕舞ふ施設かな
手に取れば肉の冷たき蝸牛
鳥取に砂集まりて梅雨に入る
美しく取りあふ美しいあぢさゐ
病葉を取れど朽ちなむ滑り台

【材】
逸材といはれてけふの蝸牛
夏暁や句材にはかに光のなか
画材屋とコトリ屋ならぶ入道雲
角材の積まれてありぬ梅雨の月
緩衝材ぷちぷちぷちぷ旱梅雨
黒南風や廃材のごと酔ひつぶれ
材木が襲ふ幻想熱帯夜
材木のやや傾いてさみだるる
材木の青嶺に鳥を鳴かせし過去
材木座海岸までを白日傘
材料の多きレシピや梅雨籠
食材の全て持ち寄り夏料理
食材の鍋に踊りしキャンプ場
端居して晩飯と画材のにほひ
廃材の上に立ちたる羽抜鶏

【当季雑詠】
ところてんゆふべはおたのしみでしたね
一列に進む白壁蟻の列
花沙羅の落ちしと遺書を認める
海紅豆みて緑道を折り返す
含羞は極彩色の熱帯魚
金魚草子どもの顔で告白す
言ひそびれたる言の葉やラムネ飲む
枯れ井戸を慰めてゐし白雨かな
向き合うて屈む線香花火かな
紫陽花の内へ内へと朽ちにけり
十薬を辿つて歩く徹夜ハイ
少年の肢体を包む夏蒲団
船底をドックに曝す暑さかな
短夜の切取線上の鋏
停まるたびバスの車窓に額の花
梯子から梯子あをすももただよふ
湯あがりの肩に山椒魚の影
得恋用はなうた歌ひ星涼し
膝へ置くあんみつの盆滝の音
揚羽来て羽根振るはせて自己の位置

(以上)

14句選(特選、逆選なし)
選句締切:6月21日(水)23時(JST)
            ↑
 ★集計の方のご負担を考慮し時間を繰り上げました。
投稿先:みしみし第二
http://6911.teacup.com/3434/bbs
(返信とかスレッドとか難しいことを考えないで、そのまま書き込んで下さい。)

題に関わらず全体から選句数分選句にてお願い致します。
★★★整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。★★★
(人力で集計しているので、順番を変えられるとほんとに大変なんです!!!)

ではよろしくお願い致します。
 

徹底取材句会・ご案内

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年 6月14日(水)23時23分20秒
  出題です。

【徹】
【底】
【取】
【材】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:6月17日(土)24:00(JST)
投句宛先:掲示板http://6911.teacup.com/3434/bbs
     下の方の「管理者へメール」からお願いします。

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
 書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。
 メールアドレスだけだとどなたか分らないので、★タイトルに俳号とか本名とか
お書き添えください。

この句会は互選です。投句のみ、選句のみの参加はご遠慮下さい。

 よろしくどうぞ。
 

結果です

 投稿者:月犬  投稿日:2017年 6月14日(水)23時15分8秒
  十二連敗句会結果発表です。
集計に間違いありましたらご一報ください。

亜紀さん=亜、亞子さん=亞と表記しています。

はたた神十中八九おこりんぼ     なむ  月せ
包帯のとれて術後の虹二重      なむ  由海ゆ
空梅雨やゴリラが連打するおなか   なむ  由せ
敗北に北の字ありて帰省かな     なむ  月亞ゆ
芒種なり路地に旧知の大鴉      なむ  月由亞
ふたりして事後の蜜豆三丁目     なむ  月苑海亞七ゆ

灼けてをる十円玉の平等院      海太  む月苑亜由亞ゆ百せ
夏燕二重国籍でもツンと       海太  百
言ふなれば連帯責任蟻の道      海太  月苑
夏草か葵か敗者らしいのは      海太  せ
蜘蛛の子の集まつて来る小言かな   海太

短夜の東十条あたりかな       朝比古 む苑洋亜海亞七ゆ
二色刷り広告ゆけり蝸牛       朝比古 七
アロハシャツ勝鬨橋に連なりて    朝比古 月苑洋ゆ百
蟻の列敗れしものへ続きけり     朝比古 む亜
ゆらゆらと媼のたたむ日傘かな    朝比古 亞

十人の僧侶の読経油照り       月犬  亜
まだゐるよ瀧を眺めるあの二人    月犬  朝苑洋由海亞ゆ
歩行器の母連れ梯梧の花の下     月犬  せ
薔薇どれも腐敗してゆく気配あり   月犬  朝苑洋亜亞七ゆせ
玉を巻く芭蕉正午の鐘が鳴る     月犬  む苑亞

麦星や額・口・胸に切る十字     百花  海
二親とゐる夕焼のシルエット     百花  朝む
六月の花嫁墓碑に名を連ね      百花
アメリカの一州ならず敗戦忌     百花
冷奴もめんを好む男なり       百花  朝海ゆ

十薬の隙を這い出す蜥蜴かな     苑を  朝洋亜
密やかに二階はありて炎天下     苑を  朝む月洋由亞七ゆ百
連ドラを見たりサイダーを飲んだり  苑を  む洋亜由海七
敗残や幾たび夏の過ぎて夏      苑を  百
色即是空空即是色海月        苑を  む

デッサン室しずか野にふゆる十薬   洋子  七
七月の二兎を追うひと荒れてをり   洋子  月百せ
夏鴨の小鴨連ねてすれちがふ     洋子
ワンピース敗れてしまふ熱帯夜    洋子  海ゆ
蛍とぶ石膏室の石膏像        洋子  七せ

十二の夏十五少年漂流記       亞子  月海七
蠅と蠅二重サッシの中にいる     亞子  む洋亜七
青葉若葉よ連綿と徳川家       亞子  む亜海七
敗色の濃厚なりし豆御飯       亞子  朝苑洋
夕暮のメモにまみれて冷蔵庫     亞子  朝む月苑洋亜由七ゆ百せ

十薬や十円玉を使ひきり       亜紀  海
二塁ベース踏めず卯の花腐しかな   亜紀  朝せ
緑雨なる二俣川を連れ立ちぬ     亜紀
敗因を探つてゆけば時鳥       亜紀
重役の面々が行く濃紫陽花      亜紀  苑せ
せはしなく時を行き来す蟻の列    亜紀

水掻きを隠す十指の汗ばめる     由季  朝む亞百
片影の細りゆく刻二条城       由季  百
栗の花連続ドラマたたみこむ     由季  海七
氷菓手に敗戦チーム集まりぬ     由季  朝
人呼ぶにスイッチを押す朝薄暑    由季

ゆふべ視た夢の続きはアイリスに   七
蜘蛛の囲をつたい二階の人に逢ふ   七   月亜由百
かげろふに連れられて行くあぶな坂  七
敗因はよくわからない五月闇     七   月
黒鍵の音占拠する蟇         七   洋亜

孔子様十有五にしてアマリリス    せせい
二種類の酒を飲み干す夏の蜂     せせい
信じない連続攻撃毛虫焼く      せせい
敗戦に言ひ訳数多花菖蒲       せせい
紫陽花や風呂で大きな音が鳴る    せせい 朝む苑洋亜由海亞ゆ百

十薬の切れ目が土の切れ目かな    ゆかり 由百せ
二度見してうつむいてまた海紅豆   ゆかり
報告も連絡もせず梅雨に入る     ゆかり 朝苑由亞
敗荷の輪廻いちめん蓮の花      ゆかり せ
紫陽花の白にみなぎる緑かな     ゆかり 洋由百
 

選句します

 投稿者:せせい  投稿日:2017年 6月14日(水)22時55分56秒
  ○はたた神十中八九おこりんぼ
季語は「はたた神」。「十中八九」がユーモラスかと。

○灼けてをる十円玉の平等院
季語は「灼く」。藤原頼通公建設の平等院。「十円玉」にその画像あり。

○十薬の切れ目が土の切れ目かな
季語は「十薬」。「金の切れ目が縁の切れ目」を上手く俳句に転用して居ます。

○七月の二兎を追うひと荒れてをり
季語は「七月」。荒れに詩を見ました。

○二塁ベース踏めず卯の花腐しかな
季語は「卯の花腐し」。慙愧の念が句に。

○空梅雨やゴリラが連打するおなか
季語は「空梅雨」。ゴリラの迫力に俳味が。

○歩行器の母連れ梯梧の花の下
季語は「梯梧の花」。母子の暫しの交感。

○夏草か葵か敗者らしいのは
季語は「夏草か葵」。面白い比較ですね。句味がありました。

○敗荷の輪廻いちめん蓮の花
季語は「蓮の花」。晩秋の季語を持ってきて「輪廻」とはお見事、と思いました。

○薔薇どれも腐敗してゆく気配あり
季語は「薔薇」。腐敗の予感が逆に薔薇の花を際立たせていますね。

○蛍とぶ石膏室の石膏像
季語は「螢」。トルソーが思い浮かびますね。石膏像だからと言ってトルソーとは限りませんが、真っ先に「トルソー」が思い浮かびました。デッサンをする画学生も思い浮かびました。

○重役の面々が行く濃紫陽花
季語は「濃紫陽花」。重役の面々に印書深さがありました。濃紫陽花と言う季語との連携感もあるかと。

○夕暮のメモにまみれて冷蔵庫
季語は「冷蔵庫」。レシピなど。メモの内容が想像力を掻き立てます。

 

選句しました。

 投稿者:百花  投稿日:2017年 6月14日(水)22時23分40秒
  〇灼けてをる十円玉の平等院
灼けたままの方が古銭の価値は高いそうですね。

〇十薬の切れ目が土の切れ目かな
そんな所に住んでいます。

〇水掻きを隠す十指の汗ばめる
合掌の内側は水掻きでしたか。

〇夏燕二重国籍でもツンと
燕は渡り鳥ですからまあね。

〇七月の二兎を追うひと荒れてをり
荒れますね。あ、私のことじゃなかったですか。。

〇蜘蛛の囲をつたい二階の人に逢ふ
マニ教の世界図の二階でしょうか。

〇片影の細りゆく刻二条城
二条城は影が少なかった記憶があるけれど、今はどうなんでしょうか。

〇密やかに二階はありて炎天下
な~に?二階さん?時事句?

