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選句しました。

 投稿者:洋子  投稿日:2017年 5月10日(水)11時10分18秒
  ◯回廊の真中に夏が直立す

目眩のするような新緑の繁茂がおしよせています。

◯氷塊の回つてゐたりかき氷

千鳥の旗もひらひら。

◯はつなつの転校生の白い顔

緊張してるんでしょうか。

◯自転車の残されてゐる藤の花

パイナップルラーメン屋閉店してた。自転車おきわすれてた。

◯自転車倒れ夏草に死の匂ひ

事件です。

◯組み立てて乗る自転車や麦の秋

火野正平の「チャリオ」ですか。

◯はつなつや寿荘また福寿荘

最近はビラとかハイツとかコンプレックスとかも。

◯ラヂオから寿限無寿限無の昼寝かな

うとうとうとうと。

◯寿福寺の石畳へと雨蛙

あんがい無防備にひょっこり。

◯すくと立つあやめ密集して静か

でもすぐたらっとしてしまうあやめ。

◯はつなつを軽やかに跳ぶ行司かな

お茶目な行司さん。

◯ひめぢよをんなにもつかないぜんおんぷ

棒もないしヒゲもないしほくろもない。

◯青歯朶のいつも共同謀議中

そんなふう。

◯本当に捨てていいのか青嵐

物置片付けています。
 
 

選句です

 投稿者:由季  投稿日:2017年 5月 9日(火)23時26分26秒
  ○夏来る人差し指の回すピザ
陽気な夏が来ます。

○柏餅乗せて回覧板来たる
そんなおつきあいも昔はあったのでしょう。

○はつなつの転校生の白い顔
年度の途中の転校生はワケアリ感あり。

○自転車の残されてゐる藤の花
「残されてゐる」という措辞が巧み。

○組み立てて乗る自転車や麦の秋
ささっと組み立てて。麦の秋がよいです。

○ラヂオから寿限無寿限無の昼寝かな
寝つきが良さそう。

○喜寿までの食費の試算蟻の影
気が滅入るような試算ですね。

○走り梅雨寿退社即出産
勢いを感じます。

○蘭鋳のひらひら寿命全うす
寿命まで生きる金魚、いいですね。

○五月くる司祭は太き指持てり
確かに司祭の大きな手、太い指、イメージがあります。
聖五月ですね。

○司会にも酒振る舞われ金魚草
おめでたいことなのですね。金魚草の明るさ。

○背の高き司令塔ゐて青嵐
青嵐がぴったりすぎるくらい。

○閉架式図書館司書の更衣
いつのまにかひっそりと更衣をしていた。

○本当に捨てていいのか青嵐
断捨離ブームもひと段落しました。
 

選句しました。

 投稿者:百花  投稿日:2017年 5月 9日(火)23時08分17秒
  〇どの道を行けども躑躅先回り
わっと咲いてぐたっと萎びる躑躅が先回りの人生。

〇代打出る九回表こどもの日
親が代打だったりして。

〇柏餅乗せて回覧板来たる
賞味期限をつい見たりして。

〇はつなつの転校生の白い顔
前の学校でいじめにあってたのかも。

〇組み立てて乗る自転車や麦の秋
はるばる運んでは組み立ててサイクリング。

〇いくつかの文字寿で消す立夏
壽スタンプ発売。

〇寿の文字の金色新樹光
金色はお祝いの金額を思わせます。

〇母の日の寿司桶に鮨あまつてゐる
みんなが一品持って集まったから。

〇司会にも酒振る舞われ金魚草
金魚草(食べられる)が浮いている酒・・。

〇すくと立つあやめ密集して静か
葉の緑の豊かさに支えられて。

〇はつなつを軽やかに跳ぶ行司かな
ときどきビックリするような行司さんがおられます。

〇行く春の夜の匂ひのインク瓶
夜の匂ひの・・・メランコリイ。

〇母の日の薬缶磨いて始まりぬ
近頃ホーローの薬缶なのでなつかしい。

〇本当に捨てていいのか青嵐
断捨離ってなかなか進まないですね。
 

選句しました。

 投稿者:亜紀  投稿日:2017年 5月 9日(火)22時37分16秒
  〇どの道を行けども躑躅先回り
ミステリーツアーに紛れ込んだよう。

〇回送のタクシー過ぎし薄暑かな
やっと来たと思ったら、回送。がっくり。

〇回廊の真中に夏が直立す
ふとそう思わせる力がある、それが夏。

〇ダンサーの自転激しき五月かな
ブレイクしまくりのダンス。

〇組み立てて乗る自転車や麦の秋
部品から組み立ててゆく手作り感。

〇転倒の記憶の迫る新樹光
眠っていた潜在記憶ですね。

〇はつなつや寿荘また福寿荘
知らない町をあるいていて遭遇する割合高し。

〇ラヂオから寿限無寿限無の昼寝かな
夢うつつ感が余計に眠気を誘う。

〇喜寿までの食費の試算蟻の影
経済観念しっかりと。

〇走り梅雨寿退社即出産
おめでた感&スピード感

〇蘭鋳のひらひら寿命全うす
全きひらひら感。

〇ゆつくりと老いゆく司書や鉄線花
スリムで髪はひっつめのきちんとした感じ。

〇青蛙あつまつてゐる雑司ヶ谷
ちょっと湿った空気感。

〇行く春の夜の匂ひのインク瓶
インク瓶のレトロ感が良いなぁ。
 

選句しました。

 投稿者:  投稿日:2017年 5月 9日(火)21時12分17秒
  ○どの道を行けども躑躅先回り
この道もあの道も母先回り

○回送のタクシー過ぎし薄暑かな
退職後出す回想記執筆中

○二回目はお茶までゆるす青葉風
三回目はなんだコ-ヒ-長い春

○はつなつの転校生の白い顔
引き籠もり十年となる蒼白し

○夏雲の見よや回転エビ固め
夏の浜必殺するめ固めで遊ぶ

○ラヂオから寿限無寿限無の昼寝かな
夢の中まで滑舌悪しじゅげむじゅげむと

○喜寿までの食費の試算蟻の影
あくまでも試算なのだよ毛呂赤字

○寿福寺の石畳へと雨蛙
平成蛙合戦寿福寺境内にて

○夏怒涛司葉子は鳥取県
鳥取県植田正治、尾崎翠、名探偵コナン

○青蛙あつまつてゐる雑司ヶ谷
漱石の巨大墓石の青蛙

○青蔦の壁より司書の現れし
蔓科植物群に愛でられし司書

○ひめぢよをんなにもつかないぜんおんぷ
ヒメジヨヲンハルジヨヲン大島弓子

○屋根裏の不健全図書西日射す
屋根裏の本と住人虫干しに

○行く春の夜の匂ひのインク瓶
あの夜の夢を瓶詰めにして手枕に
 

投句しました。

 投稿者:あんこ  投稿日:2017年 5月 9日(火)15時52分53秒
  ○どの道を行けども躑躅先回り
躑躅って眩暈する感じがあるので、先回りはぴったり。

○初夏の膝のあたりを回遊魚
特に若い女子っぽい、この膝は。回遊魚いそう。

○組み立てて乗る自転車や麦の秋
麦の秋が気持ちの良い風を俳句に連れてきてくれます。

○転がしてゆけば点々苜蓿
何を転がしているのかわからないけど、
苜蓿で作者の視線と足元の動きがよく見えて、臨場感あります。

○母の日の寿司桶に鮨あまつてゐる
家族で祝ったんでしょうか。あまった鮨に
楽しさも母が老いることの切なさも。

○蘭鋳のひらひら寿命全うす
ひらひら寿命全うす、がすばらしい。
軽やかな大往生。

○フランスへ行く馬のこと修司の忌
何となく遠い眼差しになります。

○青蛙あつまつてゐる雑司ヶ谷
雑司ヶ谷がいい。

○島に会ふ白蛇何を司どる
神様のお使い?

○閉架式図書館司書の更衣
薄着になった司書とは、雰囲気があります。

○キツネノボタン醒めない夢にしまう
新しい物語のはじまり。

○ひめぢよをんなにもつかないぜんおんぷ
平仮名が効いている。平仮名だから全音符の
あののびっぱなしの感じが視覚から聴こえる。

○子亀買ひ自転車のうしろ自転車
連なる自転車は友達同士か、きょうだいか、親子か。
今日から子亀との時間がはじまるのです。

○湧き出づる水増えてをり燕子花
燕子花なので、この水は凛として綺麗そう。
 

選句

 投稿者:海太  投稿日:2017年 5月 9日(火)06時52分43秒
編集済
  ◯どの道を行けども躑躅先回り
先回りしたのは大躑躅伺郎。

◯回送のタクシー過ぎし薄暑かな
過ぎたのは北原薄暑。

◯回廊の真中に夏が直立す
直立したのは井伊回廊。

◯二回目はお茶までゆるす青葉風
ゆるすのは二回目俊博。

◯すでに薔薇転じて背徳のオペラ
転じたのは二宮背徳。

◯自転車の残されてゐる藤の花
残されたのは自転車一九。

◯喜寿までの食費の試算蟻の影
試算したのは蟻の影稲子。

◯蘭鋳のひらひら寿命全うす
全うしたのは江戸川蘭鋳。

◯青蔦の壁より司書の現れし
現れたのは荒木司書。

◯番台の祖母菖蒲湯の司令塔
番台に立ったのは徳富祖母。

◯すくと立つあやめ密集して静か
静かなのは勝密集。

◯ひめぢよをんなにもつかないぜんおんぷ
おんぶされたのは加賀ひめぢよ。

◯行く春の夜の匂ひのインク瓶
匂ったのはインクレディ。

◯緑さす四阿新しきページ
緑さしたのは四阿千代之介。
 

選句しました

 投稿者:らくだ  投稿日:2017年 5月 7日(日)20時21分57秒
  ◯33回転そら豆のゆめをみてゐる
 33回転のレトロ感とそら豆のゆめのファンタジーの相性。

