teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]

 投稿者
  題名
  内容 入力補助画像・ファイル<IMG> youtubeの<IFRAME>タグが利用可能です。(詳細)
    
 URL
[ ケータイで使う ] [ BBSティッカー ] [ 書込み通知 ] [ 検索 ]


選句です。

 投稿者:抹茶金魚  投稿日:2019年 1月22日(火)00時18分21秒
  ○行間に浮かぶ人あり冬薔薇
具体的な人物か、細かなディテールの人物像を想像する感じに、冬薔薇の手ざわりがします。

○冬の灯や間口二間の荒物屋
間口の大きさで漏れてくる灯の様子もうかがえます。お客さんもあんまり来ない感じかなあ。

○接岸のための回転冬の風
その場でくるっと回る船はなぜかそれだけで不思議な光景に見えます。

○接岸の船の燈のみが我が寒燈
我が、という限定がいいです。燈に意識が集中している感じがします。

○接続の電車が来ない枯野駅
これは一時間以上待っていて、さらに一時間しても来ないかも。

○雪の日の足裏の微塵応接間
あまり使われなくて埃っぽいとも、一番綺麗にしているところなのにとも。雪の日の足裏の感触という限定がいいです。

○おでん種一つと我を照合す
おでんの具材の中で自分の立ち位置、キャラクター性を考えているのでしょうか。

○てのひらに照り水仙を離れてより
この照りがなんなのかよく分からないのですが、水仙は日溜まりが好きな花という印象を思い出します。

○一灯の照らせる土間の寒卵
早朝、とり立ての卵が置いてある土間を思います。

○残照に黒い塔あり風邪の熱
陰って黒い輪郭だけになった塔の光景と、熱で朦朧とした感じが響き合います。

○大寒の照会先がふたつある
面倒くさそうです。動くのが億劫な感じがひしひしとするのですが。

○内見の部屋の明るし冬の鵙
何もない部屋のがらんとした明るさを思います。鵙の声が響きそうな。

○明らかに欽ちゃん走りの竹馬
乗れるけれど、なぜか変な歩き方になってしまっているのでしょうか。楽しそう。

○どつと暮れる街寒鴉ばかり増え
この形がベストではないと思うのですが、どっと暮れる、という語り口に寒鴉が増える光景がいいです。

○フェティシズム極め尽くして鶴凍てぬ
神々しいくらい極めているのでしょうか。

○隙間家具隙間に入るる小正月
デッドスペースにぴったりのものを見つけたか作ったか。すっきり感がいいです。
 
 

選句しました

 投稿者:けんじ  投稿日:2019年 1月21日(月)22時22分34秒
編集済
  ○薫り揺れ古民家カフェの隙間風
古民家ですから隙間風ぐらい我慢我慢。

○行間に浮かぶ人あり冬薔薇
昔のラブレターなのかな。

○凍晴や待合室の会話の間
沈黙も会話のうち。

○枠に戸の押しつけられて隙間風
ガラスが割れないうちになんとかしてください。

○接岸のための回転冬の風
いつまで見ていても飽きなそう。

○接続の電車が来ない枯野駅
そもそも駅が違うのでは。

○接吻の直立不動日脚伸ぶ
最長記録更新中。

○外套の一人を照らす舞台かな
イッセイ尾形ですね。

○照明さん音効さんとおでん酒
音効さんは温厚なんでしょうかね。

○大寒の照会先がふたつある
ふたつともずっと「しばらくお待ちください」なんですが。

○とぼとぼ後を追い寒の月明かり
幼い兄弟かと思ったら後を追うのは夫だったり。

○不透明人間だもの息白し
でも存在は透明だったりして。

○繭玉に仄かな明かり残りをり
幻想的ですね。白く浮かびあがります。

○隙間家具隙間に入るる小正月
新年早々すっきりしてよかったです。

○昔話語る媼や雪しんしん
もちろん市原さんですね。ご冥福お祈りします。

○鶴売つて暮らしてゐると言はれたし
折り紙の千羽鶴とかでは。

 

選句しました。

 投稿者:月犬  投稿日:2019年 1月21日(月)10時50分37秒
  ◯重ね着の隙間に機器の震へけり
 機器が可笑しい。

◯水仙を苛む間柄となる
 苛むなよ、まったくどんな間柄なんだよ:笑

◯父と子の間に母や福寿草
 川の字。

◯患畜に接する日脚のびてゐる
 患畜って初めて知った。家畜の患者か:笑。獣医さんの話なのね。

◯接岸のための回転冬の風
 そうそう、ぐるっと回るんだよね。

◯接岸の船の燈のみが我が寒燈
 接岸多いね。我が寒燈っていいね。

◯接吻の直立不動日脚伸ぶ
 かわいいね。

◯てのひらに照り水仙を離れてより
 ちょっと無理っぽいけど、いいんじゃない。

◯照明さん音効さんとおでん酒
 お疲れさまでした、と。

◯卓のとんかつと寒灯相照らす
 不味そうなとんかつやね。

◯冬菫案外性格明るいの
 それはよかった、暗いのはいやね。

◯日向とは明るきところ日向ぼこ
 暗い日向を見てみたい。

◯ふくろうににていていつもねむれない
 ふくろうは昼間寝ている:笑

◯昔話語る媼や雪しんしん
 日本昔ばなし。市原悦子も常田富士男もういない。さみしいね。

◯木の船の接岸離岸雪来るか
 北国の小さな港の情景がいいですね。

◯葉牡丹や銀河をひとつ滅ぼして
 葉牡丹と滅びゆく銀河の照応。感動的。
 

選句です

 投稿者:火尖  投稿日:2019年 1月21日(月)00時09分4秒
  ○重ね着の隙間に機器の震へけり
柔と硬の取り合わせもいい。

○冬の灯や間口二間の荒物屋
荒物屋で決まった。

○接岸のための回転冬の風
ゆっくりと振動しながら回る。

○風花のかろき接吻船着場
映画セットで表現したようなレトロ感が

○皹を凌ぐ瞬間接着剤
痛そう。

○おでん種一つと我を照合す
シンクロ率なり適合率なり。

○外套の一人を照らす舞台かな
皆の目が引き込まれる。

○大寒の照会先がふたつある
ひとつがだめでも、しかし二回やるのは面倒。寒いし。

○ドリブルで持ち込むボール寒明くる
ぐいぐい侵入してくる。

○初明り道の「止まれ」の字に掠れ
そしてとんでもなく静か。

○新明解国語辞典の春を待つ
明解の明るさ。

○冬菫案外性格明るいの
「私以外私じゃないの」の歌詞的な

○明らかに欽ちゃん走りの竹馬
いや無理やろ。しかし、、、

○壁画の如く着ぶくれの影並ぶ
のっぺりと、もくもくと。

○木の船の接岸離岸雪来るか
軽い船の行き来の様子が寒々しく描かれる。

○葉牡丹や銀河をひとつ滅ぼして
単純なアナロジーだけれど、それゆえ凄く簡単そうに思える。


 

選句です

 投稿者:ゆかり  投稿日:2019年 1月20日(日)17時15分39秒
  ○間道に侘助の茶屋無人茶屋
 「侘助」という花の名前がすごく効いているし、畳みかけたもう一方の「無人茶屋」という身も蓋もない措辞との不釣り合いが面白いです。

○行間に浮かぶ人あり冬薔薇
 「浮かぶ」という荒っぽい措辞が、単に思い浮かべるという意味だけでなく、もっと即物的な土左衛門のようなものを想起させ、じわじわと来ます。

○重ね着の隙間に機器の震へけり
 携帯電話ともスマートホンともポケットベルとも明示せず「機器」と言ったところに諧謔味を感じます。

○水仙を苛む間柄となる
 「間柄」が人間同士なのか水仙とのあいだなのかねじくれていて、苛まれる水仙の不憫さが際立っています。

○風花のかろき接吻船着場
 「風花のかろき接吻」という措辞が観音開きというのではなくうまい具合にイメージの推移となっていて効果的です。

○皹を凌ぐ瞬間接着剤
 うそくさい俳句です。こういう句にはそのまま騙されたいです。

○一灯の照らせる土間の寒卵
 その一灯もいまやLEDだったりするのですよね。

○外套の一人を照らす舞台かな
 芝居感があります。

○照明さん音効さんとおでん酒
 監督のタコがよ~、とかくだを巻くわけですね。

○大寒の照会先がふたつある
 きびきびとした慌ただしさが感じられますね。

○卓のとんかつと寒灯相照らす
 「とんかつ」「かんとう」って語呂が相照らしているのですね。ふふふ。

○探梅の道の終わりの御燈明
 奥まった暗がり感があります。

○明晰夢みしみしに知る花八手
 挨拶句ですね。この句会での花八手は高度な知性を備えた地球外生物のようで、ほんとうに面白いです。「明晰夢」というのは造語でしょうか、いかにもです。

○ふくろうににていていつもねむれない
 目をぱっちり開けているわけですね。

○隙間家具隙間に入るる小正月
 実測した上で注文するわけですが、ほんとうにはまるときには喜びひとしおです。「小正月」が効いているかどうかは定かでありません。

○鶴売つて暮らしてゐると言はれたし
 ほんとうはなにを生業としているのでしょうね。
 

選句しました。

 投稿者:百花  投稿日:2019年 1月20日(日)16時23分6秒
  ★ゆかりさん、ファイルよろしく。

〇行間に浮かぶ人あり冬薔薇
行間どころか一字一句に・・・。

〇笹鳴や床の間にある鉄亜鈴
座布団の上に鎮座して。

〇雪予報ここは果たして山間部
旅行先なら楽しいけれど。

〇中間子末子長子の編む毛糸
中間子! 小学校では男の子も編むのです。

〇接続の電車が来ない枯野駅
ああああああ・・・・・寒い。

〇第十五代雪女接近中
初代は何歳までやっていらしたのかしら。

〇皹を凌ぐ瞬間接着剤
え・それって聞いたことがありますがホントに?