〇アロハシャツ勝鬨橋に連なりて
アロハシャツと勝鬨。ムム・・。

〇敗残や幾たび夏の過ぎて夏
日本は今でも敵国条項の縛りのなか。現実にいつでも攻撃される可能性があるのですね。

〇紫陽花の白にみなぎる緑かな
見るほどに、白と緑のいきいきと。

〇紫陽花や風呂で大きな音が鳴る
温泉や風呂屋なら響いて気持ち良いけれど、自宅での大きな音は事件です。

〇夕暮のメモにまみれて冷蔵庫
新しく買った冷蔵庫は正面に磁石が使えなくて、綺麗だけど不便。メモこそ冷蔵庫!
 

選句です

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年 6月14日(水)22時15分57秒
編集済
  ○灼けてをる十円玉の平等院
 平等院は焼け落ちたことはあったんでしたっけ。炎天下の十円玉から思いを馳せたものでしょう。

○短夜の東十条あたりかな
 地名が効いていますね。

○まだゐるよ瀧を眺めるあの二人
 これ、「まだゐるよ」と言っている人の方が「あの二人」よりずっといる訳ですよね。茶屋の従業員かなにかがそろそろ心中を疑い始めた頃合いなのでしょう。

○包帯のとれて術後の虹二重
 「どうですか、見えますか」「あのう、先生、なんか二重に見えるんですけど…」

○密やかに二階はありて炎天下
 一階は店でてんやわんやなのかも知れません。

○アロハシャツ勝鬨橋に連なりて
 「連なりて」というのは横並びではありませんね。勝鬨橋の歩道は狭くて、縦に連なるしかないのです。

○ワンピース敗れてしまふ熱帯夜
 「破れて」ではないので着衣のことではないのでしょう。

○敗北に北の字ありて帰省かな
 海鳴りだけを聞いているのでしょうか。

○薔薇どれも腐敗してゆく気配あり
 美しいものは腐敗するのです。

○ふたりして事後の蜜豆三丁目
 「蜜豆」が淫靡ですね。「蜜豆三丁目」という連なりも淫靡です。

○紫陽花や風呂で大きな音が鳴る
 放屁でしょうか。

○夕暮のメモにまみれて冷蔵庫
 これは冷蔵庫が季語だった時代ではなくて、現代でしょう。

○冷奴もめんを好む男なり
 かっこいいですね。
 

選句しました。

 投稿者:  投稿日:2017年 6月14日(水)12時11分53秒
  ○デッサン室しずか野にふゆる十薬
モチ-フと対峙している集中感がよく出てるなあ。

○十二の夏十五少年漂流記
少年期にはまり、中年期で漂流実行。

○短夜の東十条あたりかな
東十条がいい付き加減。

○二色刷り広告ゆけり蝸牛
あの粘液でグリッタ-効果か。

○密やかに二階はありて炎天下
なにか得体の知れないモノでも潜んでいるのでしょうか。

○蠅と蠅二重サッシの中にいる
引き裂かれてしまいました。

○栗の花連続ドラマたたみこむ
そうか、あの香りの独特さはそれだったのか。

○青葉若葉よ連綿と徳川家
ご近所の徳川末裔の知人は昨年お亡くなりになりました。

○連ドラを見たりサイダーを飲んだり
まったりするのもたまにはいいね。

○薔薇どれも腐敗してゆく気配あり
腐敗までも華やかなり。

○ふたりして事後の蜜豆三丁目
何か、再確認ですのね。

○蛍とぶ石膏室の石膏像
蛍の恋い。

○夕暮のメモにまみれて冷蔵庫
この頃は声で教えてくれます冷蔵庫。
 

選句

 投稿者:亞子  投稿日:2017年 6月14日(水)10時38分51秒
編集済
  ◯灼けてをる十円玉の平等院
焦げ色の十円玉になお平等院の灼けが……。

◯水掻きを隠す十指の汗ばめる
おっ隠していたのか。

◯短夜の東十条あたりかな
最近北区が気分らしい。

◯まだゐるよ瀧を眺めるあの二人
口語で旧で変テコリンな味わい。

◯密やかに二階はありて炎天下
暑過ぎて音がなくなるようなあの感じ。

◯報告も連絡もせず梅雨に入る
メガ級やれやれ。

◯敗北に北の字ありて帰省かな
あまり落ち込んでいない感じがよいです。

◯薔薇どれも腐敗してゆく気配あり
薔薇は「枯れ」じゃなくて「腐敗」がお似合い。

◯ふたりして事後の蜜豆三丁目
なんか「都々逸」ないい感じ。

◯ゆらゆらと媼のたたむ日傘かな
全体がゆらゆらです。

◯玉を巻く芭蕉正午の鐘が鳴る
どんどん暑くなる!