◯どの道を行けども躑躅先回り
 躑躅はちょっと飽きますね。

◯回送のタクシー過ぎし薄暑かな
 待ってる時だと気分的に1~2度体感温度が上がりそう。

◯回廊の真中に夏が直立す
 回廊に囲まれた中庭でしょうか、ギラッと夏。回廊の影とのコントラストが夏。

◯柏餅乗せて回覧板来たる
 理想的なご近所関係。

◯組み立てて乗る自転車や麦の秋
 自転車がいちばん気持ちいい季節です。

◯ラヂオから寿限無寿限無の昼寝かな
 はじめは聞いていたんでしょうね。おまじないみたいで眠くなっちゃった。

◯蘭鋳のひらひら寿命全うす
 何年ぐらい生きたんでしょう。ご冥福をお祈りします。

◯はつなつを軽やかに跳ぶ行司かな
 はつなつっぽい。行司も気が抜けません。

◯ひめぢよをんなにもつかないぜんおんぷ
 棒もひれひれもついていない全音符。ぱっと見た時「をんな」が目に入って^^;、表記の勝利。

◯五月雨や壁に鍼灸経絡図
 渋い。晴れていても薄暗い部屋じゃないかしらん。五月雨でさらに暗い。

◯青歯朶のいつも共同謀議中
 そう言われるとそんな気になる青歯朶効果。

◯湧き出づる水増えてをり燕子花
 花が喜んでいそう。

◯緑さす四阿新しきページ
 心ゆくまでひとりの時間、それがうれしい緑の季節。
 

選句です

 投稿者:月犬  投稿日:2017年 5月 7日(日)18時36分20秒
  ゆかりさんファイルよろしく。

◯どの道を行けども躑躅先回り
 ほんとにどこにでも咲いている。見飽きた。

◯回廊の真中に夏が直立す
 回廊好きなのでいただきます。直立の夏もグー。

◯すでに薔薇転じて背徳のオペラ
 なんともいい調子の句ですね、定型ではないのに。

◯自転車の残されてゐる藤の花
 いつかどこかで見たような光景。

◯自転車倒れ夏草に死の匂ひ
 夏草と死の匂ひが付きすぎのような気もしますが、よくわかる。

◯変身などしたしぼうたん転がる
 わたしも変身などしたし、です。

◯喜寿までの食費の試算蟻の影
 そんな計算しなくても。蟻の影が絶妙。

◯ゆつくりと老いゆく司書や鉄線花
 そうですか、それもいいですね。ゆっくりと。

◯ジューンブライドを迫る女や梅雨の闇
 あらら、たいへんなことですね。お察しします:笑

◯すくと立つあやめ密集して静か
 たしかにそんな感じ。

◯はつなつを軽やかに跳ぶ行司かな
 ぴょんとうまく飛ぶ行司っていますね。

◯ややべたついて蟇蛙紳士録
 蟇蛙紳士録って最高に可笑しい。

◯青歯朶のいつも共同謀議中
 言われてみるとそんな感じだなあ。

◯本当に捨てていいのか青嵐
 捨てちゃえよ。
 

選句です

 投稿者:苑を  投稿日:2017年 5月 7日(日)17時28分55秒
編集済
  ○33回転そら豆のゆめをみてゐる
レトロな気分で。そら豆のゆめという明るさがいいね。

○回送のタクシー過ぎし薄暑かな
タクシーを待っているのかしら。薄暑がきぶん。

○五月来るポチは回つてタマ眠り
この無意味には負ける。聖五月なんて恥ずかしいよね。

○メ-デ-歌少し高めに転調す
高めに転調しそう。思い出せないけど。

○自転車の残されてゐる藤の花
藤棚の下に自転車。画になる。

○組み立てて乗る自転車や麦の秋
遠くまで行くんだ派ね。麦の秋がぴったり。

○はつなつや寿荘また福寿荘
果たして現役か。初夏のひかりが似合うのよ、これが。

○寿と一字天に差し出す幟かな
天に差し出す。。。大きくてよいですね。

○寿福寺の石畳へと雨蛙
あの参道に雨蛙。ぴったり過ぎる。

○蘭鋳のひらひら寿命全うす
虚弱体質っぽい蘭鋳様。それはなりより。


○五月くる司祭は太き指持てり
俳句じゃなくちゃできない技。

○青蛙あつまつてゐる雑司ヶ谷
あつまるあつまる、としか思えない。

○背の高き司令塔ゐて青嵐
これが青春だ!

○母の日の薬缶磨いて始まりぬ
薬缶は焦げやすし。母よ、空焚きに注意。

 

選句です。

 投稿者:なむ。  投稿日:2017年 5月 7日(日)17時14分24秒
  ◎33回転そら豆のゆめをみてゐる
LP掛けて眠る幸せ。

◎回送のタクシー過ぎし薄暑かな
ああ、またか。がっかりする。

◎柏餅乗せて回覧板来たる
いいご近所感。

◎夏雲の見よや回転エビ固め
ばしっと決まれば雲にも威張る。

◎組み立てて乗る自転車や麦の秋
いい日旅立ち。

◎喜寿までの食費の試算蟻の影
そんな馬鹿な計算しないほうがいいが、季語「蟻の影」がすごい。

◎蘭鋳のひらひら寿命全うす
頑張れ。

◎フランスへ行く馬のこと修司の忌
凱旋門賞。

◎青蛙あつまつてゐる雑司ヶ谷
あの墓地ね。

◎はつなつを軽やかに跳ぶ行司かな
序二段あたりの取組。裸足で跳ぶ跳ぶ。

◎ボサノバに溶けゆく氷風薫る
アストラッド・ジルベルトかなんか、かったるくていいね。

◎屋根裏の不健全図書西日射す
暑い熱い屋根裏、灼けたあの手の本。どうしたもんかなあ。

◎母の日の薬缶磨いて始まりぬ
私は半日かけて鍋を一個生き返らせました。疲れた。

◎緑さす四阿新しきページ
なんて気持ちのいい句だろう。よい休日。
 

選句

 投稿者:朝比古  投稿日:2017年 5月 7日(日)15時17分10秒
  ☆どの道を行けども躑躅先回り
 躑躅らしさ横溢。

☆回送のタクシー過ぎし薄暑かな
 気分は分かる。

☆初夏の膝のあたりを回遊魚
 ちょいと元気のなくなった鮪。

☆転んでから痛いと判る若葉寒
 そういうもの。

☆いくつかの文字寿で消す立夏
 出席させていただきます。

☆はつなつや寿荘また福寿荘
 この手のアパート、最近じゃ見なくなったね。

☆ラヂオから寿限無寿限無の昼寝かな
 あぁ、幸福。

☆寿の金色の文字著莪の花
 めでたきことのうれしきかな。

☆寿の文字の金色新樹光
 めでたきことのうれしきかな。

☆寿福寺の石畳へと雨蛙
 寿福寺がいかにも。鎌倉かな。

☆夏怒涛司葉子は鳥取県
 司葉子、女優らしい女優。

☆はつなつを軽やかに跳ぶ行司かな
 異能力士同志の取組だろうか。ひらりひらりと。

☆屋根裏の不健全図書西日射す
 まとめてから駅前の処理箱へ。

☆本当に捨てていいのか青嵐
 こういうときは思い切りが大事。
 

回転寿司句会・投句一覧

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年 5月 7日(日)13時12分57秒
  たいへんお待たせしました。投句一覧です。

【回】
33回転そら豆のゆめをみてゐる
どの道を行けども躑躅先回り
夏来る人差し指の回すピザ
回収の遅れて来たる黄金虫
回線の途切れてしまふ新樹の夜
回送のタクシー過ぎし薄暑かな
回天や世の終りには桜ちる
回廊の真中に夏が直立す
五月来るポチは回つてタマ眠り
初夏の膝のあたりを回遊魚
代打出る九回表こどもの日
二回目はお茶までゆるす青葉風
柏餅乗せて回覧板来たる
氷塊の回つてゐたりかき氷
矢車を回す風の名剣之助

【転】
すでに薔薇転じて背徳のオペラ
ダンサーの自転激しき五月かな
はつなつの転校生の白い顔
まらうどの転べころべと春逝けり
メ-デ-歌少し高めに転調す
夏雲の見よや回転エビ固め
自転車の残されてゐる藤の花
自転車倒れ夏草に死の匂ひ
組み立てて乗る自転車や麦の秋
転がしてゆけば点々苜蓿
転んでから痛いと判る若葉寒
転送のメール次々藜喰ふ
転倒の記憶の迫る新樹光
変身などしたしぼうたん転がる

【寿】
いくつかの文字寿で消す立夏
はつなつや寿荘また福寿荘
ラヂオから寿限無寿限無の昼寝かな
喜寿までの食費の試算蟻の影
恵比寿紙つけて立夏の新聞
寿と一字天に差し出す幟かな
寿の金色の文字著莪の花
寿の文字の金色新樹光
寿福寺の石畳へと雨蛙
走り梅雨寿退社即出産
誰かさんこつそり無寿限無麦畑
弁当屋寿閉店夏の朝
母の日の寿司桶に鮨あまつてゐる
蘭鋳のひらひら寿命全うす

【司】
フランスへ行く馬のこと修司の忌
ゆつくりと老いゆく司書や鉄線花
夏怒涛司葉子は鳥取県
君なにを司るもの麦の秋
五月くる司祭は太き指持てり
司会にも酒振る舞われ金魚草
司祭から手渡されたるカーネーション
司書試験また不合格瓜の花
青蛙あつまつてゐる雑司ヶ谷
青蔦の壁より司書の現れし
島に会ふ白蛇何を司どる
背の高き司令塔ゐて青嵐
番台の祖母菖蒲湯の司令塔
閉架式図書館司書の更衣

【当季雑詠】
キツネノボタン醒めない夢にしまう
ジューンブライドを迫る女や梅雨の闇
すくと立つあやめ密集して静か
はつなつを軽やかに跳ぶ行司かな
ひめぢよをんなにもつかないぜんおんぷ
ボサノバに溶けゆく氷風薫る
ややべたついて蟇蛙紳士録
屋根裏の不健全図書西日射す
五月雨や壁に鍼灸経絡図
行く春の夜の匂ひのインク瓶
子亀買ひ自転車のうしろ自転車
樹のうへの花ぞ白なれ南風
青歯朶のいつも共同謀議中
百年の孤独を鳴けりあまがえる
母の日の薬缶磨いて始まりぬ
本当に捨てていいのか青嵐
湧き出づる水増えてをり燕子花
緑さす四阿新しきページ

(以上)

14句選(特選、逆選なし)
選句締切:5月10日(水)23時(JST)
            ↑
 ★集計の方のご負担を考慮し時間を繰り上げました。
投稿先:みしみし第二
http://6911.teacup.com/3434/bbs
(返信とかスレッドとか難しいことを考えないで、そのまま書き込んで下さい。)

題に関わらず全体から選句数分選句にてお願い致します。
★★★整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。★★★
(人力で集計しているので、順番を変えられるとほんとに大変なんです!!!)