〇おでん種一つと我を照合す
ふたつじゃいけませんか。

〇一灯の照らせる土間の寒卵
観光用の土間のざるに入った寒卵。

〇探梅の道の終わりの御燈明
お賽銭とお祈りと。

〇日向とは明るきところ日向ぼこ
明るいことへの執着。

〇不透明人間だもの息白し
白濁。

〇ふくろうににていていつもねむれない
ときどきですが。

〇煮凝の箸の先より目覚めをり
固まっているうちが煮凝りらしいですものね。

〇鶴売つて暮らしてゐると言はれたし
じつは私は霞を喰って生きています・・って?

〇壁画の如く着ぶくれの影並ぶ
記憶にありませんが。
 

選句です

 投稿者:らくだ  投稿日:2019年 1月20日(日)16時22分42秒
  ◯行間に浮かぶ人あり冬薔薇
 控えめな艶っぽさでいいですね。手紙とかじゃなくても面影が浮かんでしまう、ということでしょう。切ない片思い。

◯笹鳴や床の間にある鉄亜鈴
 なんちゅうものを床の間に!もはや納戸扱い。

◯水仙を苛む間柄となる
 どういう間柄?ナルシスの由来と毒という二面性で、苛む方向もいろいろ妄想が膨らみます^^;

◯沈黙の間合ひそのまま寒波来る
 さむ~!沈黙の前に会話があったのか一切なかったのか、状況にもよるけど、凍っちゃってどうやって抜け出そうか。

◯冬の灯や間口二間の荒物屋
 冬の夜は店屋の明かりにホッとする。間口二間なら奥に深いんでしょうね。

◯接続の電車が来ない枯野駅
 さむ~!その2。まぁ枯野駅ならしょうがない。

◯接吻の直立不動日脚伸ぶ
 あら~胸キュンの青春でしょうか。今どきの若者だと直立不動なんていう初々しさのかけらもない輩もいるようですが^^;

◯第十五代雪女接近中
 こんなに由緒ある雪女は初めて^^;

◯おでん種一つと我を照合す
 どっちもくたくた。

◯一灯の照らせる土間の寒卵
 寒いんだけど温かい、そんな感じ。

◯外套の一人を照らす舞台かな
 舞台と客席がものすごく近い、そんな劇場と思います。

◯照明さん音効さんとおでん酒
 こういう場での楽屋話っておもしろいんでしょうね。

◯不透明人間だもの息白し
 そりゃそうだ。健全でいいです。

◯ふくろうににていていつもねむれない
 ひらがなに説得されてしまいました。ふくろうに似ているのが主体とは限らず。半覚醒な、曖昧模糊な感じが好き。

◯鶴売つて暮らしてゐると言はれたし
 桃源郷的なのか、猟師的なのか、複雑。でもすごく惹かれる。ウラハイの夜景さんの文章をよんだばっかりだったので、お!と思いましたが、この句は行商じゃないと思う^^;

◯葉牡丹や銀河をひとつ滅ぼして
 葉牡丹て、植えてしばらくしかきれいじゃないんですよね。きれいじゃなくなった状態を滅びた銀河と見ているのかな。
 

選句です

 投稿者:本松天道  投稿日:2019年 1月20日(日)11時18分6秒
  ○間奏の通奏低音めく氷下魚
コマイもビィオラ・ダ・ガンバ風かも

○中間子末子長子の編む毛糸
3姉妹の特徴が出る編み物は面白い

○沈黙の間合ひそのまま寒波来る
居合わせた人が生理的にも嫌なのか

○凍晴や待合室の会話の間
無理に会話をする必要もないのだが

○重ね着や継接の継接らしく
五・五・七で流れが良い

○雪の日の足裏の微塵応接間
寒さに負けて、手抜かな

○冬菫案外性格明るいの
勿論、謙虚で誠実です

○不透明人間だもの息白し
人間みな不透明人間ですね

○明らかに欽ちゃん走りの竹馬
欽ちゃん走りのスゴ技

○明晰夢みしみしに知る花八手
宇宙植物なので選句

○フェティシズム極め尽くして鶴凍てぬ
一万尺と黛まどかの句が浮かびます

○煮凝の箸の先より目覚めをり
見た目より、味で勝負の煮凝りたまりません

○焼鳥の団扇パタパタ冬の月
炭焼きの焼鳥、団扇と冬の月が画期的

○朝日来る新幹線や阪神忌
1.17お悔やみ申し上げます。因みにあさひ号は東北上越を走っていました

○転調の如く三寒四温かな
メジャー、マイナーと転調?

○葉牡丹や銀河をひとつ滅ぼして
外側から枯れてゆきますね
 

選句です。

 投稿者:なむ。  投稿日:2019年 1月20日(日)09時18分15秒
編集済
  ◎行間に浮かぶ人あり冬薔薇
これはもう恋ですね。こんくらい好きだと、行間だけじゃなく何処にでも浮かぶ。

◎笹鳴や床の間にある鉄亜鈴
男五人兄弟の従兄の家で見たなあ。あと玄関のエキスパンダも。

◎三畳一間間口五尺の炉辺の酒
この場合、ひれ酒がいいね。

◎雪予報ここは果たして山間部
地形により、ところにより雪ってやつ。

◎冬の灯や間口二間の荒物屋
いわゆる「欠点のない句」です。

◎モンローの接吻の唇春隣
そういえばアンディー・ウォーホルって全部春っぽい。

◎接続の電車が来ない枯野駅
在来線は二時間待ちぐらい当たり前。

◎接吻の直立不動日脚伸ぶ
背伸びしたりして。

◎おでん種一つと我を照合す
一緒に煮てもらいなさい。

◎外套の一人を照らす舞台かな
どっちかっていうとウラディミールの方だな。

◎大寒の照会先がふたつある
どっちに先に電話するか。これは面白い句です。

◎新明解国語辞典の春を待つ
手元にある阪神ターガース仕様三省堂国語辞典には[春を待つ]はありません。ちなみに「待春」も引きましたがありません。

◎探梅の道の終わりの御燈明
この天神社の細道、知ってるよーな気がする。

◎東京の夜直明るし息白し
リアルです。

◎ふくろうににていていつもねむれない
ひらがな表記がうつらうつら生きています。

◎隙間家具隙間に入るる小正月
季語が生きています。
 

選句

 投稿者:朝比古  投稿日:2019年 1月20日(日)01時23分32秒
  ☆行間に浮かぶ人あり冬薔薇
 薔薇の似合う御人なのだろう。

☆笹鳴や床の間にある鉄亜鈴
 いつでもどこでも取り出せる・・・って床の間のないがしろ感。

☆冬の灯や間口二間の荒物屋
 荒物屋さんって既に時代がかってるかも。

☆接続の電車が来ない枯野駅
 寒い。

☆第十五代雪女接近中
 先々代が好きだったなぁ。

☆おでん種一つと我を照合す
 白滝あたりが好もしい。

☆一灯の照らせる土間の寒卵
 リアリティあり。

☆外套の一人を照らす舞台かな
 下北沢界隈の小劇場の風情。

☆大根の照りはふはふと水曜日
 何故水曜日なのだろう…と思わせたら勝ち。

☆ドリブルで持ち込むボール寒明くる
 サッカーかバスケットか。

☆繭玉に仄かな明かり残りをり
 俳句的視点のよろしさ。

☆どつと暮れる街寒鴉ばかり増え
 「どつと暮れる」は結構秀逸と思う。

☆ふくろうににていていつもねむれない
 不眠症辛い。

☆隙間家具隙間に入るる小正月
 すこっと嵌まる、ちょっとした爽快感。

☆鶴売つて暮らしてゐると言はれたし
 何故鶴を売って暮らしているのだろう・・・と思わせたら勝ち。

☆壁画の如く着ぶくれの影並ぶ
 いつの時代の壁画だろうか。

 

間接照明句会・投句一覧

 投稿者:ゆかり  投稿日:2019年 1月20日(日)00時28分17秒
  投句一覧です。

【間】
寒の水間伐材のストローで
間奏の通奏低音めく氷下魚
間道に侘助の茶屋無人茶屋
薫り揺れ古民家カフェの隙間風
行間に浮かぶ人あり冬薔薇
笹鳴や床の間にある鉄亜鈴
三畳一間間口五尺の炉辺の酒
重ね着の隙間に機器の震へけり
水仙を苛む間柄となる
雪予報ここは果たして山間部
中間子末子長子の編む毛糸
沈黙の間合ひそのまま寒波来る
冬の灯や間口二間の荒物屋
凍晴や待合室の会話の間
父と子の間に母や福寿草
枠に戸の押しつけられて隙間風