◯紫陽花や風呂で大きな音が鳴る
紫陽花と風呂の日常が合うのですね。

◯芒種なり路地に旧知の大鴉
そういう関係、わかります。
 

選句

 投稿者:海太  投稿日:2017年 6月14日(水)07時51分13秒
  ◯十二の夏十五少年漂流記
島中未知。

◯十薬や十円玉を使ひきり
箱中無銭。

◯短夜の東十条あたりかな
都中北区。

◯麦星や額・口・胸に切る十字
山中鹿介。

◯まだゐるよ瀧を眺めるあの二人
心中未遂。

◯包帯のとれて術後の虹二重
瞼中刃入。

◯栗の花連続ドラマたたみこむ
股中膨張。

◯青葉若葉よ連綿と徳川家
図中葵紋。

◯連ドラを見たりサイダーを飲んだり
忙中閑有。

◯ワンピース敗れてしまふ熱帯夜
淫中加虐。

◯ふたりして事後の蜜豆三丁目
最中夢中。

◯紫陽花や風呂で大きな音が鳴る
湯中放屁。

◯冷奴もめんを好む男なり
越中褌好。
 

選句です

 投稿者:由季  投稿日:2017年 6月14日(水)00時55分32秒
  ○灼けてをる十円玉の平等院
先週のお題「銅」の続きでしょうか。

○十薬の切れ目が土の切れ目かな
十薬にとって土は金より大事。

○まだゐるよ瀧を眺めるあの二人
誰の視点でしょうか。微笑ましく思っているのでしょうか。

○蜘蛛の囲をつたい二階の人に逢ふ
『蜘蛛の糸』と『ロミオとジュリエット』の合わさったような・・。

○包帯のとれて術後の虹二重
手術成功か失敗かわからず怖いです。

○密やかに二階はありて炎天下
お店などにプライベートな二階がある。

○空梅雨やゴリラが連打するおなか
ゴリラのその姿を生で見てみたい。

○報告も連絡もせず梅雨に入る
梅雨入りいってもその日から雨続きというわけでもなく、こんなものです。

○連ドラを見たりサイダーを飲んだり
だらだらしている感じが出ていていいですね。

○紫陽花の白にみなぎる緑かな
これからの紫陽花です。

○紫陽花や風呂で大きな音が鳴る
なんだか気になりますね。結構外に響いているのです。

○夕暮のメモにまみれて冷蔵庫
風水てきにはNGだそうですがついこうなります。

○芒種なり路地に旧知の大鴉
旧知がよかったと思いました。
 

選句しました。

 投稿者:亜紀  投稿日:2017年 6月13日(火)23時26分34秒
  〇灼けてをる十円玉の平等院
あちちあちですね。w

〇十人の僧侶の読経油照り
読経の地を這うような重低音が響く。

〇十薬の隙を這い出す蜥蜴かな
いかにもありそうな景。

〇短夜の東十条あたりかな
なんと良き地名。

〇蜘蛛の囲をつたい二階の人に逢ふ
スパイダーマンとも違う。

〇蠅と蠅二重サッシの中にいる
退路を断たれてしまったのか。

〇青葉若葉よ連綿と徳川家
地道に地道に。

〇連ドラを見たりサイダーを飲んだり
プハーっとリラックスタイム。

〇蟻の列敗れしものへ続きけり
続く蟻の列が物悲しい。

〇薔薇どれも腐敗してゆく気配あり
美しきものにもくる終り。

〇黒鍵の音占拠する蟇
黒鍵を動かない蟇が可笑しい。

〇紫陽花や風呂で大きな音が鳴る
風呂場で反響して響く音。

〇夕暮のメモにまみれて冷蔵庫
メモにまみれてが妙にリアル。
 

選句しました。

 投稿者:洋子  投稿日:2017年 6月13日(火)15時07分45秒
  ◯十薬の隙を這い出す蜥蜴かな

十薬と蜥蜴!なんだかしっくり。

◯短夜の東十条あたりかな

大学イモの名店あります。

◯まだゐるよ瀧を眺めるあの二人

瀧フェチのふたり。

◯密やかに二階はありて炎天下

熱い二階じゃなくて密やかな二階がいいですね。

◯蠅と蠅二重サッシの中にいる

あほな蠅。

◯アロハシャツ勝鬨橋に連なりて

オッス! のしのし歩く柔道部員ぽい。

◯連ドラを見たりサイダーを飲んだり

サイダーも飲まないし連ドラも見ないけどなんだかなじむ。

◯敗色の濃厚なりし豆御飯

豆御飯おいしそう。

◯薔薇どれも腐敗してゆく気配あり

薔薇ってすぐその気配だします。

◯黒鍵の音占拠する蟇

黒鍵の音とはもっていそうなヒキガエル。

◯紫陽花の白にみなぎる緑かな

白も緑もぴかぴかしています。

◯紫陽花や風呂で大きな音が鳴る

あら。なんだなんだ。

◯夕暮のメモにまみれて冷蔵庫

家の冷蔵庫なぜかメモないです。
 

選句です。

 投稿者:苑を  投稿日:2017年 6月12日(月)01時46分43秒
  ○灼けてをる十円玉の平等院
道に落ちてでもいる十円玉なのだろう。

○短夜の東十条あたりかな
あのあたりは渋いです。ことにぼんやりした夏の夜は。

○まだゐるよ瀧を眺めるあの二人
一人なら心配。二人なら可笑しい。

○アロハシャツ勝鬨橋に連なりて
アロハはやはり脳天気な感じなのですよね。

○言ふなれば連帯責任蟻の道
連帯責任というものの危うさと蟻の道の二物衝撃かも。

○報告も連絡もせず梅雨に入る
そして退職・失業。。。時代は梅雨であるとか。

○敗色の濃厚なりし豆御飯
豆御飯食べながらスポーツ観戦か。自身の問題か。前者の軽い感じととりたいな。いずれにせよ対照的な豆の明るい色が際だちます。

○薔薇どれも腐敗してゆく気配あり
そうです。そうです。咲いたとき既に。

○ふたりして事後の蜜豆三丁目
め、め、で可笑し味が倍増。

○玉を巻く芭蕉正午の鐘が鳴る
目に青々、耳に鐘。よき真昼のいっとき。

○紫陽花や風呂で大きな音が鳴る
紫陽花の高さと風呂がなんかマッチしてます。

○重役の面々が行く濃紫陽花
古き良き時代の社長シリーズの重役連を思う。

○夕暮のメモにまみれて冷蔵庫
冷蔵庫は夏の季語であることが生きているなァ。
 

選句しました

 投稿者:月犬  投稿日:2017年 6月11日(日)10時46分8秒
編集済
  ゆかりさん、ファイルよろしく。

◯はたた神十中八九おこりんぼ
 そうだと思う。真っ赤になって怒るね:笑

◯灼けてをる十円玉の平等院
 砂浜にでも落ちていたのか、アチチだね。

◯十二の夏十五少年漂流記
 わたしも12の頃に読んだかなあ。

◯七月の二兎を追うひと荒れてをり
 荒れてるのか。

◯蜘蛛の囲をつたい二階の人に逢ふ
 無理だと思う。

◯密やかに二階はありて炎天下
 じつは三階もあるのです。

◯アロハシャツ勝鬨橋に連なりて
 危ない連中ではないだろう。

◯言ふなれば連帯責任蟻の道
 そこまで言うと蟻がかわいそう。

◯敗因はよくわからない五月闇
 いやじつはよくわかっているはず。わからぬふりをしてるだけ:笑

◯敗北に北の字ありて帰省かな
 この北の意味がわからず調べてみると方角ではないのね。背を向けて逃げるとあった。

◯ふたりして事後の蜜豆三丁目
 なにやら三丁目が可笑しい。

◯夕暮のメモにまみれて冷蔵庫
 ほんと、メモだらけ。おもにレシピ。

◯芒種なり路地に旧知の大鴉
 お友達ですか。
 

選句です。

 投稿者:なむ。  投稿日:2017年 6月11日(日)08時23分56秒
  ◎灼けてをる十円玉の平等院
銅貨の悲哀。

◎水掻きを隠す十指の汗ばめる
隠し通してきたんだろな。これからも頑張れ。

◎短夜の東十条あたりかな
北区的浪漫。

◎二親とゐる夕焼のシルエット
よき思い出です。ジーンとするなあ。

◎密やかに二階はありて炎天下
くそ暑いなか、ひっそりと暮らす人生。

◎蠅と蠅二重サッシの中にいる
いる、いる。

◎青葉若葉よ連綿と徳川家
現在の当主を知っています。

◎連ドラを見たりサイダーを飲んだり
主婦的な、よき時間です。

◎蟻の列敗れしものへ続きけり
敗残の骸。

◎玉を巻く芭蕉正午の鐘が鳴る
正午感あり。

◎紫陽花や風呂で大きな音が鳴る
事件ですね。奇妙にリアル。

◎色即是空空即是色海月
しきそくぜ・くうくうそくぜ・しきくらげ。歌詞になりそう。

◎夕暮のメモにまみれて冷蔵庫
メモだらけのドア。生活のリアルです。
 

選句

 投稿者:朝比古  投稿日:2017年 6月11日(日)05時11分45秒
  ☆十薬の隙を這い出す蜥蜴かな
 隙が上手い表現。蜥蜴、十薬の隙よく見つけたね。

☆水掻きを隠す十指の汗ばめる
 隠すこともないけれど、ふっとそんな感覚に陥ることもある。

☆まだゐるよ瀧を眺めるあの二人
 滝の癒し効果。落語「野ざらし」のまくら的俳諧。

☆二親とゐる夕焼のシルエット
 二親という突き放した言いぶりから逆に愛情を感じる。

☆二塁ベース踏めず卯の花腐しかな
 雨天5回コールド3安打完封負け…って感じだろうか。悔しい負け。

☆密やかに二階はありて炎天下
 納戸と物干にしか使っていない二階。やっぱり階段上るの面倒だもの。

☆報告も連絡もせず梅雨に入る
 勿論相談もしない。組織じゃ生きずらい。

☆敗色の濃厚なりし豆御飯
 豆御飯美味しいけどね。

☆氷菓手に敗戦チーム集まりぬ
 あまり反省の色がないところに救いと諧味。…このチームこれからも勝てない気がする。

☆薔薇どれも腐敗してゆく気配あり
 栄華から没落へ。世の常だけれど、薔薇だと尚更。

☆紫陽花や風呂で大きな音が鳴る
 かっこーんと。桶にはケロリンと書いてあったりする。

☆夕暮のメモにまみれて冷蔵庫
 レシピ色々。西日に晒され、色褪せて。

☆冷奴もめんを好む男なり
 え、それって普通じゃなかったのかぁ。個人的には豆腐は絹より木綿が圧倒的に好き。

 

十二連敗句会・投句一覧

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年 6月11日(日)03時17分8秒
  投句一覧です。

【十】
デッサン室しずか野にふゆる十薬
はたた神十中八九おこりんぼ
ゆふべ視た夢の続きはアイリスに
孔子様十有五にしてアマリリス
灼けてをる十円玉の平等院
十人の僧侶の読経油照り
十二の夏十五少年漂流記
十薬の隙を這い出す蜥蜴かな
十薬の切れ目が土の切れ目かな
十薬や十円玉を使ひきり
水掻きを隠す十指の汗ばめる
短夜の東十条あたりかな
麦星や額・口・胸に切る十字

【二】
まだゐるよ瀧を眺めるあの二人
夏燕二重国籍でもツンと
七月の二兎を追うひと荒れてをり
蜘蛛の囲をつたい二階の人に逢ふ
二種類の酒を飲み干す夏の蜂
二色刷り広告ゆけり蝸牛
二親とゐる夕焼のシルエット
二度見してうつむいてまた海紅豆
二塁ベース踏めず卯の花腐しかな
片影の細りゆく刻二条城
包帯のとれて術後の虹二重
密やかに二階はありて炎天下
蠅と蠅二重サッシの中にいる

【連】
アロハシャツ勝鬨橋に連なりて
かげろふに連れられて行くあぶな坂
夏鴨の小鴨連ねてすれちがふ
空梅雨やゴリラが連打するおなか
栗の花連続ドラマたたみこむ
言ふなれば連帯責任蟻の道
信じない連続攻撃毛虫焼く
青葉若葉よ連綿と徳川家
歩行器の母連れ梯梧の花の下
報告も連絡もせず梅雨に入る
緑雨なる二俣川を連れ立ちぬ
連ドラを見たりサイダーを飲んだり
六月の花嫁墓碑に名を連ね

【敗】
アメリカの一州ならず敗戦忌
ワンピース敗れてしまふ熱帯夜
夏草か葵か敗者らしいのは
蟻の列敗れしものへ続きけり
敗因はよくわからない五月闇
敗因を探つてゆけば時鳥
敗荷の輪廻いちめん蓮の花
敗残や幾たび夏の過ぎて夏
敗色の濃厚なりし豆御飯
敗戦に言ひ訳数多花菖蒲
敗北に北の字ありて帰省かな
氷菓手に敗戦チーム集まりぬ
薔薇どれも腐敗してゆく気配あり

【当季雑詠】
せはしなく時を行き来す蟻の列
ふたりして事後の蜜豆三丁目
ゆらゆらと媼のたたむ日傘かな
玉を巻く芭蕉正午の鐘が鳴る
蛍とぶ石膏室の石膏像
黒鍵の音占拠する蟇
紫陽花の白にみなぎる緑かな
紫陽花や風呂で大きな音が鳴る
重役の面々が行く濃紫陽花
色即是空空即是色海月
人呼ぶにスイッチを押す朝薄暑
蜘蛛の子の集まつて来る小言かな
夕暮のメモにまみれて冷蔵庫
冷奴もめんを好む男なり
芒種なり路地に旧知の大鴉

(以上)

13句選(特選、逆選なし)
選句締切:6月14日(水)23時(JST)
            ↑
 ★集計の方のご負担を考慮し時間を繰り上げました。
投稿先:みしみし第二
http://6911.teacup.com/3434/bbs
(返信とかスレッドとか難しいことを考えないで、そのまま書き込んで下さい。)

題に関わらず全体から選句数分選句にてお願い致します。
★★★整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。★★★
(人力で集計しているので、順番を変えられるとほんとに大変なんです!!!)