ではよろしくお願い致します。
 

すみませんが

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年 5月 6日(土)20時40分48秒
  諸般の事情につき、日曜の昼頃開けます。
ごゆるりとどうぞ。
 

回転寿司句会・ご案内

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年 5月 2日(火)20時50分15秒
  出題です。

【回】
【転】
【寿】
【司】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:5月6日(土)24:00(JST)
投句宛先:掲示板http://6911.teacup.com/3434/bbs
     下の方の「管理者へメール」からお願いします。

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
 書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。
 メールアドレスだけだとどなたか分らないので、★タイトルに俳号とか本名とか
お書き添えください。

この句会は互選です。投句のみ、選句のみの参加はご遠慮下さい。

 よろしくどうぞ。
 

山体崩壊句会・作者発表

 投稿者:百花  投稿日:2017年 5月 2日(火)20時40分4秒
  山体崩壊句会・作者発表です。早めの選句のご協力、ありがとうございました。


山系は霞の底へ薄墨へ            なむ    海
宙空へ体ゆさはりごと抛る          なむ    苑百
ペンギンカフェオーケストラ崩れ落ちるやうに春逝く なむ 月
すべての時計が壊れて戻る西行忌       なむ    て
萍の孤独まあるい光噛む           なむ

山なりのスローカーブや春深し        月犬    朝む海ゆ
げんげ野に裸体のマネキン捨てに行く     月犬    朝
やや暗き蛇崩川の躑躅かな          月犬    苑む亜ゆ由
松の花すこし壊れた母と住む         月犬    朝むゆ
橋渡り終えて燕の空となる          月犬    朝苑む亜海恵

喪服着て周りはどれも笑ふ山         百花    海て洋
体からからだ出てゆく暖かさ         百花    むゆ恵て洋
雲の峰どれも崩して芭蕉の字         百花
春の雲壊るるとなく失せにけり        百花    て
あけぼのすぎ霞み改元まぢかなり       百花    恵

葉桜の山道をゆくバスの中          苑を
黄金週間ダビデの裸体見にゆかむ       苑を    て洋由
まぼろしの蛇崩川に夏来る          苑を    む月
壊滅の町あり夏の雲ひとつ          苑を    月
黒南風やハシビロコウは立ち尽くす      苑を    朝む百ゆ恵洋由

山車をひく絵巻のなかの肉体美        洋子    百ゆ
卯の花腐し人骨のある体かな         洋子    月百
海ほほづき空のあはあは崩れたり       洋子
すこしづつ壊れてゆく絵かぎろへる      洋子    亜海
金雀枝の散るたびに窓ぬれてゐる       洋子    て

山分けのそら豆あをく茹で上がる       亜紀    朝月百洋
体内の時計遅るる暮春かな          亜紀    百
崩れ際てふたんぽぽの絮まろし        亜紀
壊れもの扱ふやうに夜の新樹         亜紀
母の日や弁当箱は曲げわつぱ         亜紀    朝苑む
黒猫の視線惑はす薄暑光           亜紀    海
フレームを作る指先青葉光          亜紀    苑ゆ

山なりのボールを受くる遅日かな       由季    む百亜
体格に勝る相手と陽炎へる          由季
うららかに崩れ始める投手かな        由季    月百ゆ恵て洋
行く春の破壊神なる四歳児          由季    月
昭和の日なり人の山人の川          由季    百亜て

山のあな忌駅舎に一つ燕の巣         海太    朝苑む
春陰や初体験のフラフープ          海太    洋
蜃気楼崩れる父は大の字に          海太    月
壊滅は避けよ夏蜜柑はまだか         海太    月恵洋
逝く春やちらり塩分早見表          海太    月亜由

山彦に山彦重ね春惜む            朝比古   て
体幹の弱し寺山修司の忌           朝比古   む海恵て由
煮崩れしものの淋しき春の風邪        朝比古   苑亜ゆ恵て由
惜春の砂場の砂の山壊す           朝比古   苑
暮れかぬる風の源まで歩き          朝比古

山藤をくぐり脈絡なく血族          恵     朝苑亜海ゆ洋由
肉体よ春蝉赤いリボン引く          恵     月海洋
アネモネの根元崩さぬよう手のひら      恵
陽炎を出てより壊れやすい鳥         恵     朝苑百亜由
定期券手のひら花菜畑匂う          恵

見れば見るほどぱんぱんで春の山       てふこ   苑恵由
体言止めの句ばかり昭和の日の句会      てふこ   百
ゴールデンウィークまたもジェンガの崩れたる てふこ   朝
たんぽぽのどこか壊れてゐる黄色       てふこ   朝苑百亜海ゆ恵洋由
八重桜反古の厚さに花弁あり         てふこ   亜海ゆ

大盛と山盛ありて夏近し           ゆかり   恵て洋由
行く春のをんなごころと体力と        ゆかり   月
蛇崩川跡を訪ねて藤の花           ゆかり   む海
壊滅と言ひて指出す四月尽          ゆかり
行く春の彼と大気が不安定          ゆかり   亜恵由
 

選句です

 投稿者:由季  投稿日:2017年 5月 2日(火)16時59分36秒
  ○見れば見るほどぱんぱんで春の山
春の山はふわっとした感じなので、ぱんぱんとも違うかなぁと思いながら
新鮮味のある表現だと思いました。

○山藤をくぐり脈絡なく血族
実際は脈絡あるけど、脈絡ない感じも確かにわかる。

○大盛と山盛ありて夏近し
ダメ押しのような大盛、山盛に季節の勢いを感じます。

○黄金週間ダビデの裸体見にゆかむ
全体的にゴージャス。

○体幹の弱し寺山修司の忌
あえて鍛えない感じ。

○やや暗き蛇崩川の躑躅かな
蛇崩川流行っているのですか。画数の多いことで暗さが伝わります。

○煮崩れしものの淋しき春の風邪
淋しきは言い過ぎかもしれないけれど、煮崩れの情けなさに一票。

○たんぽぽのどこか壊れてゐる黄色
黄色は明るいけれど不安定な色でもあります。

○陽炎を出てより壊れやすい鳥
繊細なんですね。出てからというのがなるほどと思わせる。

○行く春の彼と大気が不安定
これは困った。なんとか落ち着くといいです。

○黒南風やハシビロコウは立ち尽くす
黒南風とハシビロコウがぴったりすぎ。

○逝く春やちらり塩分早見表
ちらり、というところに心情が表れています。
 

選句しました。

 投稿者:洋子  投稿日:2017年 5月 2日(火)11時04分58秒
  ◯山藤をくぐり脈絡なく血族

山藤をくぐる所作がなんか可笑しい。

◯山分けのそら豆あをく茹で上がる

山分けって山賊みたいね。

◯大盛と山盛ありて夏近し

おー!

◯喪服着て周りはどれも笑ふ山

笑う山々がとつぜんのしかかってきて
喪服の人々が埋まってしまうような不穏なドラマがありそう。

◯黄金週間ダビデの裸体見にゆかむ

気合いはいってますね。

◯春陰や初体験のフラフープ

あ!フラフープ!まだ物置にあるかも。

◯肉体よ春蝉赤いリボン引く

おなじ生物なのに人間と蝉ってずいぶん違う肉体のかたち。

◯体からからだ出てゆく暖かさ

体から花粉もでていってほしい。

◯うららかに崩れ始める投手かな

能天気なピッチャー。

◯たんぽぽのどこか壊れてゐる黄色

言いようにおもむき。

◯壊滅は避けよ夏蜜柑はまだか

戦争はいやだ!夏蜜柑はまだか!


◯黒南風やハシビロコウは立ち尽くす

飛びたつときはすごいらしい。
 

選句です

 投稿者:松本てふこ  投稿日:2017年 5月 2日(火)03時20分21秒
  ◯山彦に山彦重ね春惜む
音の質感をうまく言い当てた感じ。

◯喪服着て周りはどれも笑ふ山
こんな形で帰ってきたくはなかった、という苦い心境と
変わらない風景へのかすかないらだちを感じたのは読みすぎでしょうか。
本谷有希子の『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』を思い出しました。

◯大盛と山盛ありて夏近し
ポジティブな下らなさがいい。

◯黄金週間ダビデの裸体見にゆかむ
取り合わせの下世話さが一番の魅力。
「だって見たいんだもん!」という無邪気さを感じます。

◯体からからだ出てゆく暖かさ
出産のことをこう表現するとは思わなくて、びっくり。
てにをはや「からだ」の表記によって見え方がかなり変わってきそう。面白い句。

◯体幹の弱し寺山修司の忌
思わぬ切り口。

◯うららかに崩れ始める投手かな
うっ、分かる。ストライクが入らなくなって、ボールが高くなっちゃって…「うららか」がじわじわと怖い。

◯煮崩れしものの淋しき春の風邪
春の風邪が効いている。

◯すべての時計が壊れて戻る西行忌
苦みとしたたかさを秘めた季語選択。

◯春の雲壊るるとなく失せにけり
春の雲らしい質感を捉えています。

◯金雀枝の散るたびに窓ぬれてゐる
ぼかして書くことで生まれる詩情。

◯昭和の日なり人の山人の川
人ごみにだって色々ある、確かに。
量的な迫力で押すか、動きで見せるか。
 

選句です

 投稿者:  投稿日:2017年 5月 1日(月)19時17分6秒
  〇見れば見るほどぱんぱんで春の山
ぱんぱんが良い。

〇大盛と山盛ありて夏近し
似て非なるもの。山盛りの微妙な適当さ加減がおかしい。

〇体からからだ出てゆく暖かさ
暖かいと、ついうっかり。

〇体幹の弱し寺山修司の忌
寺山修司もジムなどに通って体幹を鍛えていたら、もっと長く生きて活躍できたかもしれないと思うと切ないが、そんな姿も全く想像つかない。

〇うららかに崩れ始める投手かな
草野球感。ヤジの飛ばしあいもきっと呑気な感じ。

〇煮崩れしものの淋しき春の風邪
ぐずぐずですねん。

〇たんぽぽのどこか壊れてゐる黄色
やっぱりね。健康そうに見えて、実はどこか壊れているのですね。

〇壊滅は避けよ夏蜜柑はまだか
状況はよく解らないが、今すぐ夏蜜柑を捥いでお届けしたくなる。

〇あけぼのすぎ霞み改元まぢかなり
なにか一つの時代が終わっていく寂しさや心残りが感じる。

〇橋渡り終えて燕の空となる
健康的に明るい。

〇行く春の彼と大気が不安定
季節の変わり目ですから。彼は少し休ませたほうがいいんじゃないかな。

〇黒南風やハシビロコウは立ち尽くす
黒南風がバツグンにいい。
 

選句です

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年 5月 1日(月)11時54分38秒
  ○山なりのスローカーブや春深し
 「春深し」に草野球感がありますね。