【接】
モンローの接吻の唇春隣
患畜に接する日脚のびてゐる
激甚に接面崩す大氷河
重ね着や継接の継接らしく
接岸のための回転冬の風
接岸の船の燈のみが我が寒燈
接種証明書の英文や春を待つ
接線の次々巻かれ独楽回し
接続の電車が来ない枯野駅
接吻の直立不動日脚伸ぶ
雪の日の足裏の微塵応接間
第十五代雪女接近中
日光写真接吻場面感光す
風花のかろき接吻船着場
文と文接続したる冬銀河
皹を凌ぐ瞬間接着剤

【照】
おでん種一つと我を照合す
てのひらに照り水仙を離れてより
闇照らし宇宙に届けどんど焼き
一灯の照らせる土間の寒卵
外套の一人を照らす舞台かな
寒月に照れ隠しのやうに雲
寒鰤やメモ「照焼きの作り方」
残照に黒い塔あり風邪の熱
湿るごとく照る青空や春近し
照明さん音効さんとおでん酒
赤外線照射問題炬燵猫
大寒の照会先がふたつある
大根の照りはふはふと水曜日
卓のとんかつと寒灯相照らす
冬うらら照らされている遠い影
冬の星神も仏も人照らす

【明】
とぼとぼ後を追い寒の月明かり
ドリブルで持ち込むボール寒明くる
寒鯉の暗き明度の動かざる
初明り道の「止まれ」の字に掠れ
新明解国語辞典の春を待つ
探梅の道の終わりの御燈明
蝶凍てて秘密を明かすふりの角
冬の蝶持つて種明かしの練習
冬菫案外性格明るいの
東京の夜直明るし息白し
内見の部屋の明るし冬の鵙
日向とは明るきところ日向ぼこ
不透明人間だもの息白し
繭玉に仄かな明かり残りをり
明らかに欽ちゃん走りの竹馬
明晰夢みしみしに知る花八手

【当季雑詠】
どつと暮れる街寒鴉ばかり増え
フェティシズム極め尽くして鶴凍てぬ
ふくろうににていていつもねむれない
むね肉のタルタルソース春立てり
レコードの片面繰り返す雪夜
隙間家具隙間に入るる小正月
香わしき闇の轍や姫はじめ
市原悦子の声音冴え冴え物語る
煮凝の箸の先より目覚めをり
焼鳥の団扇パタパタ冬の月
昔話語る媼や雪しんしん
大寒のみづに目の塵浮かせをり
朝日来る新幹線や阪神忌
鶴売つて暮らしてゐると言はれたし
転調の如く三寒四温かな
壁画の如く着ぶくれの影並ぶ
木の船の接岸離岸雪来るか
木々の葉の翻りひるがへり風光るなり
葉牡丹や銀河をひとつ滅ぼして

(以上)

16句選(特選、逆選なし)
選句締切:1月23日(水)23時(JST)

投稿先:みしみし第二
http://6911.teacup.com/3434/bbs
(返信とかスレッドとか難しいことを考えないで、そのまま書き込んで下さい。)

題に関わらず全体から選句数分選句にてお願い致します。
★整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
(人力で集計しているので、順番を変えられると大変なんです!)

ではよろしくお願い致します。
 

間接照明句会・ご案内

 投稿者:ゆかり  投稿日:2019年 1月16日(水)15時54分50秒
  出題します。

【間】
【接】
【照】
【明】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:1月19日(土)24:00(JST)
投句宛先:掲示板http://6911.teacup.com/3434/bbs
     下の方の「管理者へメール」からお願いします。

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
 書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。
 メールアドレスだけだとどなたか分らないので、★タイトルに俳号とか本名とか
お書き添えください。

この句会は互選です。投句のみ、選句のみの参加はご遠慮下さい。

 よろしくどうぞ。
 

明窓浄机句会・作者発表

 投稿者:百花  投稿日:2019年 1月16日(水)12時04分38秒
  明窓浄机句会・作者発表です。早めの選句のご協力ありがとうございました。
★間違いありましたら、この板にご連絡ください。


立喰ひの饂飩啜れば明けゆけり   なむ   さら亜
寒林のとんがつてくる車窓かな   なむ   月ゆ京百あけ
沙悟浄のやうな男で年始客     なむ   金天由
雪催ひ机の銘に二月堂       なむ   あ亞
寒気団どつと乗り込む車輌かな   なむ   らゆ亜

蝋梅よ肺腑に満たす明るさよ    らくだ  さ百
鉢植えと日向ぼこする窓の内    らくだ  京
浄財に不純な動機どんど焼き    らくだ  さ天け
食卓で机で寝床なり炬燵      らくだ  月ゆ京百亞け亜
鯛焼のために電車に乗っている   らくだ  むゆ金京あ亞由け

明るいの対義のやうに冬菫     金魚
窓口の張り紙の影春隣       金魚
柊を挿して欠かせぬ浄水器     金魚
悴みて机上に文字の荒野なり    金魚   ら百あ天由
残像や寒木瓜の緋を見たるらし   金魚

松過ぎの明神下の甘酒屋      亞子   むら百
小正月窓に来ているつがい鳩    亞子   さ由
初詣浄財のごと猫眠る       亞子   む百由
さえざえと机の下や足入れる    亞子   あ天
八つ手の花八つ手の花と交信中   亞子   月らゆ金由亜

雪明り足跡消える獣道       天道
天窓に寄り添い覗く冬銀河     天道
凍る夜シェーンベルクの浄夜聴く  天道   む月ら
花机香り仄かに淑気満つ      天道
あえかなる白きうなじの冬牡丹   天道

ひと椀の粥の明るき睦月かな    月犬   むらゆ金百亞由け亜
寝返りは肩から窓の雪にうつ    月犬   け
一夜明け雪の浄土となつてをり   月犬   むあ亞天由
疵多き机を冬の蠅歩む       月犬   むさあ亞け亜
寒雷や沖に一艘失踪す       月犬   ら金

空気吸ひ腸の蠕動初明り      京急   さゆ
円き顔顔顔窓に初電車       京急
臭ひして浄水場の初鴉       京急   さ
木机で羽子板作る目立て音     京急
初市やまたも居並ぶ魚の目     京急   さ百

悪口も明るし女正月よ       あんこ  月京亞天由
書初の校舎の窓に一列に      あんこ  百亞天
初暦震はせ空気清浄機       あんこ  金百け亜
梟の鳴くよ机の漢方書       あんこ  月金
はつゆきや電気スタンド首傾げ   あんこ  金京け

水仙と明日は雨だと云ふラヂオ   さち   月らゆ京あ亞け亜
沢山のビル沢山の窓に雪      さち   天
マスクマスク浄土真宗浄土宗    さち
着膨れの教授机上の空論めく    さち   月
初場所や弟夫婦居る辺り      さち   むあ亞由

一月やいつも明るき赤信号     百花   さ由亜
船窓の丸きに見入る寒の月     百花   ゆ
浄財はいつも穴開き根白草     百花   ら天
寒に入る机の上の鉢三つ      百花
初虚空蔵ひと振りの剣夢にあり   百花   む

松明けの新聞開くための席     由季   ゆ百亜
窓枠をはみだしてゆく初明り    由季   む
寒の入ほそき水吐く浄水器     由季   む京百あ亞天亜
水仙の机汚さぬ花として      由季   月ゆ金
次々と福男駆け抜ける窓      由季   むさゆ京あ亞亜

雪明り明り障子のしんしんと    亜紀   天
お向かひの二階の出窓福寿草    亜紀   百あ
着膨れて箒塵取り持て浄化     亜紀
灯ともして寒暮の何もなき机上   亜紀   月金け
利き腕を酷使してゐる夜半の冬   亜紀   金天
つけつぱなしの加湿器正常なる空気 亜紀   け
重心のだんだん低く床暖房     亜紀   月さゆ京
凍星や埠頭行きなるバスを待ち   亜紀   さ京あ天

間接照明暗し不十分な目貼     けんじ
窓際の席は貸切冬の月       けんじ  む金百
沙悟浄の来て加湿器をくれと言ふ  けんじ  月らゆ金由
一月の机に落書きを残す      けんじ  亞
初雪の知らせの届く隣町      けんじ  月

大寒や木立/\に星明子      ゆかり
嵌め殺し窓に文様日脚伸ぶ     ゆかり  さら
鏡餅叩いて資金浄化かな      ゆかり
ジオラマの家の机の鏡餅      ゆかり  むら亞天由け亜
初雪を知らず一日寝てゐたる    ゆかり  月さら金京あ由け亜
 