ではよろしくお願い致します。
 

十二連敗句会・ご案内

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年 6月 7日(水)23時15分18秒
  出題です。

【十】
【二】
【連】
【敗】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:6月10日(土)24:00(JST)
投句宛先:掲示板http://6911.teacup.com/3434/bbs
     下の方の「管理者へメール」からお願いします。

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
 書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。
 メールアドレスだけだとどなたか分らないので、★タイトルに俳号とか本名とか
お書き添えください。

この句会は互選です。投句のみ、選句のみの参加はご遠慮下さい。

 よろしくどうぞ。
 

仏像芸人句会結果

 投稿者:月犬  投稿日:2017年 6月 7日(水)23時11分21秒
  結果です。間違いありましたら、ご一報ください。

乾坤へ銅貨一擲滝不動         なむ  月
欄干に曝せば哀れ阿修羅像       なむ  月由
生ま身なり安芸夕焼けの海ゆかば    なむ
悪人はなほもてもんじゃ焼く旱     なむ  月せ
我が身鳴る青水無月のらんどせる    なむ  あ亜

銅鑼の音のほはんほははん雲の峰    朝比古 むて百
仏像に凭れてゐたるビキニかな     朝比古 月ゆてせ
浮くことは芸のひとつや浮いてこい   朝比古 百
人間と人間の間の暑さかな       朝比古 むあ亜海由け百
佳き人の良き音たててシャワーかな   朝比古 ゆ亜て海百せ

青銅(ブロンズ)の地獄の門へ蟻の列  月犬  む亜て洋せ
黒南風や書庫に無数の肖像画      月犬  朝む亜て由け
無芸よし老いたる父の冷やし酒     月犬  む
竹婦人ほどけゆく夜の深さかな     月犬  朝ゆあ亜て洋百
十薬の花の夜道も尽きにけり      月犬  亜洋せ

銅座町では買ひ放題のカステラ     海太  朝
アジア象も西郷隆盛像も上野      海太  月洋由せ
芸達者揃へて芸者達呼ばず       海太  け
蟻葬や人間みんな一括り        海太
紳士諸君夏は天下の回りもの      海太

神楽坂赤銅色の夏の月         あんこ 朝月て由
石像の海を向きたる南風        あんこ 海
夏の宵演芸場の灯のこぼれ       あんこ 朝む
人の顔大きくなりし日射病       あんこ 海由
捕虫網自分の影へ挿してをり      あんこ 朝むゆ亜由け

夏草の銅版画家の手をふる手      洋子  あ海
ベラを釣りずつと悲しいピン芸人    洋子  月
映像のなかの映像いととんぼ      洋子  け
色のいい茄子みみをすます愛人     洋子  月海
乾草のにほひ水音だけきろく      洋子  せ

銅製の額縁錆びて青葡萄の香り     けんじ 月ゆ
現像のされぬフィルムよ蛍籠      けんじ 朝むあ亜て由
風鈴に指先触るる芸者かな       けんじ 朝
思うより人差し指の反る皐月      けんじ 洋由
牧神の朝天道虫の午後         けんじ

紫陽花や雨に目覚める銅の樋      亜紀  月ゆて百
実像の中の虚像や薔薇の花       亜紀
芸域をますます深めゆく実梅      亜紀
人の手に渡りし茶碗走り梅雨      亜紀  ゆ由百
郭公の声の留まる城址かな       亜紀  海洋
六月の空気しゆうしゆうバランスボール 亜紀  あ洋
千里眼のそこが隅つこ蟻の穴      亜紀  あ

銅製の様な蜥蜴を遠見する       せせい 亜け百
ピカソ見て想像力に青嵐        せせい
芸術が走梅雨より発生す        せせい
人等混み電車の中に初夏の風      せせい
干涸らびた蚯蚓に怒り遅刻する     せせい 月海け
五月忌読み方覚えて自足する      せせい ゆ

銅銭の穴投げ四万六千日        百花  ゆせ
涼しさや御仏像の鉈の跡        百花  む海
文芸に忖度のいろ蓮浮葉        百花  て
老境も人並といふ夏の草        百花  月
日替りのトッピングあり冷奴      百花  海けせ

たこやきの銅板並べ夕薄暑       由季  むゆせ
どの像も姿勢つらさう梅雨の天     由季  朝ゆけ百
芸ひとつ見せて去りけり夏燕      由季  むゆあ亜
どこまでも人文学部花梔子       由季  む洋
水無月の人工島の灯りゐる       由季  朝あて百
突として夏めく渋谷モヤイ像      由季  あ亜

前梅雨や十円玉の銅の色        てふこ 洋
緑陰を欲しがつてゐるダビデ像     てふこ 朝あ海洋由百せ
芸大と東大近し立葵          てふこ むゆあ亜洋由けせ
人選のいささか妙な蛍狩        てふこ 海け
羽蟻ゆく我が掌の結婚線        てふこ あ

銅線の低音ぎらと夏の宵        ゆかり
現像の途中のやうな幽霊来       ゆかり 朝月て海け百
水芸と熱湯芸が選べます        ゆかり 朝洋け
人でなしも七割は水ところてん     ゆかり て洋由百せ
薫風が運動会を運びをり        ゆかり
 

選句します

 投稿者:せせい  投稿日:2017年 6月 7日(水)22時51分58秒
  〇たこやきの銅板並べ夕薄暑
季語は「夕白書」。工房を公開するみたいで季語と合って居ると思いました。

〇青銅(ブロンズ)の地獄の門へ蟻の列
季語は「蟻」。ロダンやリルケが思い浮かびました。蟻が芸術を解して居るみたいで。

〇銅銭の穴投げ四万六千日
季語は「四万六千日」。銭形平次かとも思いましたが、余興だったのかも知れません。

〇アジア象も西郷隆盛像も上野
無季の句でしょうか、面白い句だと思いました。コクゾウムシは夏の季語ですが、この句からも、そんな小さい物すら空想できました。「上野」と言う地名もいいですね。客観的な事実が結構俳句に成って居るところが面白いと思いました。

〇仏像に凭れてゐたるビキニかな
季語は「ビキニ(水着)」。もしかしたらビキニを着たマネキンが凭れていたのかも知れませんね。

〇緑陰を欲しがつてゐるダビデ像
季語は「緑陰」。「ダビデ象」と言う下5が印象的でした。

〇芸大と東大近し立葵
季語は「立葵」。事実の力だと思いました。季語との離れ具合もいいと思いました。実際は密着している側面も考察できそうですね。

〇悪人はなほもてもんじゃ焼く旱
季語は「旱」。親鸞の悪人正機ですね。それが「もんじゃ焼く」とユーモラスです。

〇人でなしも七割は水ところてん
季語は「ところてん」。「人でなしも」と言う上5の措辞が効いていますね。

〇佳き人の良き音たててシャワーかな
季語は「シャワー」。佳人薄命と言う言葉もありますが、ここでは積極的な意味で使われていますね。

〇乾草のにほひ水音だけきろく
季語は「乾草」。水音が印象的なフレーズに。

〇十薬の花の夜道も尽きにけり
季語は「十薬」。「尽きにけり」が淋しそうな、達成感に誇らしげであるような。

〇日替りのトッピングあり冷奴
季語は「冷奴」。トッピングが魅力的な様に見えました。
 

選句しました。

 投稿者:百花  投稿日:2017年 6月 7日(水)21時10分43秒
  〇紫陽花や雨に目覚める銅の樋
銅の樋。嬉しかったでしょうね、久しぶりに堪能してください。

〇銅製の様な蜥蜴を遠見する
銅製といってもいろんな色が。赤や緑青やあれやこれや蜥蜴も深い!

〇銅鑼の音のほはんほははん雲の峰
のほはんほほはん・・最高!

〇どの像も姿勢つらさう梅雨の天
道路にずらっとならんでいる像も梅雨の中。

〇現像の途中のやうな幽霊来
来たのですか。何語でしたか?

〇緑陰を欲しがつてゐるダビデ像
レプリカとはいえ、随分長い間立ってますからね。。

〇浮くことは芸のひとつや浮いてこい
たった一つでも芸のあるのっていいな。

〇人でなしも七割は水ところてん
すみません・・・・。

〇人の手に渡りし茶碗走り梅雨
なんだか由緒ありげに思えてしまいます。

〇人間と人間の間の暑さかな
これ、寒さかな、でもいけますね。ムズカシイですね、こういうの。もう一歩突っ込みたい。

〇水無月の人工島の灯りゐる
すてきな夜景。夜風に吹かれて。

〇竹婦人ほどけゆく夜の深さかな
すでに深い深い夢のなか。帰ってこられますように。

〇佳き人の良き音たててシャワーかな
う~ん・・ 聞き耳立てている。
 

選句しました

 投稿者:けんじ  投稿日:2017年 6月 7日(水)20時15分49秒
  ◯銅製の様な蜥蜴を遠見する
場違いな感じ、あまりお目にかかりたくない気持ちがわかります。