○山車をひく絵巻のなかの肉体美
 入り組んだ句ですね。ときどき「絵巻に描かれた山車は季語じゃない」みたいなことを言う人がいるけど、あれ、何なんでしょうね。

○山藤をくぐり脈絡なく血族
 「脈絡なく血族」が抜群にいいですね。

○体からからだ出てゆく暖かさ
 逆幽体離脱というか、からだが出ていったら魂だけ残るんでしょうかねえ。暖かいといろんなことが起こります。

○うららかに崩れ始める投手かな
 野球の句が多いですね。「崩れ始める」の形容として「うららかに」が絶妙で、なんだか人智を超えています。

○やや暗き蛇崩川の躑躅かな
 蛇崩川の句も今回多かったですね。昨今の桜の名所としての目黒川ブームの影響でしょうか。その中では、固有名詞のダークな印象を生かしたこの句を頂きます。

○煮崩れしものの淋しき春の風邪
 これは淋しい。人間として煮崩れてしまった感があります。早くお元気になるといいですね。

○たんぽぽのどこか壊れてゐる黄色
 これはうまくたんぽぽというものを捉えている気がします。

○松の花すこし壊れた母と住む
 いや、まだ先は長いので頑張りましょう。

○フレームを作る指先青葉光
 指の付け根の関節がノギスか何かのように動けばいいのですが、現実には指先で作るフレームはほとんど役に立ちませんよね。でもフィクションの中では青葉光が生き生きとして絵を描く気分です。

○黒南風やハシビロコウは立ち尽くす
 最近の俳優かなにかかと思い検索したら鳥でした。「黒南風や」が不吉でいいですね。

○八重桜反古の厚さに花弁あり
 あのむさくるしさは「反古の厚さ」だったのですね。

 

選句

 投稿者:海太  投稿日:2017年 5月 1日(月)10時58分24秒
  ◯山なりのスローカーブや春深し
スローカーブの名句として星野伸之に連絡したい。

◯山系は霞の底へ薄墨へ
薄墨の名句として根尾谷に句碑としたい。

◯山藤をくぐり脈絡なく血族
血族の名句としてブラック・アングルに掲載したい。

◯喪服着て周りはどれも笑ふ山
喪服の名句として香典を差し上げたい。

◯体幹の弱し寺山修司の忌
寺山修司忌の名句として体の弱い人を慰めたい。

◯肉体よ春蝉赤いリボン引く
肉体の名句として劇団空気座に句碑としたい。

◯蛇崩川跡を訪ねて藤の花
蛇崩川の名句として暗渠に句碑を建てたい。

◯すこしづつ壊れてゆく絵かぎろへる
絵の名句としてダリ展に紛れ込ませたい。

◯たんぽぽのどこか壊れてゐる黄色
たんぽぽの名句としてぽぽのあたりに火を点けたい。

◯橋渡り終えて燕の空となる
橋渡りの名句として酬恩庵に句碑としたい。

◯黒猫の視線惑はす薄暑光
黒猫の名句としてアジの干物を差し上げたい。

◯八重桜反古の厚さに花弁あり
八重桜の名句として反故にしたい。
 

選句しました。

 投稿者:亜紀  投稿日:2017年 4月30日(日)22時24分43秒
  〇 山なりのボールを受くる遅日かな
ゆるい感じのキャッチボールが似合う遅日。

〇山藤をくぐり脈絡なく血族
それでもDNAは侮れない。

〇やや暗き蛇崩川の躑躅かな
実在の川の名だったのですね。

〇煮崩れしものの淋しき春の風邪
味覚も風邪の故か今一つ。

〇すこしづつ壊れてゆく絵かぎろへる
脳科学のアハ体験のよう。

〇たんぽぽのどこか壊れてゐる黄色
行く春の黄色。

〇陽炎を出てより壊れやすい鳥
陽炎の内と外のバランスの違い。

〇橋渡り終えて燕の空となる
一気に開けた空間がそこに。

〇行く春の彼と大気が不安定
ちょっとやきもき。

〇昭和の日なり人の山人の川
人の行くところ、人のあり。

〇逝く春やちらり塩分早見表
気になることは気になるが。

〇八重桜反古の厚さに花弁あり
あのぽってり感がだんだん好もしくなってきたこのごろ。
 

選句しました。

 投稿者:百花  投稿日:2017年 4月30日(日)22時12分24秒
  〇山なりのボールを受くる遅日かな
小さな児のボール投げに付き合ってあげているようなほのぼの感。

〇山車をひく絵巻のなかの肉体美
実はわりと痩せた人が多いのですが、たまにオッというようなのも。

〇山分けのそら豆あをく茹で上がる
美味しそう。お相伴に与りたいですね。

〇卯の花腐し人骨のある体かな
そりゃあみんな、骨付きなんですけどね。

〇体言止めの句ばかり昭和の日の句会
そんな句がモデルだった時代ですね。

〇体内の時計遅るる暮春かな
日脚が伸びて、なんだかまだまだ何かできそうな気がしてる。

〇宙空へ体ゆさはりごと抛る
掌だけはしっかり握って。脚が外れることはありますが。

〇うららかに崩れ始める投手かな
スローモーションで投球を見ているような。

〇たんぽぽのどこか壊れてゐる黄色
それぞれが花だから、五弁とかの特徴的な形は無くて。それでいてたんぽぽ、って形、いいな。

〇陽炎を出てより壊れやすい鳥
逆なような気もしますが、これが現実です。形あるものは壊れる。

〇黒南風やハシビロコウは立ち尽くす
ハシビロコウらしくてすてき。

〇昭和の日なり人の山人の川
人が、生きているやら死んでいるやら、な怖い感じです。
 

選句です

 投稿者:月犬  投稿日:2017年 4月30日(日)16時21分1秒
  ◯山分けのそら豆あをく茹で上がる
 茹で方意外と難しいね。

◯卯の花腐し人骨のある体かな
 グズグズでもやはり骨はある。

◯行く春のをんなごころと体力と
 をんなごころと体力かあ、なるほどね。

◯肉体よ春蝉赤いリボン引く
 よくわからぬが、面白いのでいただきます。

◯うららかに崩れ始める投手かな
 ほんとは必死にふんばってはいるのだけど。

◯ペンギンカフェオーケストラ崩れ落ちるやうに春逝く
 サイモン・ジェフス死んじゃって終わったはずなのに息子のアーサーが再結成。PCOのOがとれてPCになっちゃったけど、どうなんだろうね。秋来日公演。

◯まぼろしの蛇崩川に夏来る
 まぼろしの蛇崩川とは見事!

◯蜃気楼崩れる父は大の字に
 のんきな父なのか。大の字で往生したのか。

◯壊滅の町あり夏の雲ひとつ
 ソドムとゴモラ。東京と平壌。モスクワと北京。ワシントンとロンドン。

◯壊滅は避けよ夏蜜柑はまだか
 まだだと思う、いや永遠に夏みかんは届かないかも。

◯行く春の破壊神なる四歳児
 テッテ的に破壊します:笑

◯逝く春やちらり塩分早見表
 最近は糖質の方がきになるようです。ご飯食べない人けっこういます。
 

選句です。

 投稿者:なむ。  投稿日:2017年 4月30日(日)14時27分11秒
  ◎山なりのスローカーブや春深し
46歳で亡くなった山際淳司を思い出しホロリとしました。

◎山なりのボールを受くる遅日かな
遠投系はそれなりにズシリと重い。

◎山のあな忌駅舎に一つ燕の巣
新大久保。

◎体からからだ出てゆく暖かさ
漢字からひらがなが出てゆく。万葉以前の日本人を思う。

◎体幹の弱し寺山修司の忌
腎臓か。

◎まぼろしの蛇崩川に夏来る
暗渠。

◎やや暗き蛇崩川の躑躅かな
緑道。

◎蛇崩川跡を訪ねて藤の花
目黒区側。

◎松の花すこし壊れた母と住む
嗚呼。。。

◎橋渡り終えて燕の空となる
気持いい。

◎黒南風やハシビロコウは立ち尽くす
そう立ち尽くす立ち尽くす。

◎母の日や弁当箱は曲げわつぱ
旨そう。

 

選句しました。

 投稿者:苑を  投稿日:2017年 4月30日(日)09時50分36秒
  ○見れば見るほどぱんぱんで春の山
豊かな緑。夏近し。

○山のあな忌駅舎に一つ燕の巣
山のあなあな。懐かしさと明るい時代。

○山藤をくぐり脈絡なく血族
脈絡なく…ずるいけど許す。血族じゃあ仕方ない。

○宙空へ体ゆさはりごと抛る
ゆさはりなんて。ここはぶらんこでもふらここでもダメだね。

○やや暗き蛇崩川の躑躅かな
懐かしき蛇崩川。躑躅咲いてるかわからんけどやや暗い。

○煮崩れしものの淋しき春の風邪
淋しきまで言っちゃって、風邪ではなく風もいいな。

○たんぽぽのどこか壊れてゐる黄色
あの強靱さはそうかも。

○惜春の砂場の砂の山壊す
浜辺ではなく砂場がよいです。

○陽炎を出てより壊れやすい鳥
そう言われたらそうですね。どんな鳥が似合うだろう。

○フレームを作る指先青葉光
いますよね。このゴールデンウィークにはたくさん。

○橋渡り終えて燕の空となる
気持ちのよい初夏。

○母の日や弁当箱は曲げわつぱ
曲げわっぱ。母は秋田出身なんです。

 