選句です。

 投稿者:亜紀  投稿日:2019年 1月16日(水)08時07分58秒
  ○ひと椀の粥の明るき睦月かな
慎ましやか。風邪も早く癒えそう。

○一月やいつも明るき赤信号
そう言われれば明るい赤信号。

○松明けの新聞開くための席
喫茶店の定位置の席で落ち着く。

○水仙と明日は雨だと云ふラヂオ
水仙が雨を呼んだかのよう。

○立喰ひの饂飩啜れば明けゆけり
時間の無いときのエキソバ、うまし。

○寒の入ほそき水吐く浄水器
ほそきで冷たさが増すようだ。

○初暦震はせ空気清浄機
お正月からフル稼働中。

○ジオラマの家の机の鏡餅
究極のリアリティを追求。

○食卓で机で寝床なり炬燵
炬燵の周りに日用品集合。

○疵多き机を冬の蠅歩む
しみじみと眺めたりして。

○寒気団どつと乗り込む車輌かな
せっかくの微睡みが、、。

○次々と福男駆け抜ける窓
怒涛の勢いが恐い。

○初雪を知らず一日寝てゐたる
もったいなかったかも。

○八つ手の花八つ手の花と交信中
八つ手の花同士の交信が面白い。
 

選句しました

 投稿者:けんじ  投稿日:2019年 1月16日(水)00時01分12秒
  ◯ひと椀の粥の明るき睦月かな
精進料理なのでしょうか。ありがたきことです。

◯水仙と明日は雨だと云ふラヂオ
なぜかテレビやネットとは違う趣。

◯寒林のとんがつてくる車窓かな
どんどん冬山に上っていく登山列車の感じがしていいです。

◯寝返りは肩から窓の雪にうつ
かなり大きく振りかぶります。

◯初暦震はせ空気清浄機
あまり縁起がよくないような。

◯浄財に不純な動機どんど焼き
焼いてしまえばみな同じ~。

◯ジオラマの家の机の鏡餅
しかも食べられますから。

◯食卓で机で寝床なり炬燵
カタツムリのように背負って移動します。

◯灯ともして寒暮の何もなき机上
つつましいのか、整頓好きか。

◯疵多き机を冬の蠅歩む
疵に沿って移動しそう。

◯つけつぱなしの加湿器正常なる空気
すぐに給水ランプが点くので気をつけて。

◯はつゆきや電気スタンド首傾げ
はてな? 雪かな? とか

◯初雪を知らず一日寝てゐたる
俳人としてはまずいかも。

◯鯛焼のために電車に乗っている
ラーメンを食べに北海道に行くのと同じなのでいいと思います。
 

選句

 投稿者:由季  投稿日:2019年 1月15日(火)23時27分49秒
  〇ひと椀の粥の明るき睦月かな
一年のはじまりに相応しく清々しいです。

〇悪口も明るし女正月よ
なんとなく想像できます。

〇一月やいつも明るき赤信号
青信号より目立たなければならないですね。

〇小正月窓に来ているつがい鳩
つがいと思うと鳩も何となく可愛く思えます。

〇一夜明け雪の浄土となつてをり
雪が珍しい土地での感慨でしょうか。

〇沙悟浄のやうな男で年始客
いそうですね。存在感あるようなないような。

〇沙悟浄の来て加湿器をくれと言ふ
無駄っぽいところが可笑しい。

〇初詣浄財のごと猫眠る
意表をつかれました。

〇ジオラマの家の机の鏡餅
可愛いですね。他もお正月の設えなのだろうと思います。

〇悴みて机上に文字の荒野なり
自分の書いたものか、読んでいる内容が荒野なのか。

〇初場所や弟夫婦居る辺り
あの辺で見ているはず。テレビに映るでしょうか。

〇初雪を知らず一日寝てゐたる
そこまで深く眠れなくなりました。

〇鯛焼のために電車に乗っている
どうしてもその店のが食べたい。

〇八つ手の花八つ手の花と交信中
交信ものはときどきありますが、八つ手は交信しそうな感じですね。
 

選句です

 投稿者:本松天道  投稿日:2019年 1月15日(火)22時56分49秒
  ○悪口も明るし女正月よ
足利大岩山最勝寺の奇祭にもそんなのありました

○雪明り明り障子のしんしんと
素朴に寒さが伝わります

○書初の校舎の窓に一列に
朱色の花丸もあでやか、昔を思い出します

○沢山のビル沢山の窓に雪
素朴な表現に迫力もあり

○一夜明け雪の浄土となつてをり
雪見障子を開けると、将に白一色の朝

○寒の入ほそき水吐く浄水器
冷たい水道水が更に冷たく感じます

○沙悟浄のやうな男で年始客
人を食ったような男ですか

○浄財に不純な動機どんど焼き
どさくさに紛れて、ゴミも燃やしたりして

○浄財はいつも穴開き根白草
お金にゴエンがありますように

○さえざえと机の下や足入れる
せめて、行火でも起きたいところ

○ジオラマの家の机の鏡餅
1/〇○の精密なジオラマ・・・

○悴みて机上に文字の荒野なり
やらねばならぬ事が積もり積もって

○凍星や埠頭行きなるバスを待ち
これから、船旅に出るのでしょうか

○利き腕を酷使してゐる夜半の冬
独り相撲を妄想してしまう冬の夜
 

選句です。

 投稿者:亞子  投稿日:2019年 1月15日(火)11時55分13秒
  ◯ひと椀の粥の明るき睦月かな
明るくて滋味深い。

◯悪口も明るし女正月よ
明るければよいのです。

◯水仙と明日は雨だと云ふラヂオ
水仙、雨、ラヂオ がいいなあ。

◯書初の校舎の窓に一列に
ずらーっと、ね。元気な文字が好き。

◯一夜明け雪の浄土となつてをり
清冽な気分になりますわね。

◯寒の入ほそき水吐く浄水器
「ほそき」が寒とよく響いています。

◯ジオラマの家の机の鏡餅
この鏡餅はそうとう小さい。

◯一月の机に落書きを残す
あえて年頭に何を書いたのか。

◯食卓で机で寝床なり炬燵
落語みたいな味。

◯雪催ひ机の銘に二月堂
簡素でいい机。

◯疵多き机を冬の蠅歩む
蠅が同志のよう。

◯次々と福男駆け抜ける窓
景気がよろしい。

◯初場所や弟夫婦居る辺り
テレビ観戦か。そりゃあ探します。

◯鯛焼のために電車に乗っている
こういうことは、よくあります。
 

選句しました。

 投稿者:あんこ  投稿日:2019年 1月14日(月)17時27分40秒
  ○水仙と明日は雨だと云ふラヂオ
散文的なんですが、水仙のたたずまいと香り、ラジオの声が程よいです。

○お向かひの二階の出窓福寿草
出窓って意外にその家の雰囲気をうかがわせるので、
そこを注目したところと、季語のバランスがいいです。

○寒林のとんがつてくる車窓かな
電車の速度、寒さ、広がる風景と一気に見えたり感じられます。

○一夜明け雪の浄土となつてをり
「浄土」の言葉の力に捕まりました。

○寒の入ほそき水吐く浄水器
そうなんでしょうけど、寒の入でよりいいと思いました。

○さえざえと机の下や足入れる
受験勉強か何かでしょうか。冷たさとともにこれから
机に向かう意気込みも感じられます。

○雪催ひ机の銘に二月堂
全体の雰囲気が好きです。

○悴みて机上に文字の荒野なり
勉強か原稿書きか、何かに苦しんでおられるのか。

○疵多き机を冬の蠅歩む
鬼城の句を思い出します。疵の形状、深さも想像できます。

○次々と福男駆け抜ける窓
おめでたい。うちにも来てほしい。

○初場所や弟夫婦居る辺り
不思議な取り合わせ。そんなとき、弟夫婦をたまに思い出すことも?

○初雪を知らず一日寝てゐたる
このゆったりした腑抜けたような時間と身体感覚がいいです。

○鯛焼のために電車に乗っている
三鷹だか、中央線のあのあたりの駅からすぐの和菓子屋でしょうか。

○凍星や埠頭行きなるバスを待ち
バスに乗ればもっと星は増えて夜も寒さも深まる。
帰宅への気持ちも深まるのか、それとも…。
 

選句しました。

 投稿者:百花  投稿日:2019年 1月13日(日)22時29分45秒
  ★ゆかりさん、ファイルお願いします。

〇ひと椀の粥の明るき睦月かな
睦月の白粥の明るさ。ほのぼの。

〇松過ぎの明神下の甘酒屋
いつも横目にして急いで通りますが、たまには寄ってみようかな。

〇松明けの新聞開くための席
平常運転に。

〇蝋梅よ肺腑に満たす明るさよ
あのつやつやの色と香りが胸を明るくするのですね。

〇お向かひの二階の出窓福寿草
元旦はもちろんのこと、まいにち見てしまいます。

〇寒林のとんがつてくる車窓かな
杉山でしょうか。

〇書初の校舎の窓に一列に
この時期、ですね。なつかしい。

〇窓際の席は貸切冬の月
日当たりの良い昼間も貸切。

〇寒の入ほそき水吐く浄水器
一度に大量に出るのが売りの浄水器もありますね。

〇初詣浄財のごと猫眠る
真っ白な猫でしょうか。

〇初暦震はせ空気清浄機
締っ切の部屋なのね。

〇食卓で机で寝床なり炬燵
便利ですねえ(棒

〇悴みて机上に文字の荒野なり
男気出して渡ってください。

〇初市やまたも居並ぶ魚の目
目を合わすという訳でもありませんが、なんとなく、ナンでございますね。
 

選句しました。

 投稿者:京急  投稿日:2019年 1月13日(日)20時34分43秒
  ◯悪口も明るく女正月よ
   絶対、イイ女??

◯水仙と明日は雨だと云ふラヂオ
    上五とそれ以外を並列して句になる珍しさ。

◯寒林のとんがつてくる車窓かな
    うまいとんがりですね。

◯鉢植えと日向ぼこする窓の内
    すごくさみしい。あ、人間ではないのか。

◯寒の入ほそき水吐く浄水器
    なるほど、こうして俳句になるのですね。

◯食卓で机で寝床なり炬燵
    力づくで持ち込めるのが炬燵の頼もしさ。

◯はつゆきや電気スタンド首傾げ
    上手いなあ。

◯次々と福男駆け抜ける窓
    生田神社でしたっけ。そういうお宅もある!