◯どの像も姿勢つらさう梅雨の天
そのつらさも芸術のうち。

◯現像の途中のやうな幽霊来
いっそネガに戻っていただきたい。

◯黒南風や書庫に無数の肖像画
夜中に目が動きます。

◯映像のなかの映像いととんぼ
横線がちらちら移ります。今は違うか。

◯芸大と東大近し立葵
どちらも昔と比べて威厳が減ったかも。

◯芸達者揃へて芸者達呼ばず
もちろん低予算なので。

◯水芸と熱湯芸が選べます
熱湯芸は暑苦しいので水芸で。

◯人間と人間の間の暑さかな
体感温度がどんどん上がります。

◯人選のいささか妙な蛍狩
男女混合のはずが男だけになりました。

◯干涸らびた蚯蚓に怒り遅刻する
遅刻の理由にしてはちょっと。

◯日替りのトッピングあり冷奴
普通がいいです。

◯捕虫網自分の影へ挿してをり
武士の刀のようでカッコいい。
 

選句です

 投稿者:由季  投稿日:2017年 6月 7日(水)12時29分6秒
  ○神楽坂赤銅色の夏の月
神楽坂と赤銅色、風情あります。

○アジア象も西郷隆盛像も上野
無季だけど暑そうです。量感が迫ってくる。

○現像のされぬフィルムよ蛍籠
そういうフィルムありそう。蛍籠のはかなさ。

○黒南風や書庫に無数の肖像画
飾られていなくて書庫にあるというところに何となく恐ろしさを感じます。

○欄干に曝せば哀れ阿修羅像
哀れまで言わない方がいいかもしれませんが、ヘナヘナ感が可笑しい。

○緑陰を欲しがつてゐるダビデ像
きっと欲しがっている。

○芸大と東大近し立葵
近いけど遠い。

○思うより人差し指の反る皐月
ばかばかしい発見、いいですね。

○人でなしも七割は水ところてん
そう思えば許せますか。

○人の顔大きくなりし日射病
たいへん。病院に行ってください。

○人の手に渡りし茶碗走り梅雨
未練がましいところが面白い。

○人間と人間の間の暑さかな
状況がわかるようなわからないような、ですがとにかく暑い。

○捕虫網自分の影へ挿してをり
上手いこと言ったなと思います。濃い影が見えます。
 

選句しました。

 投稿者:洋子  投稿日:2017年 6月 7日(水)10時52分43秒
  ◯青銅(ブロンズ)の地獄の門へ蟻の列

ずっと見てたことあります。

◯前梅雨や十円玉の銅の色

そういえば十円玉ってじっと見たことない。

◯アジア象も西郷隆盛像も上野

上野ってカオス。

◯緑陰を欲しがつてゐるダビデ像

ダビデも暑いんです。

◯芸大と東大近し立葵

立葵がなんかしっくり。

◯水芸と熱湯芸が選べます

どっちもいやです。

◯どこまでも人文学部花梔子

どこまでも花梔子がいやされますね。

◯思うより人差し指の反る皐月

ひとりでそらしたりして感心してるのかしら。

◯人でなしも七割は水ところてん

シニカルで大人の態度。

◯竹婦人ほどけゆく夜の深さかな

ナイトクルージング。

◯郭公の声の留まる城址かな

きもちよさそう。おひがらもよく。

◯十薬の花の夜道も尽きにけり

さすがの十薬もちからつきたのかな。

◯六月の空気しゆうしゆうバランスボール

しゅうしゅう空気抜いてたたみたい。じゃまだもん。
 

選句

 投稿者:海太  投稿日:2017年 6月 7日(水)06時16分42秒
  ◯夏草の銅版画家の手をふる手
平泉-義経主従.藤原一族。

◯現像の途中のやうな幽霊来
壇ノ浦-平家一門。

◯石像の海を向きたる南風
須磨寺-熊谷直実.平敦盛。

◯涼しさや御仏像の鉈の跡
木津川畔-平重衡。

◯緑陰を欲しがつてゐるダビデ像
高館-武蔵坊弁慶。

◯色のいい茄子みみをすます愛人
屋島-那須与一。

◯人の顔大きくなりし日射病
八条河原口平盛国邸-平清盛。

◯人間と人間の間の暑さかな
安宅の関-冨樫泰家.武蔵坊弁慶。

◯人選のいささか妙な蛍狩
宇治川橋合戦(螢合戦)-源頼政。

◯佳き人の良き音たててシャワーかな
六動寺-巴御前。

◯郭公の声の留まる城址かな
紫宸殿階段-藤原頼長.源頼政。

◯干涸らびた蚯蚓に怒り遅刻する
堀川八条御堂-梶原景時。

◯日替りのトッピングあり冷奴
鳥羽離宮-白河法皇。
 

選句です。

 投稿者:松本てふこ  投稿日:2017年 6月 7日(水)02時58分24秒
  ◯紫陽花や雨に目覚める銅の樋
擬人化がまさかの爽やかさ。

◯神楽坂赤銅色の夏の月
ナルシスティックな香りが漂いますね。

◯青銅(ブロンズ)の地獄の門へ蟻の列
道具立てとか、どう考えても重厚にやりすぎなんですが、
清々しいなーと思って。

◯銅鑼の音のほはんほははん雲の峰
「風死す」を使いたくなるような
夏の真昼を連想しました。
雲の峰の正攻法な使い方が成功してますね。

◯現像のされぬフィルムよ蛍籠
フィルムと蛍籠の取り合わせの意図を
色々想像して楽しくなっています。
どちらもある意味、蔵するものですよね。

◯現像の途中のやうな幽霊来
うまいこと言った!
そういえば、幽霊の俳句って作ったことなかったな。
作りたくなりました。

◯黒南風や書庫に無数の肖像画
白南風ではなく黒南風なの、わかるなあ。
「無数」と言えるほど作品は多く残っていないけど、
ベラスケスの肖像画の不思議な陰影を思い出しました。

◯仏像に凭れてゐたるビキニかな
軽みがいい。

◯文芸に忖度のいろ蓮浮葉
時事ネタ!w
蓮浮葉を取り合わせたところに相当な意地の悪さを感じます。
文芸はこうでなければ。

◯人でなしも七割は水ところてん
皮肉と虚無。
ところてんのちょっとなげやりに見えるセレクトがいいですね。

◯水無月の人工島の灯りゐる
夜に、島ではないところから島を見ている。
あの島は、作られた島。
水無月がいいんですよね、この句。

◯竹婦人ほどけゆく夜の深さかな
巧い。

◯佳き人の良き音たててシャワーかな
音がいい、ってなかなかユニークかつスケベな発想だなと思います。
褒めてます。
 

ふ~む

 投稿者:月犬  投稿日:2017年 6月 7日(水)01時31分58秒
  今回皆さん選句ゆっくりですねえ:泣
よろしく。
 

選句しました

 投稿者:亜紀  投稿日:2017年 6月 6日(火)19時04分24秒
  〇青銅(ブロンズ)の地獄の門へ蟻の列
静謐な蟻の列、静けさが怖いほど。

〇銅製の様な蜥蜴を遠見する
あまりに精巧で動き出しそう。

〇現像のされぬフィルムよ蛍籠
そのままお蔵入りは寂しい。。

〇黒南風や書庫に無数の肖像画
仕舞いこんである無数の顔顔顔。

〇芸ひとつ見せて去りけり夏燕
手ぶらで帰らないところがいい。

〇芸大と東大近し立葵
両巨頭はご近所だった。

〇人間と人間の間の暑さかな
ちょっとした間が暑苦しいのです。

〇竹婦人ほどけゆく夜の深さかな
深い眠りを誘う竹婦人。

〇佳き人の良き音たててシャワーかな
水もしたたる、ですね。

〇我が身鳴る青水無月のらんどせる
我が身鳴るが、うきうきと楽しそう。

〇十薬の花の夜道も尽きにけり
日常の中のちょっとした非日常。

〇突として夏めく渋谷モヤイ像
突としてがなんとなく面白い。

〇捕虫網自分の影へ挿してをり
真似でもなんでも実感が欲しいのです。
 

選句しました。

 投稿者:あんこ  投稿日:2017年 6月 6日(火)09時08分2秒
  ○夏草の銅版画家の手をふる手
遠ざかってゆく映像の中、手の揺れと夏草の響きあい。
銅版画家というのが不思議によい。

○現像のされぬフィルムよ蛍籠
蛍籠に眠っている映像のようです。

○緑陰を欲しがつてゐるダビデ像
大らかな筋肉美だけど、つらいのかも。面白い。

○芸ひとつ見せて去りけり夏燕
飄々とした感じがよい。

○芸大と東大近し立葵
なるほど。言われてみるとという点と季語がよい。

○人間と人間の間の暑さかな
体感以外にも確かにね。

○水無月の人工島の灯りゐる
水無月、人工島。二つの三文字の漢字が
お互いに照らし合っているかのよう。
さらに無機質な感じを受けます。

○竹婦人ほどけゆく夜の深さかな
人で竹婦人は思いつかなかったなあ。
眠りが深くなっていくような、気持ちよさと
そこはかとない艶っぽさを思います。

○羽蟻ゆく我が掌の結婚線
短いのか? でも、線は変わるというし。

○我が身鳴る青水無月のらんどせる
青水無月のらんどせる、が好きです。
我が身鳴るといって何が? と思ったら、
中七下五の飛び方。当たり前のことかもしれないけど、
表記も含めてこう詠まれると一気に想像が膨らみます。

○千里眼のそこが隅つこ蟻の穴
千里眼がそこでおしまい。これもまた一つの不思議な光景。

○突として夏めく渋谷モヤイ像
暑いけど華やかな渋谷。再開発で昔ほどうるさくない? そうでもないかな。

○六月の空気しゆうしゆうバランスボール
そのうちバランス崩しそうな。早く空気入れて~。
六月の曖昧感が意外とあっていると思いました。
 

選句です

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年 6月 4日(日)16時54分53秒
編集済
  ○たこやきの銅板並べ夕薄暑
 じつはこの句に出会うまで、たこ焼き器に銅板のものがあることを知りませんでした。「並べ」というのは開店前の店支度なのでしょうか。銅板の色や質感がよい具合に季語と響き合っていると感じます。

○紫陽花や雨に目覚める銅の樋
 「目覚める」の擬人法がいささかいやったらしいけど、濡れて光沢を放つ銅の樋の存在感があります。

○銅製の額縁錆びて青葡萄の香り
 額縁は古びるけど、中の絵は今も描かれたときの新鮮さを放っている、ということを言っているわけですね。

○銅銭の穴投げ四万六千日
 穴だけ投げるような不思議な措辞がすてきです。

○どの像も姿勢つらさう梅雨の天
 いや、そもそも同じ姿勢でいることが問題で、人間も一晩に25回寝返りを打たないと腰痛になるのです。「梅雨の天」がいかにもつらそうです。