選句

 投稿者:朝比古  投稿日:2017年 4月30日(日)06時23分57秒
  ☆山なりのスローカーブや春深し
 昔はしょんべんカーブなんぞと揶揄されたもの。

☆山のあな忌駅舎に一つ燕の巣
 三平・歌奴(円歌)・さん生(川柳)。新作メインで一時代を築いた名落語家。
 存命はさん生(川柳)さんだけになってしまったねぇ。合掌。

☆山藤をくぐり脈絡なく血族
 脈略がないとは見どころがある血族。

☆山分けのそら豆あをく茹で上がる
 山分けって、どこかから盗んできたのかのように感じるから不思議。

☆げんげ野に裸体のマネキン捨てに行く
 不法投棄はやめよう。

☆ゴールデンウィークまたもジェンガの崩れたる
 集中力不足にて。

☆たんぽぽのどこか壊れてゐる黄色
 少々くすんでいる。

☆松の花すこし壊れた母と住む
 何やら切ないね。

☆陽炎を出てより壊れやすい鳥
 陽炎に守られていたかのごとく。

☆橋渡り終えて燕の空となる
 川向うは別の景色。

☆黒南風やハシビロコウは立ち尽くす
 ハシビロコウの俳句、初めて見たかも。

☆母の日や弁当箱は曲げわつぱ
 ちょいと香りがついていい感じ。
 

山体崩壊句会・投句一覧

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年 4月30日(日)01時05分10秒
  投句一覧です。

【山】
見れば見るほどぱんぱんで春の山
山なりのスローカーブや春深し
山なりのボールを受くる遅日かな
山のあな忌駅舎に一つ燕の巣
山系は霞の底へ薄墨へ
山車をひく絵巻のなかの肉体美
山藤をくぐり脈絡なく血族
山彦に山彦重ね春惜む
山分けのそら豆あをく茹で上がる
喪服着て周りはどれも笑ふ山
大盛と山盛ありて夏近し
葉桜の山道をゆくバスの中

【体】
げんげ野に裸体のマネキン捨てに行く
卯の花腐し人骨のある体かな
黄金週間ダビデの裸体見にゆかむ
行く春のをんなごころと体力と
春陰や初体験のフラフープ
体からからだ出てゆく暖かさ
体格に勝る相手と陽炎へる
体幹の弱し寺山修司の忌
体言止めの句ばかり昭和の日の句会
体内の時計遅るる暮春かな
宙空へ体ゆさはりごと抛る
肉体よ春蝉赤いリボン引く

【崩】
アネモネの根元崩さぬよう手のひら
うららかに崩れ始める投手かな
ゴールデンウィークまたもジェンガの崩れたる
ペンギンカフェオーケストラ崩れ落ちるやうに春逝く
まぼろしの蛇崩川に夏来る
やや暗き蛇崩川の躑躅かな
雲の峰どれも崩して芭蕉の字
海ほほづき空のあはあは崩れたり
煮崩れしものの淋しき春の風邪
蛇崩川跡を訪ねて藤の花
崩れ際てふたんぽぽの絮まろし
蜃気楼崩れる父は大の字に

【壊】
すこしづつ壊れてゆく絵かぎろへる
すべての時計が壊れて戻る西行忌
たんぽぽのどこか壊れてゐる黄色
壊れもの扱ふやうに夜の新樹
壊滅と言ひて指出す四月尽
壊滅の町あり夏の雲ひとつ
壊滅は避けよ夏蜜柑はまだか
行く春の破壊神なる四歳児
春の雲壊るるとなく失せにけり
松の花すこし壊れた母と住む
惜春の砂場の砂の山壊す
陽炎を出てより壊れやすい鳥

【当季雑詠】
あけぼのすぎ霞み改元まぢかなり
フレームを作る指先青葉光
橋渡り終えて燕の空となる
金雀枝の散るたびに窓ぬれてゐる
行く春の彼と大気が不安定
黒南風やハシビロコウは立ち尽くす
黒猫の視線惑はす薄暑光
昭和の日なり人の山人の川
逝く春やちらり塩分早見表
定期券手のひら花菜畑匂う
八重桜反古の厚さに花弁あり
暮れかぬる風の源まで歩き
母の日や弁当箱は曲げわつぱ
萍の孤独まあるい光噛む

(以上)

12句選(特選、逆選なし)
選句締切:5月3日(水)23時(JST)
            ↑
 ★集計の方のご負担を考慮し時間を繰り上げました。
投稿先:みしみし第二
http://6911.teacup.com/3434/bbs
(返信とかスレッドとか難しいことを考えないで、そのまま書き込んで下さい。)

題に関わらず全体から選句数分選句にてお願い致します。
★★★整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。★★★
(人力で集計しているので、順番を変えられるとほんとに大変なんです!!!)

ではよろしくお願い致します。
 

山体崩壊句会・ご案内

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年 4月26日(水)23時09分22秒
  出題です。

【山】
【体】
【崩】
【壊】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:4月29日(土)24:00(JST)
投句宛先:掲示板http://6911.teacup.com/3434/bbs
     下の方の「管理者へメール」からお願いします。

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
 書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。
 メールアドレスだけだとどなたか分らないので、★タイトルに俳号とか本名とか
お書き添えください。

この句会は互選です。投句のみ、選句のみの参加はご遠慮下さい。

 よろしくどうぞ。
 

有村架純句会結果です

 投稿者:月犬  投稿日:2017年 4月26日(水)22時11分59秒
  有村架純句会、以下結果です。
集計に間違いありましたらご一報ください。

有職の家系代々柳絮とぶ        なむ  ら
萍の微風吹動モネの村         なむ
数条の架線の撓み鳥曇         なむ  百
本年は少し不純に土手青む       なむ  由け
遠縁にあたると告げて燕去る      なむ  朝らあ苑洋ゆ
不意にオーチンチンの歌ひこばえる   なむ  月海苑ゆ

有り体に言つてしまへば春愁      朝比古 月
村消えて山吹の花残りたる       朝比古 月百あ洋亜
橋架けて小手毬の花見にゆかむ     朝比古 海
純粋な空色のありつばくらめ      朝比古
逝く春の水際に水の音しづか      朝比古 む百あ苑亜

半島に有刺鉄線松の花         月犬  むら由苑亜
ああ、あれが渋民村の春の虹      月犬  む百海苑
夏めいて私の書架の暗さかな      月犬  洋亜
葉桜の不純な夜となりにけり      月犬  朝むらゆ
栗の花こぼれ不眠の映写技師      月犬

桜蘂ふるふる有色人種われ       らくだ 海由
逃水や鬼あし生みし石田村       らくだ
司書消えて蜃気楼めく閉架図書     らくだ 月由洋
純血に黄金比あり春の駒        らくだ
五分前の有価証券うららなり      らくだ

アロハシャツ亀有公園闊歩闊歩     洋子  苑
羽村からマイマイズ井戸ニセアカシア  洋子  ら百ゆ
卯の花腐し架空の犬やさしい      洋子  月由け
純愛や真つ赤な海鞘を喰ふもやう    洋子  月あけ
金魚買ふチャック・べリーあひるあるき 洋子

目借時有線流るる定食屋        あんこ 月海け
ふらここの大きく村を一跨ぎ      あんこ 朝月由苑洋ゆけ
十字架の小さく浮かぶ八重桜      あんこ 朝ら百
若草へ胡座純米酒を抱へ        あんこ む
水菜より架空のひかり流れをり     あんこ ゆ

春惜しむ音や有明コロシアム      亜紀
たんぽぽの絮の行方は有らぬ方     亜紀
村道の緋のこんもりと躑躅かな     亜紀  朝ら洋
青き踏む架空スポット攻めながら    亜紀  月海ゆ
雪柳純白といふお年頃         亜紀  ら洋
制服のデザイン変はる青葉風      亜紀  海あゆ
引越の取捨選択や花は葉に       亜紀

天寿国海市の消印有磯海        百花  月
廃村や杉菜のかこむ石仏        百花  むら亜
青き踏む十字架胸に弾ませて      百花
チョコレートのカカオの純度高く春   百花
白藤の白き匂ひといふをかぐ      百花  あ由

亀鳴くや有人宇宙探査船        由季
行く春の村一番に高き場所       由季  朝月海あ苑洋亜け
晩春の書架がレールを滑りたり     由季  む百あ苑ゆけ
春惜しみゐる純粋な京ことば      由季  朝
土筆摘む有刺鉄線うちそとの      由季  百あ亜
春光の選手を運ぶ担架かな       由季  朝百洋

有り余る釘ありあまる春の蝿      けんじ むら百海由苑洋亜ゆ
古草や広き村営野球場         けんじ む百洋
春月や高架下から飲みはじむ      けんじ 朝むら海あ由苑ゆ
純粋にキリンが好きで春の風      けんじ む洋亜
早朝の駅前通り風信子         けんじ あ

蟻穴を出づ有頂天倶楽部        苑を
連翹の村ひとりづつゐなくなる     苑を  あゆ
朧夜や高架橋下の赤提灯        苑を  む亜
端つこの純情さうなチューリップ    苑を  朝ら百海由亜け
玄関の四隅に残る寒さかな       苑を  むゆ

反論は挙手にて有楽椿かな       海太
町一つ村にしようか花は葉に      海太  け
春の虹架かるところを終の地と     海太  朝
純情の果ての強情草の餅        海太  月百由苑け
将門の首に蝶ネクタイなんぞ      海太  け

有線のバロック迅し花は葉に      ゆかり 月亜け
村人のどしどし集ふ春の宵       ゆかり 朝海由苑洋け
ばりばりと架線の光る霾ぐもり     ゆかり 朝あ由亜
純粋培養異性交遊春暑し        ゆかり ら海
春蝉も気圧のなせる事象かな      ゆかり
 