◯重心のだんだん低く床暖房
    景が見えます。人も猫も。

◯初雪を知らず一日寝てゐたる
    一人居のリアリティか。

◯鯛焼のために電車に乗っている
    鉄道会社のコマーシャルになりますね。

◯凍星や埠頭行きなるバスを待ち
    刑事ドラマの中間部。
 

選句です。

 投稿者:抹茶金魚  投稿日:2019年 1月13日(日)18時56分46秒
  風邪でダウン中のため、変な評をしてたらごめんなさい。
皆様もお気を付けください。

○ひと椀の粥の明るき睦月かな
明るき。塩味のシンプルなお粥を想像します。

○窓際の席は貸切冬の月
窓の向こう、月の照らす何かを想像します。海や夜景の見えるレストランでしょうか。

○沙悟浄のやうな男で年始客
比喩なんですが、沙悟浄が年始客として来たら面白すぎる感じがまさに。

○沙悟浄の来て加湿器をくれと言ふ
とりあえず貸すところでしょうか。加湿器がいいです。

○初暦震はせ空気清浄機
年末年始通して稼働してくれてるんでしょうね。

○水仙の机汚さぬ花として
「の」は違う気がしますが、水仙は確かにこんな感じです。花粉も花びらも散らない。

○灯ともして寒暮の何もなき机上
片付いている部屋がなんだかさみしい、そんな光景を想像します。

○梟の鳴くよ机の漢方書
勉強か調べ物の最中でしょうか。梟の鳴き声は邪魔にならないです。

○はつゆきや電気スタンド首傾げ
可愛い擬人化。はつゆきで童心に返るようです。

○寒雷や沖に一艘失踪す
遠くに行って見えなくなった船。冬の海の不穏さを感じます。

○初雪を知らず一日寝てゐたる
なんか寒いと思ったら降ってました。

○鯛焼のために電車に乗っている
帰りは鯛焼の袋を膝に載せてぽかぽか帰りたい。

○八つ手の花八つ手の花と交信中
電波系花木。

○利き腕を酷使してゐる夜半の冬
疲れや痛みで、利き腕の方をよく使うと自覚した冬ということでしょうか。
 

選句です

 投稿者:ゆかり  投稿日:2019年 1月13日(日)16時50分35秒
  ○ひと椀の粥の明るき睦月かな
 ノロウイルスとかに悩まされたあとの最初の粥って、こんな感じですよね。

○空気吸ひ腸の蠕動初明り
 あれ、同じ人の句なのかなあ。快方に向かっている感があります。

○松明けの新聞開くための席
 かつてはその席で家族との団欒とかいろいろあったのに、時代がかわってただ独り新聞を開くだけになってしまったのですね。

○水仙と明日は雨だと云ふラヂオ
 ふつうなら「水仙や」で二物衝撃にするところ、敢えて「と」にしているのが面白いですね。限定的でつつましやかな生活を感じます。

○寒林のとんがつてくる車窓かな
 「とんがつてくる」というざくっとした措辞が効いていますね。

○船窓の丸きに見入る寒の月
 これでもかという「見入る」がいいですね。

○沙悟浄の来て加湿器をくれと言ふ
 乾いちゃったのですね。

○食卓で机で寝床なり炬燵
 最後に答えをねじ込んだ荒っぽい作りがいいですね。

○水仙の机汚さぬ花として
 楚々としていていいですね。出会いの時の君のようです。

○寒気団どつと乗り込む車輌かな
 小田急線あたりだと寒い日の急行待ちなどでは一車両につきひとつしかドアを開けないようにできるようですね。

○次々と福男駆け抜ける窓
 福男ってなんだって、検索してしまいました。浮気をばらされて大変な人がいるようです。

○重心のだんだん低く床暖房
 だんだんムーミンかバーバパパみたいな体型に変形して行くのですね。

○鯛焼のために電車に乗っている
 わざわざ麻布十番まで買いに行ったりするのですね。冷めるとべしょべしょになるので、その場で食べて下さい。

○八つ手の花八つ手の花と交信中
 もうこの句会においては完全に宇宙植物のような扱いですね。

 

選句しました

 投稿者:らくだ  投稿日:2019年 1月13日(日)14時47分57秒
  ◯ひと椀の粥の明るき睦月かな
 明るいのなら七草粥でしょうか。ふつう、お粥って病後のイメージだから、熱が下がってやっといただくお粥が、明るく感じるということかも。

◯松過ぎの明神下の甘酒屋
 初詣とはちがう賑わい。テレビの健康特番以降、甘酒ブームは続いているみたいですね。

◯水仙と明日は雨だと云ふラヂオ
 水仙とラジオという地味さが合っている。しかも雨。

◯立喰ひの饂飩啜れば明けゆけり
 夜勤明けには時間が早いので、始発待ちでしょうか。そこはかとないやさぐれ感がいい^^;

◯嵌め殺し窓に文様日脚伸ぶ
 一読、ステンドグラスを連想しました。あるいは、陽がさす時になにかの影が模様としてうつったのか。「日脚伸ぶ」っぽい。

◯沙悟浄の来て加湿器をくれと言ふ
 いや、それ持ってっても役に立たないから^^;

◯浄財はいつも穴開き根白草
 子供の頃「ご縁がありますように」という意味で五円玉を入れると教わって以来、ずっと。

◯凍る夜シェーンベルクの浄夜聴く
 そんな名前の曲があるとは知りませんでした。ググって少し聞いてみたけど、寒そうな曲でした^^;

◯ジオラマの家の机の鏡餅
 鏡餅まで作るのか!そのマニアックさに一票。

◯悴みて机上に文字の荒野なり
 そこまで書物に没頭できればすごいと思う。風邪引くまで荒野から帰ってこられなかったりして^^;

◯寒気団どつと乗り込む車輌かな
 そりゃもう、早く暖房の中に避難したいっす。切れずに寒気団が乗り込んでくると読むと、乗っている乗客としては来るな―という感じで、ちょっと笑える。

◯寒雷や沖に一艘失踪す
 うわー、寒すぎる。遭難した人も、これから探す人も。どうぞ無事で見つかりますよう。

◯初雪を知らず一日寝てゐたる
 先日の初雪、気がつきませんでした^^;

◯八つ手の花八つ手の花と交信中
 交信するのか、聞いてみたいなぁ。こういうふうに詠まれると、あの花もちょっと愛嬌を感じる。
 

選句しました。

 投稿者:京野さち  投稿日:2019年 1月13日(日)14時21分32秒
編集済
  ○一月やいつも明るき赤信号
 すぐ光景が浮かんできて、晴れ晴れした気分になってきます。音韻も美しいですね。余談ですが、「明るい」と「赤い」は語源的に同根で、古代日本語においてはアカとクロ(黒/暗い色)とで対立していたのですよね。

○空気吸ひ腸の蠕動初明り
 上五が動く気がしますが、中七と下五で選。「元日や餅で押し出す去年糞」(伊昔紅=金子兜太氏の御父上)に比べて、なんと上品な事か(笑)

○立喰ひの饂飩啜れば明けゆけり
 夜間工事か繁華街か。いずれにしても、寒い夜にお疲れ様です。

○蝋梅よ肺腑に満たす明るさよ
 これも上品な身体感覚の表現。この句の「明るさ」は、柔らかい優しいものでしょうね。

○小正月窓に来ているつがい鳩
 独身であっても、羨んではならんのです。

○嵌め殺し窓に文様日脚伸ぶ
 「嵌め殺し」の字面の強さ。

○臭ひして浄水場の初鴉
 めでたさと生々しさの同居。浄水場が良い繋ぎになっていますね。

○浄財に不純な動機どんど焼き
 人間である以上しょうがないですね。韻を踏んでいるので、ついつい唱えたくなってしまいます(笑)

○疵多き机を冬の蠅歩む
 「疵多き机」と「冬の蠅」がイメージの近さもありつつ大小の対比にもなっている妙。「歩む」という擬人化も良いですね。

○次々と福男駆け抜ける窓
 西宮ですね。関西だと毎年ローカルニュースに出てきますが、全国的に有名なのでしょうか。

○重心のだんだん低く床暖房
 だって少しでも暖まりたいんですもん。

○初市やまたも居並ぶ魚の目
 昨年末のデジャヴ。

○初雪を知らず一日寝てゐたる
 あなたは私ですか。

○凍星や埠頭行きなるバスを待ち
 中七「埠頭行きなる」の「なる」で行き慣れない場所なのだと分かりますし、そこから色々と想像できます。
 

選句しました

 投稿者:月犬  投稿日:2019年 1月13日(日)12時30分56秒
  ◯悪口も明るし女正月よ
 とても健全。

◯水仙と明日は雨だと云ふラヂオ
 なんとなく小市民的。

◯寒林のとんがつてくる車窓かな
 たしかにとんがって来ますね。

◯沙悟浄の来て加湿器をくれと言ふ
 頭のお皿に水かけてやれば?