○仏像に凭れてゐたるビキニかな
 仏をも畏れぬ行為ですね。でもそんなグラビア写真、ありそうです。

○芸ひとつ見せて去りけり夏燕
 つ・ば・め・が・え・し、ですか。

○芸大と東大近し立葵
 これ、地理的な距離の話のようでもあるし、そうでないようでもあるし、立葵がアカデミズムの対極であるかのようにひらひらしていて面白いですね。

○人の手に渡りし茶碗走り梅雨
 こう書かれると「人の手に渡りし」が慣用句の意味合いではないようにも感じられ、面白いですね。

○竹婦人ほどけゆく夜の深さかな
 眠りに落ちるほどに身体になじむ/身体がなじむさまを「ほどけゆく」と詠んだのだと思いますが、前につながるようで「ほどけゆく夜の…」と後ろにつながる措辞のありようが絶妙だと思います。これを「観音開き」とか、つまらない基準で切り捨ててはいけません。

○佳き人の良き音たててシャワーかな
 白鳥夫人の句に比べればずいぶん即物的ですが、じつは頭韻を揃え漢字表記を使い分け入念な句だと思います。

○五月忌読み方覚えて自足する
 なんだっけ、この忌みがあけないと髪を洗うことさえできなくて、だから「髪洗ふ」が夏の季語なんだ、というもっともらしい説明をネットのどこかで読んだことがあります。そんなあやしげな蘊蓄は無視して、読み方を覚えて自足するくらいのスタンスで臨みたいものです。

○捕虫網自分の影へ挿してをり
 すばらしいですね。暑くてやりきれず太陽に背を向けていて、だから自分の前に影があって、それも夏だからとても影が短くて…。そんな絵が見えてきます。

 

選句しました

 投稿者:月犬  投稿日:2017年 6月 4日(日)16時49分58秒
  ゆかりさん、ファイルよろしく。

◯乾坤へ銅貨一擲滝不動
 勢いがある。

◯紫陽花や雨に目覚める銅の樋
 からからに乾いた銅の樋が雨で生き返ったかのように鈍く光っている。

◯神楽坂赤銅色の夏の月
 あまり縁のない町だけど、なんとなく了解。

◯銅製の額縁錆びて青葡萄の香り
 青葡萄と錆びて緑青をふいた額縁の対比。ぐー。

◯アジア象も西郷隆盛像も上野
 アジア象があじわい深い。

◯ベラを釣りずつと悲しいピン芸人
 ベラは釣れるんだよね。まあ、きれいだからいいとしよう、ピン芸人さみしそう。

◯現像の途中のやうな幽霊来
 現像終わると足あるね。

◯仏像に凭れてゐたるビキニかな
 コラコラ:笑

◯欄干に曝せば哀れ阿修羅像
 けっこう痩せてるしね、阿修羅さん。

◯悪人はなほもてもんじゃ焼く旱
 まったく!

◯色のいい茄子みみをすます愛人
 なんだかなあ:笑

◯老境も人並といふ夏の草
 人並みで十分。以下でもかまわないけど。

◯干涸らびた蚯蚓に怒り遅刻する
 この前干涸びた蝦蟇みて、せっかく穴から出てきたのになあ、とかわいそうでしたが。
 

選句です。

 投稿者:なむ。  投稿日:2017年 6月 4日(日)09時49分53秒
  ◎たこやきの銅板並べ夕薄暑
さあ、たこ焼き祭りのはじまりだ。

◎青銅(ブロンズ)の地獄の門へ蟻の列
ダンテ⇒ロダン⇒蟻。すごい。

◎銅鑼の音のほはんほははん雲の峰
銅鑼というより銅鑼焼。

◎現像のされぬフィルムよ蛍籠
古い旅行鞄のポケットからそんなフィルムが出てきたことがあります。

◎黒南風や書庫に無数の肖像画
おもしろい家ですね。

◎涼しさや御仏像の鉈の跡
円空。

◎夏の宵演芸場の灯のこぼれ
似合うなあ。

◎芸ひとつ見せて去りけり夏燕
いいものを見ましたね。

◎芸大と東大近し立葵
徒歩10分ぐらい。

◎無芸よし老いたる父の冷やし酒
よき父像。

◎どこまでも人文学部花梔子
文学史学心理学から社会学まで。

◎人間と人間の間の暑さかな
にんげん、にんかん=世間。

◎捕虫網自分の影へ挿してをり
よき観察。
 

選句

 投稿者:朝比古  投稿日:2017年 6月 4日(日)06時29分52秒
  ☆神楽坂赤銅色の夏の月
 神楽坂なら納得できる不思議。

☆銅座町では買ひ放題のカステラ
 買い放題?そりゃ客の自由のような気もするけど。

☆どの像も姿勢つらさう梅雨の天
 普通の姿勢だと多分芸術にならないのだろう。

☆現像のされぬフィルムよ蛍籠
 銀塩カメラ時代の残像。

☆現像の途中のやうな幽霊来
 ぼやっと。

☆黒南風や書庫に無数の肖像画
 なにやらどんよりとした感じ。

☆緑陰を欲しがつてゐるダビデ像
 炎天下は像もつらい。

☆夏の宵演芸場の灯のこぼれ
 この風情、いいですなぁ。浴衣のご婦人なぞが歩いていたりして。

☆水芸と熱湯芸が選べます
 熱湯芸、聞いてないよ~。

☆風鈴に指先触るる芸者かな
 ふとした立居振る舞いに艶やかさ。

☆水無月の人工島の灯りゐる
 無機質な灯り。

☆竹婦人ほどけゆく夜の深さかな
 気品ある竹婦人句。佳句と思う。

☆捕虫網自分の影へ挿してをり
 ちょっと休憩中。
 

銅像芸人句会・投句一覧

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年 6月 4日(日)01時52分0秒
  投句一覧です。

【銅】
たこやきの銅板並べ夕薄暑
夏草の銅版画家の手をふる手
乾坤へ銅貨一擲滝不動
紫陽花や雨に目覚める銅の樋
神楽坂赤銅色の夏の月
青銅(ブロンズ)の地獄の門へ蟻の列
前梅雨や十円玉の銅の色
銅座町では買ひ放題のカステラ
銅製の額縁錆びて青葡萄の香り
銅製の様な蜥蜴を遠見する
銅線の低音ぎらと夏の宵
銅銭の穴投げ四万六千日
銅鑼の音のほはんほははん雲の峰

【像】
アジア象も西郷隆盛像も上野
どの像も姿勢つらさう梅雨の天
ピカソ見て想像力に青嵐
ベラを釣りずつと悲しいピン芸人
現像のされぬフィルムよ蛍籠
現像の途中のやうな幽霊来
黒南風や書庫に無数の肖像画
実像の中の虚像や薔薇の花
石像の海を向きたる南風
仏像に凭れてゐたるビキニかな
欄干に曝せば哀れ阿修羅像
涼しさや御仏像の鉈の跡
緑陰を欲しがつてゐるダビデ像

【芸】
映像のなかの映像いととんぼ
夏の宵演芸場の灯のこぼれ
芸ひとつ見せて去りけり夏燕
芸域をますます深めゆく実梅
芸術が走梅雨より発生す
芸大と東大近し立葵
芸達者揃へて芸者達呼ばず
水芸と熱湯芸が選べます
生ま身なり安芸夕焼けの海ゆかば
浮くことは芸のひとつや浮いてこい
風鈴に指先触るる芸者かな
文芸に忖度のいろ蓮浮葉
無芸よし老いたる父の冷やし酒

【人】
どこまでも人文学部花梔子
悪人はなほもてもんじゃ焼く旱
蟻葬や人間みんな一括り
思うより人差し指の反る皐月
色のいい茄子みみをすます愛人
人でなしも七割は水ところてん
人の顔大きくなりし日射病
人の手に渡りし茶碗走り梅雨
人間と人間の間の暑さかな
人選のいささか妙な蛍狩
人等混み電車の中に初夏の風
水無月の人工島の灯りゐる
竹婦人ほどけゆく夜の深さかな
老境も人並といふ夏の草

【当季雑詠】
羽蟻ゆく我が掌の結婚線
佳き人の良き音たててシャワーかな
我が身鳴る青水無月のらんどせる
郭公の声の留まる城址かな
乾草のにほひ水音だけきろく
干涸らびた蚯蚓に怒り遅刻する
薫風が運動会を運びをり
五月忌読み方覚えて自足する
十薬の花の夜道も尽きにけり
紳士諸君夏は天下の回りもの
千里眼のそこが隅つこ蟻の穴
突として夏めく渋谷モヤイ像
日替りのトッピングあり冷奴
捕虫網自分の影へ挿してをり
牧神の朝天道虫の午後
六月の空気しゆうしゆうバランスボール

(以上)

13句選(特選、逆選なし)
選句締切:6月7日(水)23時(JST)
            ↑
 ★集計の方のご負担を考慮し時間を繰り上げました。
投稿先:みしみし第二
http://6911.teacup.com/3434/bbs
(返信とかスレッドとか難しいことを考えないで、そのまま書き込んで下さい。)

題に関わらず全体から選句数分選句にてお願い致します。
★★★整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。★★★
(人力で集計しているので、順番を変えられるとほんとに大変なんです!!!)