選句しました

 投稿者:けんじ  投稿日:2017年 4月26日(水)21時43分51秒
  ○目借時有線流るる定食屋
聞き入ってしまうとお昼が終わってしまいます。

○有線のバロック迅し花は葉に
渋い選局の喫茶店。長居しそう。

○ふらここの大きく村を一跨ぎ
高台にあるふらここ。ふもとの村を飛び越えます。

○行く春の村一番に高き場所
泣きたいときによく来ます。

○村人のどしどし集ふ春の宵
トリック的。取り合えず矢部が来ます。

○町一つ村にしようか花は葉に
逆はあってもこれは抵抗にあいそう。町のままでいいです。

○卯の花腐し架空の犬やさしい
実際の犬が苦手なのだろうか。組み合わせが面白い。

○晩春の書架がレールを滑りたり
重厚感たっぷり。ぎぎぎ。

○純愛や真つ赤な海鞘を喰ふもやう
この際なんでも食べます。

○純情の果ての強情草の餅
寅さんですかね。

○端つこの純情さうなチューリップ
見た目に騙されませんよ。

○本年は少し不純に土手青む
草だって不純でもいいじゃないか。

○将門の首に蝶ネクタイなんぞ
ちょっと似合うかも。
 

選句です

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年 4月26日(水)21時41分32秒
  ○有り余る釘ありあまる春の蝿
 これ、リフレインでしかも繰り返しの二回目は平仮名表記するなど、じつに技巧を尽くして無意味なことを言っていて、いいですねえ。

○ふらここの大きく村を一跨ぎ
 漫画のコマ割りから飛び出るようなダイナミックさがありますね。

○羽村からマイマイズ井戸ニセアカシア
 片仮名表記の取り合わせが絶妙ですね。すごい。

○連翹の村ひとりづつゐなくなる
 春の妖気が感じられますね。

○春月や高架下から飲みはじむ
 高架下というと、かなり限定的なアングルで春月が見える訳ですね。構図が面白いです。

○青き踏む架空スポット攻めながら
 「架空スポット」が造語なのか何かの分野の用語なのかよく分からなかったのですが、全体に勢いがあるので頂きました。

○晩春の書架がレールを滑りたり
 人間が書架をスライドさせている感じを消していて、なんだかかっこいいです。余談ながら「はつなつの書架」にしたら駄洒落だなあ、と思いました。

○葉桜の不純な夜となりにけり
 葉桜って生命感を通り越してわさわさと暑苦しい感じがありますよね。そういうネガティブなイメージを「不純」でうまく捉えていると感じました。

○遠縁にあたると告げて燕去る
 異種婚姻譚の一種でしょうか。渡り鳥だけに遠縁にあたると告げられたら、うかつにも信じてしまいそうです。

○玄関の四隅に残る寒さかな
 リアリティはありますが、類想句もありそうな気がします。

○水菜より架空のひかり流れをり
 「ひかり」の措辞として「流れをり」が効いているなと感じました。

○制服のデザイン変はる青葉風
 なんの制服かは言及していないのですが、「青葉風」で想像がふくらみますね。

○不意にオーチンチンの歌ひこばえる
 どこ行ったと思っていたものが、時ならず復活したのですね。

 

選句です

 投稿者:亜紀  投稿日:2017年 4月26日(水)21時13分18秒
  〇半島に有刺鉄線松の花
断崖絶壁の半島の突端

〇有り余る釘ありあまる春の蝿
どこもかしこも有り余る

〇有線のバロック迅し花は葉に
有線で聞くバロックが新鮮

〇行く春の村一番に高き場所
一番の名所なのだ

〇村消えて山吹の花残りたる
山吹の花の黄色が印象的

〇廃村や杉菜のかこむ石仏
尋ねる人もなく。。。

〇ばりばりと架線の光る霾ぐもり
霾ぐもりとのコントラスト

〇夏めいて私の書架の暗さかな
外の明るさとの温度差

〇朧夜や高架橋下の赤提灯
思わず引き込まれてゆくのですね

〇純粋にキリンが好きで春の風
ほんわかと心地よいです

〇端つこの純情さうなチューリップ
控えめで謙虚なのです

〇逝く春の水際に水の音しづか
静寂に心洗われて。

〇土筆摘む有刺鉄線うちそとの
根こそぎ摘んでゆくのね。w
 

選句しました。

 投稿者:洋子  投稿日:2017年 4月26日(水)18時25分14秒
  ◯有り余る釘ありあまる春の蝿

釘がありあまってるとなぜか安心する。

◯ふらここの大きく村を一跨ぎ

イメージトレーニング。

◯古草や広き村営野球場

むやみに広い野球場のゆったり感って今や貴重かも。

◯行く春の村一番に高き場所

一番だけどしょぼい高さ。

◯村消えて山吹の花残りたる

山吹っていつまでたってもなぜか元気。

◯村人のどしどし集ふ春の宵

第一村人発見。

◯村道の緋のこんもりと躑躅かな

白い躑躅もこんもり。

◯夏めいて私の書架の暗さかな

暗めの書架がある家っていいです。

◯司書消えて蜃気楼めく閉架図書

何かこわいこと起きそう。

◯春光の選手を運ぶ担架かな

担架って基本歩けなくなった人を運びます。

◯純粋にキリンが好きで春の風

キリンって近くでみるとよだれスゴいですよ。

◯雪柳純白といふお年頃

かなりのくせ者感ただよいます。

◯遠縁にあたると告げて燕去る

え?だから?
 

選句です。

 投稿者:苑を  投稿日:2017年 4月26日(水)13時40分6秒
編集済
  ○アロハシャツ亀有公園闊歩闊歩
アロハにカッポカッポがお気楽そうでよいではないですか。

○半島に有刺鉄線松の花
松の花の静けさに緊張感を感じます。

○有り余る釘ありあまる春の蝿
ありあまるが晩春というか夏近しというか。

○ああ、あれが渋民村の春の虹
渋民村できまりです。

○ふらここの大きく村を一跨ぎ
いいですね。ふらここらしい。

○行く春の村一番に高き場所
村なればこそ。

○村人のどしどし集ふ春の宵
なんの相談なんでしょ。

○春月や高架下から飲みはじむ
そうです。そうです。

○晩春の書架がレールを滑りたり
図書館、それとも三段本棚、いずれにしても沢山の本の匂い。

○純情の果ての強情草の餅
ああ草の餅。もう若くはないのね。

○遠縁にあたると告げて燕去る
生きとし生けるものみな親族。

○逝く春の水際に水の音しづか
しんとします。

○不意にオーチンチンの歌ひこばえる
うーむ。どこ行ったんででしょうね。ひこばえる。。。
 

選句しました

 投稿者:由季  投稿日:2017年 4月25日(火)23時10分22秒
  ○桜蘂ふるふる有色人種われ
なんだか嬉しそうなところがよいです。

○半島に有刺鉄線松の花
色々思わせる句。

○有り余る釘ありあまる春の蝿
日曜日の昼っぽい。

○ふらここの大きく村を一跨ぎ
大きく出ましたね。楽しい嘘です。

○村人のどしどし集ふ春の宵
どしどしに勢いを感じます。青年部の寄り合いか。

○ばりばりと架線の光る霾ぐもり
なんだか凄みのある光景。ばりばりに納得。

○卯の花腐し架空の犬やさしい
優しさが胸に染みます。

○司書消えて蜃気楼めく閉架図書
図書館ってそういうところある。

○春月や高架下から飲みはじむ
から、なのでそれから延々飲み歩くのですね。春月だし。

○純情の果ての強情草の餅
こういうことはありそうです。

○端つこの純情さうなチューリップ
まだ開く前の可憐な姿に着目。

○本年は少し不純に土手青む
そう感じるのはは自分の心持ち。

○白藤の白き匂ひといふをかぐ
白き匂い。なんだか色っぽいです。
 

選句しました。

 投稿者:あんこ  投稿日:2017年 4月25日(火)18時51分59秒
  ○行く春の村一番に高き場所
春の果てまで見渡せそう。

○村消えて山吹の花残りたる
恐さゆえに、山吹がさらに鮮やか。

○連翹の村ひとりづつゐなくなる
こちらは村日が消えますが、うるさいような連翹が残されていてなお不気味。

○ばりばりと架線の光る霾ぐもり
ばりばりと音をさせながら光っているようで、不思議。

○春月や高架下から飲みはじむ
春の月を飲んでいるようにも読めるし、上五で切って、しみじみお酒と向き合っているようにも。
どちらにせよ、すきです。

○晩春の書架がレールを滑りたり
ほんと、晩春て感じですね。

○純愛や真つ赤な海鞘を喰ふもやう
純愛だからこそ? なんとなくリアルな感触。

○遠縁にあたると告げて燕去る
その後を知りたいなあ。

○制服のデザイン変はる青葉風
可愛く変わってたらいいね。

○逝く春の水際に水の音しづか
本当に春が終わる感じがします。

○早朝の駅前通り風信子
空気が綺麗な感じが風信子でします。

○土筆摘む有刺鉄線うちそとの
だんだん夢中になっていく。

○白藤の白き匂ひといふをかぐ
白き匂ひ、どんなだろう。

 