◯凍る夜シェーンベルクの浄夜聴く
 つい久しぶりにユーチューブで聴いてしまった。いいね。

◯食卓で机で寝床なり炬燵
 うまい!大喜利俳句。座布団100枚あげる:笑

◯水仙の机汚さぬ花として
 そうかもしれない。花粉がすくないのかな。

◯着膨れの教授机上の空論めく
 あいつはいつも空論。

◯灯ともして寒暮の何もなき机上
 すがすがしい、私の机上はぐちゃぐちゃ。

◯梟の鳴くよ机の漢方書
 鳴くよ、の「よ」は夜のことかしら。いい雰囲気。

◯重心のだんだん低く床暖房
 うちの二匹の猫は重心もなにもなく、だらしなくねそべっております。

◯初雪の知らせの届く隣町
 隣町にだけ?わが町はどうよ。

◯初雪を知らず一日寝てゐたる
 ま、しょうがないね。

◯八つ手の花八つ手の花と交信中
 ちょっとアンテナっぽいところあるね。
 

選句です。

 投稿者:なむ。  投稿日:2019年 1月13日(日)07時54分57秒
  ◎ひと椀の粥の明るき睦月かな
輝いてる。白粥って美しいですよね。

◎松過ぎの明神下の甘酒屋
お、神田明神。天野屋か三河屋。将門守護一党の芝崎納豆もよろしく。

◎窓際の席は貸切冬の月
スカイツリーとかソラマチとかのカフェラウンジと見た。

◎窓枠をはみだしてゆく初明り
淑気あるねえ。おめでとう。

◎一夜明け雪の浄土となつてをり
おお、美しい。

◎寒の入ほそき水吐く浄水器
ふむ、感じ出てます。

◎初詣浄財のごと猫眠る
喜捨か。

◎凍る夜シェーンベルクの浄夜聴く
うう、寒そう。難しいもん聴くなあ。

◎ジオラマの家の机の鏡餅
この細かさは凄い。

◎疵多き机を冬の蠅歩む
疵に来し方を感じます。

◎次々と福男駆け抜ける窓
変な窓。福男の妖精かな。

◎初虚空蔵ひと振りの剣夢にあり
虚空蔵さんっぽい。もしやきみは机竜之介か。

◎初場所や弟夫婦居る辺り
あのへんに席をとったはずだけど。と、テレビ画面で探す。

◎鯛焼のために電車に乗っている
そういうことあるね。
 

明窓浄机句会・投句一覧

 投稿者:ゆかり  投稿日:2019年 1月13日(日)00時38分44秒
  投句一覧です。

【明】
ひと椀の粥の明るき睦月かな
悪口も明るし女正月よ
一月やいつも明るき赤信号
間接照明暗し不十分な目貼
空気吸ひ腸の蠕動初明り
松過ぎの明神下の甘酒屋
松明けの新聞開くための席
水仙と明日は雨だと云ふラヂオ
雪明り足跡消える獣道
雪明り明り障子のしんしんと
大寒や木立/\に星明子
明るいの対義のやうに冬菫
立喰ひの饂飩啜れば明けゆけり
蝋梅よ肺腑に満たす明るさよ

【窓】
お向かひの二階の出窓福寿草
円き顔顔顔窓に初電車
寒林のとんがつてくる車窓かな
書初の校舎の窓に一列に
小正月窓に来ているつがい鳩
寝返りは肩から窓の雪にうつ
船窓の丸きに見入る寒の月
窓口の張り紙の影春隣
窓際の席は貸切冬の月
窓枠をはみだしてゆく初明り
沢山のビル沢山の窓に雪
天窓に寄り添い覗く冬銀河
鉢植えと日向ぼこする窓の内
嵌め殺し窓に文様日脚伸ぶ

【浄】
マスクマスク浄土真宗浄土宗
一夜明け雪の浄土となつてをり
寒の入ほそき水吐く浄水器
鏡餅叩いて資金浄化かな
沙悟浄のやうな男で年始客
沙悟浄の来て加湿器をくれと言ふ
臭ひして浄水場の初鴉
初詣浄財のごと猫眠る
初暦震はせ空気清浄機
浄財に不純な動機どんど焼き
浄財はいつも穴開き根白草
着膨れて箒塵取り持て浄化
凍る夜シェーンベルクの浄夜聴く
柊を挿して欠かせぬ浄水器

【机】
さえざえと机の下や足入れる
ジオラマの家の机の鏡餅
一月の机に落書きを残す
花机香り仄かに淑気満つ
寒に入る机の上の鉢三つ
食卓で机で寝床なり炬燵
水仙の机汚さぬ花として
雪催ひ机の銘に二月堂
着膨れの教授机上の空論めく
灯ともして寒暮の何もなき机上
木机で羽子板作る目立て音
悴みて机上に文字の荒野なり
梟の鳴くよ机の漢方書
疵多き机を冬の蠅歩む

【当季雑詠】
あえかなる白きうなじの冬牡丹
つけつぱなしの加湿器正常なる空気
はつゆきや電気スタンド首傾げ
寒気団どつと乗り込む車輌かな
寒雷や沖に一艘失踪す
残像や寒木瓜の緋を見たるらし
次々と福男駆け抜ける窓
重心のだんだん低く床暖房
初虚空蔵ひと振りの剣夢にあり
初市やまたも居並ぶ魚の目
初場所や弟夫婦居る辺り
初雪の知らせの届く隣町
初雪を知らず一日寝てゐたる
鯛焼のために電車に乗っている
凍星や埠頭行きなるバスを待ち
八つ手の花八つ手の花と交信中
利き腕を酷使してゐる夜半の冬

(以上)

14句選(特選、逆選なし)
選句締切:1月16日(水)23時(JST)

投稿先:みしみし第二
http://6911.teacup.com/3434/bbs
(返信とかスレッドとか難しいことを考えないで、そのまま書き込んで下さい。)

題に関わらず全体から選句数分選句にてお願い致します。
★整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
(人力で集計しているので、順番を変えられると大変なんです!)

ではよろしくお願い致します。
 

ふふふ。

 投稿者:ゆかり  投稿日:2019年 1月11日(金)22時34分9秒
  つくりはあっているのですね。まあ、米もお酒も似たようなものだし、明日は我が身。  

なんと

 投稿者:苑を  投稿日:2019年 1月11日(金)10時46分19秒
  二度続けて兼題が消えているとは、と自分で驚く。

粋がいつの間にか酔っぱらっちゃったんだよなー。
すみません。
 

石上神宮

 投稿者:由季  投稿日:2019年 1月11日(金)01時29分44秒
  朝比古さん、そうだったんですね。こちらもびっくりです。
神社と書いてしまいましたが、奈良の石上神宮ですよね。
静謐な場所です。
 

明窓浄机句会・ご案内

 投稿者:ゆかり  投稿日:2019年 1月 9日(水)21時27分56秒
  出題します。

【明】
【窓】
【浄】
【机】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:1月12日(土)24:00(JST)
投句宛先:掲示板http://6911.teacup.com/3434/bbs
     下の方の「管理者へメール」からお願いします。

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
 書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。
 メールアドレスだけだとどなたか分らないので、★タイトルに俳号とか本名とか
お書き添えください。

この句会は互選です。投句のみ、選句のみの参加はご遠慮下さい。

 よろしくどうぞ。
 

拙句

 投稿者:朝比古  投稿日:2019年 1月 9日(水)21時02分31秒
  神鶏の声を彼方に風花す
由季ちゃんの鑑賞、「石上神社を思い出しました。」
はい、年末に参ってきた、石上神社での一句です。ちょっとびっくり。
 

生粋左馬句会

 投稿者:月犬  投稿日:2019年 1月 9日(水)20時15分47秒
編集済
  集計です。間違いありましたらご一報ください。

いま雪の生まれる前の匂ひかな    なむ  苑朝ゆら金裕京亜百由
初席にちよいと小粋な老夫婦     なむ  苑裕
左手に替へて回せど福引機      なむ  あ天裕さけ亜百由
餅を焼きつつ金杯の出馬表      なむ  朝ら京
初夢に万葉仮名の字幕出る      なむ  朝らあ金さけ百由

寝正月謳歌生来なまけもの      らくだ
純粋なスポーツとして歌留多飛ぶ   らくだ 苑朝むあ天さけ亜百由
初暦すこし左に傾ぎおり       らくだ 苑朝むあ京さけ亜百
買初の前の賭初競馬場        らくだ あ
装丁集且つ句集なり読みはじめ    らくだ む

生きざまといふ凍滝のやうなもの   苑を  朝ゆ金亜
酔狂な梅一輪の雪まみれ       苑を  月
左岸に初日右岸にビルの骸      苑を  月裕
初夢や最後の馬券握り締め      苑を  天裕
徳利にめでたさ注ぎはや三日     苑を  ゆ月

鏡餅ひび割れて生死の話       裕美  朝ゆ京さ由
純粋培養された淑気でありにけり   裕美  あ
冬ぬくし左様左様と家臣団      裕美  亜
竹馬のわづかに違ふ高さかな     裕美  苑朝ゆ月金京さけ亜
あをあをと天や獅子舞噛む前の    裕美  あ金天

転職の誘ひ生姜湯甘し辛し      金魚  朝ゆ月さ
生粋の土地っ子として初鴉      金魚  苑むらあ天け百
不器用な左手に鍵福寿草       金魚  天け
竹馬や旋毛のひかりひかりひかり   金魚
門松や土に箒の跡の筋        金魚  苑らあ京由