ではよろしくお願い致します。
 

銅像芸人句会・ご案内

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年 5月31日(水)23時16分43秒
  出題です。

【銅】
【像】
【芸】
【人】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:6月3日(土)24:00(JST)
投句宛先:掲示板http://6911.teacup.com/3434/bbs
     下の方の「管理者へメール」からお願いします。

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
 書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。
 メールアドレスだけだとどなたか分らないので、★タイトルに俳号とか本名とか
お書き添えください。

この句会は互選です。投句のみ、選句のみの参加はご遠慮下さい。

 よろしくどうぞ。
 

中空糸膜句会・作者発表

 投稿者:百花  投稿日:2017年 5月31日(水)23時08分58秒
  中空糸膜句会・作者発表です。


このたびは中有の祭囃子かな     なむ   海
闇に脱ぎ抛れば虚空白浴衣      なむ   月海
湖沼学語り尽くして糸蚯蚓      なむ   月洋ゆ由
青蘆や虚実皮膜の恋愛論       なむ
黙し来てずぶりと抉る真桑瓜     なむ   あてゆ

哀しみは中位なりサングラス     海太   せ
緋目高に分相応の空ありぬ      海太   月
香水に辿り着きたる赤い糸      海太
緑蔭のふたりを分かつ薄き膜     海太   ゆけ
二合半や感極まつて流す汗      海太

中華街路地裏深く金魚売       月犬   海あ亜由苑けせ
雲の峰いつそう空を大きくす     月犬   朝百てゆ苑せ
羽化終えて風が攫ひし糸蜻蛉     月犬   せ
夜振火に粘膜騒ぐふたりかな     月犬   海
小博打に負け釣堀に来てをりぬ    月犬   朝む海てゆ苑せ

白々とまなぶた閉ぢし水中り     朝比古
青空を仰ぎて浴ぶるシャワーかな   朝比古  む
やさぐれて吹かれてゐたり蜘蛛の糸  朝比古  む百
ひきがへる横隔膜のありさうな    朝比古  月百あ洋亜
自転車の巡査へ茅花流しかな     朝比古

あまがえる中原中也あふれてる    洋子   百あ
鳰の巣へ円空仏のやうなもの     洋子   む月百由せ
糸からまる足踏みミシンゆすらうめ  洋子   亜苑
行行子かたいそざいの鼓膜かな    洋子   せ
夏闇へ灰皿なげてゐたりけり     洋子   けせ

恋遠し冷し中華に紅生姜       苑を   む海ゆ
空想科学読本虹の架かりをり     苑を   朝月け
梅雨寒や錦糸卵を散りばめる     苑を   月百て
水中花ゆつくりひらく鼓膜に穴    苑を   あ亜
しばらくは蛍袋に閉ぢ籠もる     苑を   朝月海百あて洋ゆ亜由

土曜日の冷し中華の酸つぱくて    あんこ  朝てゆ
薄暑光空つぽの部屋契約す      あんこ  朝月てゆ由苑け
麦の秋体操着から垂れる糸      あんこ  朝む洋亜由苑け
昼寝覚からだに膜の残りたる     あんこ  朝月百て洋ゆ由け
水音の速きへ蔦の茂りけり      あんこ  洋
釣堀や加藤一二三のやうな雲     あんこ  朝むて洋ゆ由け

中盤の長き中座よ五月闇       けんじ  む
空欄の消えぬ消し跡草苺       けんじ
一本の糸引き抜きて初浴衣      けんじ  む亜苑
薄膜を壊さぬやうに田水沸く     けんじ  百亜由
十分に乾ひてゐたり蟻地獄      けんじ  百ゆ亜由苑

梅雨兆すウルトラマンの中の人    亜紀   朝あ洋苑
空席のすぐになくなる夏の雲     亜紀   由苑
糸屑を拾ひ集めて閑古鳥       亜紀
牛乳の被膜のやうや夏霞       亜紀
キャラメルの一粒重し蟻の列     亜紀   む月百
麦の秋かつての職場仲間かな     亜紀   朝あ苑
中華飯店までの坂道緑さす      亜紀   む
夏帽子旧街道を行く一行       亜紀   海

海中の都も梅雨に入るころか     百花   海て
初夏の空間知覚あしのうら      百花
しつけ糸ゆつくり引いて更衣     百花   む
鼓膜からつながるこの世蝉丸忌    百花   月海あて亜
緑蔭の三・三・二・一・昼餉どき   百花

雷にピクリともせず読書中      由季   けせ
空欄を埋めんと蜘蛛の子の生るる   由季   洋けせ
夕さりの縦糸として枇杷の雨     由季   あてゆ亜苑せ
角膜の覚えてゐたるダリヤの?    由季
にせものの空本物の揚羽蝶      由季   海百ゆ

中に居るゴリラが笑ふ夏の雨     せせい
空が落ち滅ぶ妄想風薫る       せせい  海
糸電話夏を購買する程か       せせい
膜出来て清涼飲料水を飲む      せせい
薫風や土に気配をデッサンす     せせい

経理部の中山さんと著莪の花     てふこ  朝海洋
空つぽの水筒の中夏めきて      てふこ  むあ洋亜
糸通しすぐにこはれて薄暑光     てふこ  亜由け
前梅雨や我のどこかに横隔膜     てふこ
短夜に辣油一滴落としけり      てふこ  あ洋亜け

ここからが中野サンプラザの日陰   ゆかり  朝むて洋由苑
上空に北京から来た暑さゐて     ゆかり  月百あて由
糸が出て壊れ始める薄暑光      ゆかり  洋けせ
半透膜ありし記憶や夏の空      ゆかり  けせ
怖ろしき生き物のゐる夜店かな    ゆかり  朝月海百あ苑せ
 

選句します

 投稿者:せせい  投稿日:2017年 5月31日(水)22時55分0秒
  ○哀しみは中位なりサングラス
季語は「サングラス」。どうしても小林一茶の句を思い出しますね。

○中華街路地裏深く金魚売
季語は「金魚売」。珍しいですね今どき。

○雷にピクリともせず読書中
季語は「雷」。すごい集中力、将来はノーベル賞か。

○雲の峰いつそう空を大きくす
季語は「雲の峰」。壮大な句ですね。

○空欄を埋めんと蜘蛛の子の生るる
季語は「蜘蛛の子」。蜘蛛の子の役割、自然の摂理。

○鳰の巣へ円空仏のやうなもの
季語は「鳰の巣」。円空さんの魂の木彫り。

○羽化終えて風が攫いし糸蜻蛉
季語は「糸蜻蛉」。風流な句だと思いました。

○糸が出て壊れ始める薄暑光
季語は「薄暑光」。壊れ始めるものがある。

○夕さりの縦糸として枇杷の雨
季語は「枇杷」。枇杷の実がたわわな中、縦糸として降る雨。

○行行子かたいそじの鼓膜かな
季語は「行行子」。硬い素材が印象的でした。

○半透膜ありし記憶や夏の空
季語は「夏の空」。記憶にハッとする。

○夏闇へ灰皿なげゐたりけり
季語は「夏闇」。蜷川さん?でしょうか。虚子の黄金虫の句も思い出しました。「黄金虫投げうつ闇の深さかな 虚子」

○小博打に負け釣堀に来てをりぬ
季語は「釣堀」。ギャンブルの憂さを釣りで解消できるでしょうか。

○怖ろしき生き物ゐる夜店かな
季語は「夜店」。イグアナとかコモドオオトカゲでしょうか。想像力を掻き立てます。
 

選句しました

 投稿者:けんじ  投稿日:2017年 5月31日(水)19時19分0秒
  ◯中華街路地裏深く金魚売
店に入るとさらにディープな世界が

◯雷にピクリともせず読書中
本当は昼寝しているとか。

◯空想科学読本虹の架かりをり
虹の橋を渡る、は空想の産物。

◯空欄を埋めんと蜘蛛の子の生るる
何もないと寂しいので。

◯薄暑光空つぽの部屋契約す
ここから新しい生活が始まります。

◯糸が出て壊れ始める薄暑光
はじめは小さな綻びから。

◯糸通しすぐにこはれて薄暑光
百均でかったからです。

◯麦の秋体操着から垂れる糸
気になる子をガン見してましたね。

◯昼寝覚からだに膜の残りたる
すぐに起きると膜が破れて偏頭痛になります。

◯半透膜ありし記憶や夏の空
不都合な記憶は透過せずそのままに。

◯緑蔭のふたりを分かつ薄き膜
つまりATフィールド。

◯夏闇へ灰皿なげてゐたりけり
悪夢でもみましたか。

◯短夜に辣油一滴落としけり
もう眠れないので起きてます。

◯釣堀や加藤一二三のやうな雲
まだお元気なのに。

 

選句です。

 投稿者:苑を  投稿日:2017年 5月31日(水)18時14分57秒
  ○ここからが中野サンプラザの日陰
どこから入ろうと日陰。

○中華街路地裏深く金魚売
摂津句を思い、こんなところまでと。

○梅雨兆すウルトラマンの中の人
ご苦労様。

○雲の峰いつそう空を大きくす
素直で気持ちのよい夏空。

○空席のすぐになくなる夏の雲
なんのイベントでしょう。いかにも夏。

○薄暑光空つぽの部屋契約す
そりゃそうでしょうけど、可笑しいような哀しいような。

○一本の糸引き抜きて初浴衣
スッと抜けたんでしょうね。勢いが若々しい。

○糸からまる足踏みミシンゆすらうめ
レトロ感横溢。ゆすらうめ効果かな。

○麦の秋体操着から垂れる糸
体操着の青春性と麦の秋がよいつき具合。

○夕さりの縦糸として枇杷の雨
美しい。

○十分に乾ひてゐたり蟻地獄
目に見えます。

○小博打に負け釣堀に来てをりぬ
いるいる。

○麦の秋かつての職場仲間かな
なんだか「ひまわり」予告編。

○怖ろしき生き物のゐる夜店かな
夜店のドキドキ感。そうこなくっちゃ、
 

選句しました。

 投稿者:由季  投稿日:2017年 5月31日(水)12時31分30秒
  ○ここからが中野サンプラザの日陰
あのあたり、日陰が少なそうなのでありがたいですよね。
解体されるとはしりませんでした。