選句

 投稿者:海太  投稿日:2017年 4月25日(火)15時05分30秒
  ◯桜蘂ふるふる有色人種われ
桜色人種。

◯目借時有線流るる定食屋
♪かえるのうたがきこえて来るよ。

◯有り余る釘ありあまる春の蝿
蟻余る道穴塔。

◯ああ、あれが渋民村の春の虹
かにかくに春の虹なら消えやすし。

◯行く春の村一番に高き場所
♪俺は村中で一番ホモだと言われた男。

◯村人のどしどし集ふ春の宵
♪そうだ村の村長さんが
ソーダ飲んで死んだそうだ、
葬式饅頭でっかいそうだ。

◯橋架けて小手毬の花見にゆかむ
♪一かけ二かけ三かけて
四かけた踊りは止められぬ。

◯春月や高架下から飲みはじむ
♪赤提灯が月にひらひら揺れている、
ここは花園裏通り、
肩を竦めるガード下。

◯青き踏む架空スポット攻めながら
青き尻踏む、自慰スポットを責めながら。

◯純粋培養異性交遊春暑し
♪不純異性交遊YOU!YOU!
それじゃイケないかい?
今素肌で触れ合いたい。

◯端つこの純情さうなチューリップ
真ん中の薄情さうなストリッパー。

◯制服のデザイン変はる青葉風
♪このまま何時間でも、
抱いていたいけど
(セーラー服と一晩中)。

◯不意にオーチンチンの歌ひこばえる
♪一黒二赤三紫、あのチンポコよどこいった。
 

選句しました。

 投稿者:百花  投稿日:2017年 4月24日(月)21時14分59秒
  〇有り余る釘ありあまる春の蝿
春の蠅。近頃あまり見なくなったけれど。

〇ああ、あれが渋民村の春の虹
渋民村の春の虹。見たいです。

〇羽村からマイマイズ井戸ニセアカシア
カタカナの印象がすてき。

〇古草や広き村営野球場
広くて草の生え放題。さすが村営。

〇村消えて山吹の花残りたる
山吹はすごくおおきな株になるのですね。ながく枝垂れて風に吹かれて。

〇十字架の小さく浮かぶ八重桜
景がセンチメンタル。

〇春光の選手を運ぶ担架かな
どした・どした・と声あげそう。

〇数条の架線の撓み鳥曇
佐渡のあの電線ですね。鐘楼のところの。

〇晩春の書架がレールを滑りたり
ああ、欲しい。

〇純情の果ての強情草の餅
まさに。

〇端つこの純情さうなチューリップ
すみっこはやはり風当りが強いものですから。。

〇逝く春の水際に水の音しづか
ゆったりと寄せて来て、極楽のような音がするのですね。

〇土筆摘む有刺鉄線うちそとの
外側だけでなく、やっぱり手を伸ばしてしまいます。
 

選句しました

 投稿者:らくだ  投稿日:2017年 4月23日(日)18時12分32秒
  ◯半島に有刺鉄線松の花
 松の花がぴったり、というと松にかわいそうかもしれませんが、やっぱりピッタリ。

◯有り余る釘ありあまる春の蝿
 どちらも有り余ってもありがたくない^^;

◯有職の家系代々柳絮とぶ
 そういうお家は柳絮のごとき代々なのでしょう。

◯羽村からマイマイズ井戸ニセアカシア
 おお西多摩!ふつうかたつむりのことを言う時はまいまいだと思うので、まいまいずをカタカナにすると英語の複数形か所有形みたいで、そこへさらにカタカナでしかも「ニセアカシア」を持ってこられると怪しい呪文でも唱えられたみたいな気がして可笑しい。
 こんなへんな読みをしなければ、普通に遺跡ときれいな花の景なんですけどね、どうもスミマセン^^;

◯村道の緋のこんもりと躑躅かな
 真っ赤なつつじはとくに「こんもり」感があります。

◯廃村や杉菜のかこむ石仏
 人も動物もいない、時間が止まった村。色気のない杉菜と石仏の取り合わせが渋いです。

◯十字架の小さく浮かぶ八重桜
 そのかみの隠れキリシタンの里っぽい。

◯春月や高架下から飲みはじむ
 ううむ、「飲みはじむ」といいつつ、最後まで高架下ではなかろうか。

◯純粋培養異性交遊春暑し
 純粋培養だとヤバイかもです。それとも、お互いそうだからさっぱり進展しないという意味か?

◯雪柳純白といふお年頃
 お年頃と言われると、そういう時代もあった気がする……。

◯端つこの純情さうなチューリップ
 「純情さうな」のは実は純情ではない場合があります。

◯葉桜の不純な夜となりにけり
 イケナイ想像をしてしまふ^^;

◯遠縁にあたると告げて燕去る
 気になる~。なんだか気を持たせるような言い方で謎が残った感がおもしろい。
 

選句しました

 投稿者:月犬  投稿日:2017年 4月23日(日)12時06分57秒
  ゆかりさん、ファイルよろしく。

◯天寿国海市の消印有磯海
 なんだかおめでたい手紙が来たわけね。

◯目借時有線流るる定食屋
 定食屋もすっかり様変わりしておしゃれになりました。昔のちょっとさびれた定食屋が懐かしい。

◯有り体に言つてしまへば春愁
 そうですか、有り体にね。

◯有線のバロック迅し花は葉に
 バロック迅しが眼目。いいですね。

◯ふらここの大きく村を一跨ぎ
 すごいね。

◯行く春の村一番に高き場所
 それはどこですか。火の見櫓です、きっと。

◯村消えて山吹の花残りたる
 さみしいです。

◯卯の花腐し架空の犬やさしい
 やさしい犬でよかった。架空でもキングのクージョみたいな凶暴なヤツいます。

◯司書消えて蜃気楼めく閉架図書
 おお、いいですね。ミステリアス。

◯青き踏む架空スポット攻めながら
 それはポケモンの巣のことですかあ。

◯純愛や真つ赤な海鞘を喰ふもやう
 どーいう意味ですか:笑

◯純情の果ての強情草の餅
 言い得て妙。

◯不意にオーチンチンの歌ひこばえる
 不意に聞こえると最初びっくり、あと大笑い。
 

選句です。

 投稿者:なむ。  投稿日:2017年 4月23日(日)10時23分30秒
  ○半島に有刺鉄線松の花
近くて遠いあの半島。。。

○有り余る釘ありあまる春の蝿
過剰さに一票。

○ああ、あれが渋民村の春の虹
かにかくに。。。

○古草や広き村営野球場
やたらに広いのを造ったのですね。

○廃村や杉菜のかこむ石仏
強制廃村、集団離村。。。

○春月や高架下から飲みはじむ
まずは一杯。

○晩春の書架がレールを滑りたり
高級書架をお持ちですね。

○朧夜や高架橋下の赤提灯
二軒目。

○若草へ胡座純米酒を抱へ
よき風情。

○純粋にキリンが好きで春の風
私は純粋にカバが好きです。

○葉桜の不純な夜となりにけり
ちょっとドキドキします。

○玄関の四隅に残る寒さかな
残る寒さ、がよくわかります。

○逝く春の水際に水の音しづか
静寂に一票。
 

選句

 投稿者:朝比古  投稿日:2017年 4月23日(日)08時26分4秒
  ☆ふらここの大きく村を一跨ぎ
 小さな村落。俳句的メルヘン。

☆行く春の村一番に高き場所
 村全景を見下ろしながら春を惜しむ。

☆村人のどしどし集ふ春の宵
 どしどし集って何が始まるのだろう。祭りの相談だろうか。

☆村道の緋のこんもりと躑躅かな
 手入れされた躑躅、たしかにこんもり感ある。

☆ばりばりと架線の光る霾ぐもり
 なんだか危険な予兆。

☆十字架の小さく浮かぶ八重桜
 日本人は簡単に宗旨替えしたりする。

☆春の虹架かるところを終の地と
 終活半ばの感慨だろうか。

☆春月や高架下から飲みはじむ
 仲間飲み、ひとり飲みの王道。接待、逢引は別の選択を。

☆春光の選手を運ぶ担架かな
 担架が主役の句、なかなか無いかも。

☆春惜しみゐる純粋な京ことば
 多少不純な方がぐっとくる。

☆端つこの純情さうなチューリップ
 見かけはね。でも実態は不純だったりする。

☆葉桜の不純な夜となりにけり
 不純な夜、いいですなぁ。

☆遠縁にあたると告げて燕去る
 宝くじに当ったりするとこういう輩が涌いてくるのかも。
 

有村架純句会・投句一覧

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年 4月23日(日)01時11分21秒
  投句一覧です。しかし『ひよっこ』、面白いですねえ。

【有】
アロハシャツ亀有公園闊歩闊歩
たんぽぽの絮の行方は有らぬ方
亀鳴くや有人宇宙探査船
蟻穴を出づ有頂天倶楽部
桜蘂ふるふる有色人種われ
春惜しむ音や有明コロシアム
天寿国海市の消印有磯海
半島に有刺鉄線松の花
反論は挙手にて有楽椿かな
目借時有線流るる定食屋
有り体に言つてしまへば春愁
有り余る釘ありあまる春の蝿
有職の家系代々柳絮とぶ
有線のバロック迅し花は葉に

【村】
ああ、あれが渋民村の春の虹
ふらここの大きく村を一跨ぎ
羽村からマイマイズ井戸ニセアカシア
古草や広き村営野球場
行く春の村一番に高き場所
村消えて山吹の花残りたる
村人のどしどし集ふ春の宵
村道の緋のこんもりと躑躅かな
町一つ村にしようか花は葉に
逃水や鬼あし生みし石田村
廃村や杉菜のかこむ石仏
連翹の村ひとりづつゐなくなる
萍の微風吹動モネの村

【架】
ばりばりと架線の光る霾ぐもり
卯の花腐し架空の犬やさしい
夏めいて私の書架の暗さかな
橋架けて小手毬の花見にゆかむ
司書消えて蜃気楼めく閉架図書
十字架の小さく浮かぶ八重桜
春の虹架かるところを終の地と
春月や高架下から飲みはじむ
春光の選手を運ぶ担架かな
数条の架線の撓み鳥曇
青き踏む架空スポット攻めながら
青き踏む十字架胸に弾ませて
晩春の書架がレールを滑りたり
朧夜や高架橋下の赤提灯

【純】
チョコレートのカカオの純度高く春
若草へ胡座純米酒を抱へ
春惜しみゐる純粋な京ことば
純愛や真つ赤な海鞘を喰ふもやう
純血に黄金比あり春の駒
純情の果ての強情草の餅
純粋な空色のありつばくらめ
純粋にキリンが好きで春の風
純粋培養異性交遊春暑し
雪柳純白といふお年頃
端つこの純情さうなチューリップ
本年は少し不純に土手青む
葉桜の不純な夜となりにけり

【当季雑詠】
引越の取捨選択や花は葉に
遠縁にあたると告げて燕去る
金魚買ふチャック・べリーあひるあるき
栗の花こぼれ不眠の映写技師
玄関の四隅に残る寒さかな
五分前の有価証券うららなり
春蝉も気圧のなせる事象かな
将門の首に蝶ネクタイなんぞ
水菜より架空のひかり流れをり
制服のデザイン変はる青葉風
逝く春の水際に水の音しづか
早朝の駅前通り風信子
土筆摘む有刺鉄線うちそとの
白藤の白き匂ひといふをかぐ
不意にオーチンチンの歌ひこばえる

(以上)

13句選(特選、逆選なし)
選句締切:4月26日(水)23時(JST)
            ↑
 ★集計の方のご負担を考慮し時間を繰り上げました。
投稿先:みしみし第二
http://6911.teacup.com/3434/bbs
(返信とかスレッドとか難しいことを考えないで、そのまま書き込んで下さい。)

題に関わらず全体から選句数分選句にてお願い致します。
★★★整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。★★★
(人力で集計しているので、順番を変えられるとほんとに大変なんです!!!)