海鼠噛む口の動いて生々し      月犬  金天裕さ
純粋な距離として雪原を行く     月犬  むら
初空や天地左右に何もなし      月犬  京百
神馬不在厩舎に満ちる寒月光     月犬  百
古材に錆釘牡丹雪が降る       月犬  苑天裕京け

生ものが好きな父なり初比叡     朝比古
粋筋の帰りらしきやインバネス    朝比古 ゆ月あ
初富士の左へ向かふこだまかな    朝比古
阿呆より馬鹿のよろしき雑煮かな   朝比古 ら月さ由
神鶏の声を彼方に風花す       朝比古 金百由

生牡蛎は口もつけぬと妻のいふ    天道  ゆ
粋人やみつる淑気の野点かな     天道
奥の手は左手中のお年玉       天道
初詣鈴なり絵馬が風に啼く      天道  苑朝む百
孫たちの楪揺らす高き声       天道  さ

保育器の中の生物寒に動く      京急  月さ百由
オー純粋なウラジミル霜の窓     京急  金
初読や左翼バネとはどんなバネ    京急  金さ
マスクして桂馬の王手撤回す     京急  らけ
コンビニで漫画描く女(ひと)お元日 京急  む

生卵ふつくら割れて初御空      あんこ 苑朝むら裕京け亜
粋がりし頃の仲間と初写真      あんこ 苑朝むゆ裕京亜百
宝船左党の父の眠りをり       あんこ 朝
去年今年高田馬場で別れをり     あんこ 朝ゆ月裕
雨音のたまに不揃ひ年酒酌む     あんこ 苑ら金京け亜由
陶酔のカラオケ響く三日かな     あんこ ら京

久々に生で会ふひと福寿草      由季  ゆけ亜
御降りの午後純粋なチョコレート   由季  さけ
初雀左岸にばかり集まりぬ      由季  苑あ天け
鹿毛の馬青鹿毛の馬初景色      由季  むゆら金裕百
初富士が左翼の下にちらちらと    由季  む亜

生醤油を小皿に新年おめでたう    百花  苑むらあ裕亜由
粋は漢字不粋は国字年賀状      百花  天
人は右車は左淑気かな        百花  ら京
馬日かな今は昔の鬼の面(つら)   百花  さ
二日はや次回のための大掃除     百花  ゆ

生放送中に海鼠は反則        けんじ らさ
純粋に編目が好きで毛糸編む     けんじ 月あ天裕さ亜由
イヤホンを外す左耳に冬の蝶     けんじ あ
手袋を脱ぎ馬の鬣に触れ       けんじ 月天
湯加減にこだわつてゐし玉子酒    けんじ ゆ亜

着膨れて探す生き甲斐万歩計     亜紀  むゆ月金百
マフラーを外し粋がる通学路     亜紀  裕由
人の世の右往左往や初鴉       亜紀  ゆ
司馬遼太郎全集開く霜夜かな     亜紀  あ天
マフラーにふかぶか埋もれ一礼す   亜紀  苑朝むら天裕京け百
大切なものは手中に福寿草      亜紀  天
早や二日テレビ画面に時忘れ     亜紀  京
近況を知つて伝へて年賀状      亜紀  月天

生物の講義冬眠への誘い       さち
純粋な悪意だあれは鎌鼬       さち  裕由
左手の悴める日の手水かな      さち  金
冬の雨ジャイアント馬場像の黙    さち  む月
嬰児の父たる六十路冬うらら     さち  む月百

狼を手懐けてゐる書生かな      ゆかり 朝あけ
純粋な動機と言はれ藪柑子      ゆかり 苑金由
左寝室からベランダへ冬薔薇     ゆかり
馬づらの姉のお下げや日脚伸ぶ    ゆかり 苑月金由
次の椅子また次の椅子冬日向     ゆかり 金京亜
 

選句です

 投稿者:由季  投稿日:2019年 1月 9日(水)19時45分6秒
  〇いま雪の生まれる前の匂ひかな
降っているときの匂いよりも新鮮です。

〇鏡餅ひび割れて生死の話
たまに親戚が集まるとそんな話にも。

〇生醤油を小皿に新年おめでたう
これからお料理が出てくる期待感がいいですね。

〇保育器の中の生物寒に動く
何の生き物にしろ、小さきもの。

〇マフラーを外し粋がる通学路
中学生っぽい。

〇純粋なスポーツとして歌留多飛ぶ
日々のトレーニングのたまもの。

〇純粋な悪意だあれは鎌鼬
実際に遭ったらそう思うかもしれません。

〇純粋な動機と言はれ藪柑子
藪柑子がうぶな感じで良いですね。

〇純粋に編目が好きで毛糸編む
編み物に思いが籠っているなんて思いこみです。

〇左手に替へて回せど福引機
運気が変わるかと思ったのですが。

〇阿呆より馬鹿のよろしき雑煮かな
それは地方によります。

〇馬づらの姉のお下げや日脚伸ぶ
ちょっと悪意のある言い方。

〇雨音のたまに不揃ひ年酒酌む
かなり本降りです。

〇初夢に万葉仮名の字幕出る
作為的な初夢ですね。

〇神鶏の声を彼方に風花す
石上神社を思い出しました。

〇門松や土に箒の跡の筋
門松を立てるようなお家はきちんとしていそう。
 

あと

 投稿者:月犬  投稿日:2019年 1月 8日(火)23時15分35秒
  おひとりですか、よろしく。  

選句しました。

 投稿者:百花  投稿日:2019年 1月 8日(火)22時52分29秒
  ★新年おめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。

〇いま雪の生まれる前の匂ひかな
雪来るまえの空気感ってありますね。

〇着膨れて探す生き甲斐万歩計
クセになります、歩数見るのが。

〇保育器の中の生物寒に動く
生物ですね・・・どうぞご無事で。

〇純粋なスポーツとして歌留多飛ぶ
なにしろ、袴はいてますから。

〇粋がりし頃の仲間と初写真
一生の友達。

〇生粋の土地っ子として初鴉
人は浮草。

〇左手に替へて回せど福引機
ゆっくり廻すと当たりが出る、って言われましたね。

〇初空や天地左右に何もなし
それも淋しいですね。

〇初暦すこし左に傾ぎおり
当節の左寄り。

〇鹿毛の馬青鹿毛の馬初景色
青鹿毛・・う~ん、とっても素敵。

〇初詣鈴なり絵馬が風に啼く
受験の前ですね、新年は。

〇神馬不在厩舎に満ちる寒月光
寒に入ってからの夜の初詣?

〇マフラーにふかぶか埋もれ一礼す
一礼だけよ。

〇嬰児の父たる六十路冬うらら
徳川家康クンですかナ。

〇初夢に万葉仮名の字幕出る
どんな声の夢でしょうか。うそばっか、と思いつつ乗せられて。

〇神鶏の声を彼方に風花す
じわっとくる淑気です。
 

選句です。

 投稿者:亜紀  投稿日:2019年 1月 8日(火)22時25分12秒
編集済
  本年もどうぞよろしくお願いいたします。

○いま雪の生まれる前の匂ひかな
嗅覚で感じ取る微妙な匂い。

○久々に生で会ふひと福寿草
ライブで会うとやっぱり違う。

○生きざまといふ凍滝のやうなもの
当人はあまり気にしていないのかもしれぬ。

○生醤油を小皿に新年おめでたう
一族が一堂に会し。

○生卵ふつくら割れて初御空
新鮮で美味しそう。目出たい。

○純粋なスポーツとして歌留多飛ぶ
突き詰めるほど奥が深い。

○純粋に編目が好きで毛糸編む
好きこそものの上手なれ。

○粋がりし頃の仲間と初写真
ビフォーアフターが楽しい。w

○左手に替へて回せど福引機
いろいろ試してみるのだけれど、、。

○初暦すこし左に傾ぎおり
暦も始めは据わりが悪いのです。

○冬ぬくし左様左様と家臣団
イエスマンに囲まれてますよ。

○竹馬のわづかに違ふ高さかな
違いの分かる男です。

○雨音のたまに不揃ひ年酒酌む
雨音をBGMに静かなお正月。

○次の椅子また次の椅子冬日向
次々と冬日向が広がって。

○初富士が左翼の下にちらちらと
ちらちらと、のワクワク感。

○湯加減にこだわつてゐし玉子酒
丁度いいが良いのね。
 

選句しました

 投稿者:けんじ  投稿日:2019年 1月 8日(火)21時41分49秒
  今年もよろしくお願いします。

○久々に生で会ふひと福寿草
ネットとかSNSとかとは違う良さがあります。

○生卵ふつくら割れて初御空
なんとも縁起がよさそう。

○狼を手懐けてゐる書生かな
サイコパスとかですかね。

○御降りの午後純粋なチョコレート
ブラックチョコで気持ちも新たに。

○純粋なスポーツとして歌留多飛ぶ
札をいかに華麗に飛ばすかで競ってます。

○生粋の土地っ子として初鴉
はい、もう江戸の頃から代々ここをねぐらにしてますから。

○左手に替へて回せど福引機
まさかの逆回転とかはだめですよ。

○初雀左岸にばかり集まりぬ
エサを蒔いたか、あるには何か埋まってますかね。ふふ。

○初暦すこし左に傾ぎおり
直すと今度は右に傾ぐのでキリがないです。

○不器用な左手に鍵福寿草
今年の抱負は左でも字が書けるようになること、なのでその第一歩。

○マスクして桂馬の王手撤回す
咳き込んで誤魔化してもだめですよ。

○竹馬のわづかに違ふ高さかな
うまく乗れない時の言い訳ですね。

○マフラーにふかぶか埋もれ一礼す
首が短いのではなくマフラーが太いんですよ、とか。

○雨音のたまに不揃ひ年酒酌む
新年早々だいぶ酔いがまわってます。うぃ。

○古材に錆釘牡丹雪が降る
牡丹雪がよく似合います。

○初夢に万葉仮名の字幕出る
もう俳句とか歌留多とかのやりすぎですね。

 