○中華街路地裏深く金魚売
金魚と中華街がつきすぎとも言えるほどで可笑しい。

○空席のすぐになくなる夏の雲
活動が活発になっている感じが前向き。

○上空に北京から来た暑さゐて
気象学的に合っているかわからないのですが、いかにも暑そうです。

○薄暑光空つぽの部屋契約す
確かに借りるときも空っぽ。

○鳰の巣へ円空仏のやうなもの
鳰にとって邪魔なものではないのでしょうか。

○湖沼学語り尽くして糸蚯蚓
湖沼学の言葉の響きに魅力を感じました。

○糸通しすぐにこはれて薄暑光
裁縫セットに入っているあれ、確かにすぐ壊れますね。
薄暑のもやもや感に通じます。

○麦の秋体操着から垂れる糸
だいぶくたびれてきている体操着。

○昼寝覚からだに膜の残りたる
確かにそういう感じですね。

○薄膜を壊さぬやうに田水沸く
新鮮な捉え方でした。暑そうです。

○しばらくは蛍袋に閉ぢ籠もる
しばらく閉じ篭るには居心地よさそうです。

○十分に乾ひてゐたり蟻地獄
乾くまでずっと蟻地獄は待っているのでしょうか。

○釣堀や加藤一二三のやうな雲
加藤一二三を上手く詠みこんでいます。
 

選句しました

 投稿者:亜紀  投稿日:2017年 5月31日(水)08時24分8秒
  〇中華街路地裏深く金魚売
路地裏の隅から隅まで熟知しているのです。

〇空つぽの水筒の中夏めきて
覗けばわっと夏の音が。

〇一本の糸引き抜きて初浴衣
新品の浴衣に袖を通すわくわく感。

〇糸からまる足踏みミシンゆすらうめ
庭のある昭和の家に懐かしさを覚えました。

〇糸通しすぐにこはれて薄暑光
そうなんですよね。便利なんですが。

〇麦の秋体操着から垂れる糸
リアルなのに溢れる郷愁。

〇夕さりの縦糸として枇杷の雨
美しい言の葉と景色に癒されて。

〇ひきがへる横隔膜のありさうな
あの声はまさにです。

〇鼓膜からつながるこの世蝉丸忌
あの世との接点が鼓膜だったとは。

〇水中花ゆつくりひらく鼓膜に穴
関係性のない関係が妖しい。

〇薄膜を壊さぬやうに田水沸く
この薄膜表現は巧み。

〇しばらくは蛍袋に閉ぢ籠もる
充電期間も必要さ。

〇十分に乾ひてゐたり蟻地獄
準備万端な感じが怖い。

〇短夜に辣油一滴落としけり
一滴のラー油でよりぴりっと
 

選句です

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年 5月31日(水)00時10分32秒
  ○土曜日の冷し中華の酸つぱくて
 そしてテレビでは上沼恵美子の法螺話がとどまるところを知らず…。なんだかすごく土曜日の昼感が横溢していて、タイム・リープしそうです。

○恋遠し冷し中華に紅生姜
 二物衝撃ですね。冷し中華が似合う恋に方針転換すればよいのだと思います。

○雲の峰いつそう空を大きくす
 ここの句会とは思えぬ、オーソドックスな叙景句ですね。

○薄暑光空つぽの部屋契約す
 空つぽの部屋にあふれる薄暑光の感じがいいですね。契約したくなります。

○湖沼学語り尽くして糸蚯蚓
 蘊蓄は釣り餌に及ぶわけですね。俳句界隈ではあまり見かけない「湖沼学」がいいですね。

○夕さりの縦糸として枇杷の雨
 雨を縦糸に見立てているわけですが、枇杷の葉の色の濃さが見えるようです。

○昼寝覚からだに膜の残りたる
 昼寝覚の現実に戻れない感じをうまく詠んでいると思います。

○緑蔭のふたりを分かつ薄き膜
 0.01とか0.02とかそういうものではなくて、これは心理描写ですね。

○しばらくは蛍袋に閉ぢ籠もる
 そういう気持ちなのでしょうけれど、快適でも安全でもなさそうです。

○にせものの空本物の揚羽蝶
 こういう、もっともらしい形式を借用した意味のない句、大好きです。

○十分に乾ひてゐたり蟻地獄
 客観写生ですね。

○小博打に負け釣堀に来てをりぬ
 釣れるとよいですね。

○釣堀や加藤一二三のやうな雲
 「朝イチ」に出ていたのかなあ。先日初めてしゃべっている姿を拝見しました。せわしない話し方と特異なルックスが印象的な方ですよね。そういう雲、ありそうです。

○黙し来てずぶりと抉る真桑瓜
 映画のワンシーンのようですね。


 

選句しました。

 投稿者:洋子  投稿日:2017年 5月30日(火)20時16分13秒
  ◯ここからが中野サンプラザの日陰

美しい図形のようです。

◯経理部の中山さんと著莪の花

経理部の中山さん!やっぱりうす青いうわっぱり着てるのかな。

◯梅雨兆すウルトラマンの中の人

中の人!しづかにぬれているんだろうか。

◯空つぽの水筒の中夏めきて

さて遠足いこう。

◯空欄を埋めんと蜘蛛の子の生るる

そうか。空欄を埋めようとしていたのか。

◯湖沼学語り尽くして糸蚯蚓

湖沼学者!渋い。

◯糸が出て壊れ始める薄暑光

だらーっとほつれていく黄昏感。

◯麦の秋体操着から垂れる糸

垂れる糸!ってなんだか官能的。

◯ひきがへる横隔膜のありさうな

あれ?あると思っていたけどないんだ。

◯昼寝覚からだに膜の残りたる

半透明のうすーい膜でやっかい。

◯しばらくは蛍袋に閉ぢ籠もる

ずっとやってればいいよ。

◯水音の速きへ蔦の茂りけり

蔦!元気。

◯短夜に辣油一滴落としけり

オイシくなります。

◯釣堀や加藤一二三のやうな雲

たしかに雲のようなおじさん。
 

選句(漏れ分)

 投稿者:朝比古  投稿日:2017年 5月30日(火)06時21分17秒
  ☆ここからが中野サンプラザの日陰
 近い将来味わえなくなってしまう陰。竣工当時は斬新なデザインと機能だったから名残り惜しいけれど。
 

選句です

 投稿者:松本てふこ  投稿日:2017年 5月30日(火)00時06分1秒
  ◯ここからが中野サンプラザの日陰
この感覚は関東圏ローカルなのかもしれないですが、
サンプラザの斡旋が絶妙です。
大衆性とサブカルを両方背負っているコンサートホールで
「境界」を詠んでいる。

◯海中の都も梅雨に入るころか
壇ノ浦いつだったっけ?と思ってググりました。
新暦に換算すると四月の終わりだったようなので
ちょっと時間が経過してるところがいいですね。

◯土曜日の冷し中華の酸つぱくて
ああー、わかる…。
小学校高学年くらいにこういう昼ご飯を
食べたことがある気がしてしまう。

◯雲の峰いつそう空を大きくす
ああーそうねそうね、とうなずいてしまう。
素直に詠むことで読む人も素直にさせる句。
ちょっと類想あるかもという気がしますが。

◯上空に北京から来た暑さゐて
こちらも固有名詞の斡旋の勝利。
「ゐて」が最適なのかな?という迷いがあるんですが、
この存在感は「ゐて」だからこそなのかも…。

◯薄暑光空つぽの部屋契約す
当たり前のことだけれど、言われてみればちょっと変。
射し込む光の明るさと、
これからどんな時間をこの部屋で過ごすのかなという期待が
嫌みない爽やかさをもたらしていますね。

◯梅雨寒や錦糸卵を散りばめる
「散りばめる」は若干再考の余地ありと思いますが、
(『や』ではなく『に』でもう少しゆるく切って、
『散らしたる』ではだめかなーなどと)
取り合わせに感じる詩情と面白さをより買いました。

◯夕さりの縦糸として枇杷の雨
「夕さり」の響き、つつましい枇杷の存在感、
作者の美学を感じます。

◯鼓膜からつながるこの世蝉丸忌
中七から下五への流れが悪いのが気になってしまうのですが、
感覚が独特で取りたくなりました。評が難しい!

◯昼寝覚からだに膜の残りたる
どこか色っぽさもあり。

◯しばらくは蛍袋に閉ぢ籠もる
仮住まいの儚さは蛍袋だからこそ出せるのかなと。

◯小博打に負け釣堀に来てをりぬ
しょうもない、ひたすらしょうもない。

◯釣堀や加藤一二三のやうな雲
ひふみん…!(指さない、ほぼ指せない将棋ファンです)
釣堀で句を作ったことがないのですが、
こういう意外性と妙な説得力のある比喩は目を惹きますね。

○黙し来てずぶりと抉る真桑瓜
動詞の主張の激しさが目を引きました。
 

選句しました。

 投稿者:あんこ  投稿日:2017年 5月29日(月)21時07分36秒
  ○あまがえる中原中也あふれてる
中也っぽいちょっと道化た哀しみ。

○中華街路地裏深く金魚売
打って変わった静けさ。

○梅雨兆すウルトラマンの中の人
暑そう。外気を隔てた正義の人。

○空つぽの水筒の中夏めきて
なんとなく青春。

○上空に北京から来た暑さゐて
北京から来た暑さがいい。暑そう。

○夕さりの縦糸として枇杷の雨
枇杷の雨、響きます。

○ひきがへる横隔膜のありさうな
ありそうですよね。動きが見えそう。

○鼓膜からつながるこの世蝉丸忌
蝉丸忌への不思議なつながりと展開。心地よい跳び方。

○水中花ゆつくりひらく鼓膜に穴
綺麗に花開いて恐いものになってゆく。

○しばらくは蛍袋に閉ぢ籠もる
わたしが、ね。

○短夜に辣油一滴落としけり
深夜の中華料理屋。

○麦の秋かつての職場仲間かな
近いけど少し遠い再会。

○怖ろしき生き物のゐる夜店かな
江戸川乱歩の世界。

○黙し来てずぶりと抉る真桑瓜
まるで映画の1シーンのよう。
 

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