ではよろしくお願い致します。
 

有村架純句会・ご案内

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年 4月19日(水)23時24分37秒
  出題です。

【有】
【村】
【架】
【純】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:4月22日(土)24:00(JST)
投句宛先:掲示板http://6911.teacup.com/3434/bbs
     下の方の「管理者へメール」からお願いします。

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
 書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。
 メールアドレスだけだとどなたか分らないので、★タイトルに俳号とか本名とか
お書き添えください。

この句会は互選です。投句のみ、選句のみの参加はご遠慮下さい。

 よろしくどうぞ。
 

空山幽谷句会結果発表

 投稿者:月犬  投稿日:2017年 4月19日(水)23時13分24秒
  結果です。間違いありましたら、ご一報ください。

ビル街の土曜の空にしやぼん玉   なむ  朝ら亜あ苑
山側の小さき改札藤の雨      なむ  亜あ月洋由百ゆ苑
幽かなる号令あらむ蝌蚪の列    なむ  朝らあ洋由せ
おぼつかぬ飛び方巣立鳥の谷    なむ  ら
骨壷の遊女ぎしぎし養花天     なむ  洋

スーザンは空つぽ春の鐘が鳴る   月犬  洋由海ゆ
切なきは鋸山の菫かな       月犬  由
厠には少年の幽霊春の雪      月犬  あ
谷啓のガチョーンと春の月昇る   月犬  朝ら亜む洋海苑せ
遠くから砲声聞こえ蝶の昼     月犬  洋苑
新郎は蛙王女は泣いてをり     月犬  海

ふくらみて紙風船に空遠し     朝比古 百苑
山猫のやうな野良猫冴返る     朝比古 せ
汝が影を枝垂桜は幽閉す      朝比古 亜ゆ
渓谷へ花舞ひ落ちて舞ひ上がり   朝比古
老人の走つてゆきぬ花の下     朝比古 あ洋由海苑

ミサイルと空母のニュース梨の花  らくだ
永き日を山手線に運ばせる     らくだ あ洋苑
蝿生る二十一世紀の幽居      らくだ 亜百ゆ
しゃぼん玉みんなで飛ばす風の谷  らくだ 朝亜む由
春眠をよぎるスーパーカブの音   らくだ 朝亜せ

空家から空家へ満天星の花へ    洋子  亜ゆ
すこしだけ山苧環をおもいだす   洋子  月由せ
楽しげな幽霊でした棕櫚でした   洋子  あ月由海苑
れんぎようへ繋がつてゆく雑司ヶ谷 洋子  あゆ
芋植える人のカタチのままでゐる  洋子  由ゆ

花ふヾけふヾけ空海風信帖     苑を  らむ月百ゆ
濃山吹あの世の入口が見える    苑を  ら
春なのに幽霊が遊びに来る     苑を  朝ら月由
桜しべ谷川俊太郎歩む       苑を
山笑ひ川笑ひ吾も笑へりき     苑を  百

三椏の花塗替へる空の色      由季  月ゆ
一人づつ渡る吊り橋山笑ふ     由季  朝亜むあ海苑
掛軸の幽霊のしかかる暮春     由季  ら亜むあ月洋
復活祭大涌谷に立つけむり     由季  ら百せ
シーサーの尾のぴんと立つ遅日かな 由季  月
ふさはしき切手名残の春に貼る   由季  月海苑

空へ道続いてゐたり花菜畑     あんこ 百苑せ
巡礼の錫杖の音よ山吹草      あんこ ら亜む百
花の雲幽体離脱してゐたり     あんこ む
日は谷へやわらかく差しイースター あんこ 朝亜由百
踏切の音のあはひに散るさくら   あんこ 朝亜む苑

そこここに空き家のありて暮の春  亜紀  朝あ海せ
葉桜や空手の形をつぎつぎと    亜紀  むあ月洋由海ゆ
飛花落花吉野けぶれる山雨かな   亜紀  百せ
朧夜の幽かに匂ふ湯の香かな    亜紀  む由ゆ
谷足に体重の乗る遅桜       亜紀  百苑
行く春の行方目で追ふピンボール  亜紀  朝む

城址の弥生の空をあはれとす    百花  月
山中の五百羅漢の花見かな     百花  らあ洋海
幽かなり迦陵頻伽と花の酔     百花  らむゆ
谷風やあさき契りの花の雲     百花  海せ
汐見坂更けては黄泉のさくら散る  百花

青空に鳶舞ひ風が光る今      せせい
金華山春の栗鼠見て大手門     せせい
幽かなる春光捕らえる努力かな   せせい
谷川や花冷え続き早歩き      せせい
猫の子の精緻に止まり鳴きにけり  せせい ら

ゆりは空あやめは曽良春惜しむ   海太  月
山を包装して雉の香を毀す     海太  月
探幽かいつぱいの菜の花なのか   海太
谷啓鵞鳥と言うて田螺鳴かす    海太  洋
腹黒いが都忘れほどでもなし    海太  ゆ

ごみ箱を空にしてから春惜しむ   ゆかり 朝海百
大山にUFOのゐる朧かな     ゆかり 朝洋
行く春を惜しむ幽体離脱かな    ゆかり 海せ
かんたんに谷間を作るさくらかな  ゆかり せ
ものの芽のひとつとしての私かな  ゆかり む百せ
 

選句します

 投稿者:せせい  投稿日:2017年 4月19日(水)22時51分44秒
  〇そこここに空き家のありて暮の春
季語は「暮の春」。空き家が増えて来た。
〇空へ道続いてゐたり花菜畑
季語は「花菜」。飛行機雲みたいなものを想いました。
〇すこしだけ山苧環をおもいだす
季語は「苧環」。すこしだけ、がポイントですね。
〇山猫のやうな野良猫冴返る
季語は「冴返る」。猫に触発されて。
〇飛花落花吉野けぶれる山雨かな
季語は「飛花落花」。山雨に感じ入り。
〇行く春を惜しむ幽体離脱かな
季語は「行く春」。幽体離脱がユーモラス。
〇幽かなる号令あらむ蝌蚪の列
季語は「蝌蚪」。オタマジャクシにも秩序が。
〇かんたんに谷間を作るさくらかな
季語は「さくら」。「かんたんに」に思い入れが。
〇谷啓のガチョーンと春の月昇る
季語は「春の月」。登る月にもギャグ性が。
〇谷風やあさき契りの花の雲
季語は「花の雲」。あさき契りにも深い思い入れがありそう。
〇復活祭大涌谷に立つけむり
季語は「復活祭」。国立公園にイースター。
〇ものの芽のひとつとしての私かな
季語は「ものの芽」。私も自然の一部。
〇春眠をよぎるスーパーカブの音
季語は「春眠」。何かよぎる物が。
 

選句しました。

 投稿者:苑を  投稿日:2017年 4月19日(水)22時40分50秒
  ○ビル街の土曜の空にしやぼん玉
人のいないビル街は空も広い。

○ふくらみて紙風船に空遠し
紙風船のあるようなないような重量を感じます。

○空へ道続いてゐたり花菜畑
田中裕明を思い出すけど色彩の明るさがいいですね。

○一人づつ渡る吊り橋山笑ふ
とても二人は乗れない感じの吊り橋。でも楽しき山歩き。

○永き日を山手線に運ばせる
ただ回りつづけるのですね。

○山側の小さき改札藤の雨
山側、巧いです。

○楽しげな幽霊でした棕櫚でした
幽霊とも棕櫚ともつかず。

○谷啓のガチョーンと春の月昇る
春月感あり。

○谷足に体重の乗る遅桜
谷底に桜なんでしょうか。

○ふさはしき切手名残の春に貼る
春らしい切手。もうしばらく使えませんね。

○遠くから砲声聞こえ蝶の昼
蝶だけが舞っている。怖い。

○踏切の音のあはひに散るさくら
音なく散るさくら。

○老人の走つてゆきぬ花の下
老人だって走るときには走ります。

 

選句です

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年 4月19日(水)22時34分25秒
編集済
  ○スーザンは空つぽ春の鐘が鳴る
 お馬鹿タレントにそんな名前の人がいたようないなかったような…。駄目押しのような「鐘が鳴る」がいいですね。

○花ふヾけふヾけ空海風信帖
 「風信帖」、初めて知りました。「ふヾけふヾけ」の表記がいいですね。

○空家から空家へ満天星の花へ
 なにが移動しているのか明かされずに「空家」と「満天星の花」を並列しているところが面白いですね。読んでいるうちに「満天星の花」のフォルムが「空家」なのかとか、思えてきます。

○三椏の花塗替へる空の色
 ちょっと観音開きっぽい気もします。三椏の花が空の色を塗替へるのか、空の色が三椏の花を塗替へるのか。どっちにしても通い合う感じがいいのだと思います。

○葉桜や空手の形をつぎつぎと
 そういう、変な人がいるわけですね。

○山側の小さき改札藤の雨
 鉄道はときどき山も海もないようなところで「山側」とか「海側」とかいうので(例えば井の頭線で、どっちが山側なのか一般市民は分かるのか)混乱するのですが、とにかく改札口がふたつあるくらいの規模の駅のさびれた方に藤の花が咲いて雨が降っているような情景なのでしょう。

○汝が影を枝垂桜は幽閉す
 枝垂桜のある種の不吉さを捉えていると思います。

○蝿生る二十一世紀の幽居
 「二十一世紀の幽居」がなんとも面白いですね。

○幽かなり迦陵頻伽と花の酔
 「迦陵頻伽」に騙されて採ってしまいました。

○朧夜の幽かに匂ふ湯の香かな
 硫黄臭ですね。

○れんぎようへ繋がつてゆく雑司ヶ谷
 墓地でしょうか。「雑司ヶ谷」という地名と、「れんぎようへ繋がつてゆく」といういささか強引な措辞が絶妙に効いていると思います。

○芋植える人のカタチのままでゐる
 終止形と連体形が同じであることを生かして、うまいことやった感じがします。なんだか読んでいて腰痛に襲われます。

○腹黒いが都忘れほどでもなし
 「都忘れ」ってそんなに腹黒いのでしょうか。

 

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