選句しました。

 投稿者:京野さち  投稿日:2019年 1月 8日(火)01時32分32秒
  ○海鼠噛む口の動いて生々し
 海鼠の食感を追体験。「なま」のリフレインがまた生々しい。

○鏡餅ひび割れて生死の話
 鏡餅のひびが人の老いを象徴。

○生放送中に海鼠は反則
 「なま」のリフレイン再び。破調も良いですね。この俳句が反則だろ、と(笑)

○転職の誘ひ生姜湯甘し辛し
 甘くて辛いのは生姜湯だけでなく「転職の誘ひ」も。

○保育器の中の生物寒に動く
 低体重児のいる現場感。

○御降りの午後純粋なチョコレート
 カカオ100%ですか。純粋なチョコレート好きなのですね。

○純粋なスポーツとして歌留多飛ぶ
 あれはスポーツだったのですね。

○純粋に編目が好きで毛糸編む
 幾何学的な美しさがありますね。

○左手に替へて回せど福引機
 中七「替へて回せど」は少しくどいですが、そこから先を省略する辺りが俳句ですね。

○初読や左翼バネとはどんなバネ
 「左翼バネ」という言葉を知りませんでしたので、まさしく「どんなバネ」と思いました。しかしむしろ、それについて書かれているのがどんな本なのか、初読にその本を読む人がどんな人なのかの方が気になります。

○初暦すこし左に傾ぎおり
 真っ直ぐにしたい時に限って中々なってくれない。

○阿呆より馬鹿のよろしき雑煮かな
 色々事情がありながら、角餅すましの関東風に落ち着いた感。

○竹馬のわづかに違ふ高さかな
 乗ってみて初めて分かる左右の違いと読みました。手作り感もさることながら、この違いが分かる身体感覚にも時代性を感じます。

○馬日かな今は昔の鬼の面(つら)
 「馬日かな」が効きすぎるくらいに効いていますね。かつて鬼と呼ばれた人の、現在の柔和な表情が浮かんできます。

○初夢に万葉仮名の字幕出る
 その時だけは読めたりするのかもしれませんね。

○孫たちの楪揺らす高き声
 にぎやかな光景。楪を揺らしているのは「孫たち」とも「高き声」とも読めて味わい深いです。
 

選句します。

 投稿者:京急  投稿日:2019年 1月 7日(月)21時48分30秒
  ◯いま雪の生まれる前の匂ひかな
   雪に匂いを見るエロス

◯鏡餅ひび割れて生死の話
   液量不足が機能低下に

◯生卵ふつくら割れて初御空
    ヘルシーなエロス

◯粋がりし頃の仲間と初写真
    リーゼントを固めるだけの髪はなし

◯初空や天地左右に何もなし
    一から出直すと風景も一新

◯初暦すこし左に傾ぎおり
    暦も他の部位も

◯人は右車は左淑気かな
    警官の敬礼

◯竹馬のわづかに違ふ高さかな
    高さの比較俳句

◯餅を焼きつつ金杯の出馬表
   目を頻繁に動かすと視力が回復するか

◯マフラーにふかぶか埋もれ一礼す
   キュートアイドル

◯雨音のたまに不揃ひ年酒酌む
   音楽関係者?

◯古材に錆釘牡丹雪が降る
    渋

◯次の椅子また次の椅子冬日向
    なぜか吉本新喜劇

◯早や二日テレビ画面に時忘れ
   習慣はなかなか変わらないテレビ世代

◯陶酔のカラオケ響く三日かな
    実際にいました。初老の男、オペラを二時間
    歌っていた。うるせーよ、こっちもだけど。

◯門松や土に箒の跡の筋
    俳句
    
 

選句しました。

 投稿者:裕美  投稿日:2019年 1月 6日(日)23時09分4秒
  みなさま
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします(^^)

○いま雪の生まれる前の匂ひかな
あります、におい。

○海鼠噛む口の動いて生々し
この句、口に出して読んでも口がなまなまします。

○生醤油を小皿に新年おめでたう
小皿から淑気が上がっていそう。

○生卵ふつくら割れて初御空
おめでたい丸が重なりました。

○マフラーを外し粋がる通学路
つけときなさいよ。

○純粋な悪意だあれは鎌鼬
かわいい感じのイラストも見たりしますが、これは悪いやつなんですね。

○純粋に編目が好きで毛糸編む
分かります。ずっと鎖編みしていたい。というか、鎖編みしかできない。

○初席にちよいと小粋な老夫婦
質の良いコートを着ていそうです。

○粋がりし頃の仲間と初写真
もうみんなウエーイとか言わない。殊更変な顔もしない。

○左岸に初日右岸にビルの骸
三が日は解体工事もお休みなのでしょう。

○左手に替へて回せど福引機
そんなもんです。たまるポケットティッシュ。

○去年今年高田馬場で別れをり
西武線乗る人と山手線乗る人と。

○鹿毛の馬青鹿毛の馬初景色
すてきな大自然!と思ったが競馬だったりして。

○初夢や最後の馬券握り締め
夢は夢でしかなかった。

○マフラーにふかぶか埋もれ一礼す
ボリュームのあるマフラーをずっと着こなせないでいます。

○古材に錆釘牡丹雪が降る
細かいところを見てますねえ。
 

選句です

 投稿者:本松天道  投稿日:2019年 1月 6日(日)20時32分28秒
  ○海鼠噛む口の動いて生々し
生の感触・・・鳥肌が

○純粋なスポーツとして歌留多飛ぶ
歌留多をとる速さはただものではない

○純粋に編目が好きで毛糸編む
編み目フェチ

○粋は漢字不粋は国字年賀状
人夫々

○生粋の土地っ子として初鴉
目利きも凄い

○左手に替へて回せど福引機
1等賞は何かしら

○初雀左岸にばかり集まりぬ
こういう光景ってよくあります

○不器用な左手に鍵福寿草
鍵は利き手でなくとも何とか

○司馬遼太郎全集開く霜夜かな
冬の夜長に丁度良い

○手袋を脱ぎ馬の鬣に触れ
素手で触ると気持ちよい

○初夢や最後の馬券握り締め
悲壮感も漂う

○あをあをと天や獅子舞噛む前の
場景が見えます

○マフラーにふかぶか埋もれ一礼す
とてもかわいらしい光景が見えます

○近況を知つて伝へて年賀状
よくあります

○古材に錆釘牡丹雪が降る
錆釘が利いています

○大切なものは手中に福寿草
手からこぼれぬように
 

選句です。

 投稿者:抹茶金魚  投稿日:2019年 1月 6日(日)20時02分38秒
  ○いま雪の生まれる前の匂ひかな
気づきの瞬間の切り取り。冷たくて湿った空気の匂いがしてきます。

○海鼠噛む口の動いて生々し
ストレートに生々しいと言いたいくらい生々しい。

○生きざまといふ凍滝のやうなもの
キングオブやうなもの。

○着膨れて探す生き甲斐万歩計
個人的なことなのですが、うちの祖父そっくり。着膨れは怪我も防いでくれるし。長生きしそうです。

○オー純粋なウラジミル霜の窓
ロシア人は確かに純粋そう。破調がいい感じです。

○純粋な動機と言はれ藪柑子
刑事ドラマの一場面でしょうか。

○左手の悴める日の手水かな
左手という限定感で謎が出現。片方の手袋がないのかな?片方は誰かと繋いでいるのかな?想像します。

○初読や左翼バネとはどんなバネ
どんなバネ?面白さはもちろんなのですが、なんだろうという初めて感が初読の気分を増す作りがいいです。

○鹿毛の馬青鹿毛の馬初景色
毛色の違う何頭かの馬。広い景色の中の馬たちでもいいし、集まっている背中の景でもいいです。

○竹馬のわづかに違ふ高さかな
ちょっと違うのが全然違います。竹馬の左右の違いかもしれないし、友だちが乗っている竹馬の高さかも。

○馬づらの姉のお下げや日脚伸ぶ
弟妹はだいたい酷いですね。

○あをあをと天や獅子舞噛む前の
中の人!

○雨音のたまに不揃ひ年酒酌む
耳につく気分なんでしょうね。

○次の椅子また次の椅子冬日向
日向とともに移動します。日向が席替えしてるみたいでも。

○初夢に万葉仮名の字幕出る
字幕の意味がないwでも、この夢を見た人は読めるのかも。

○神鶏の声を彼方に風花す
地から声、空から風花。風花の空が見えてくるところがいいです。
 

選句しました。

 投稿者:あんこ  投稿日:2019年 1月 6日(日)16時16分12秒
  ○生醤油を小皿に新年おめでたう
香りよく、廻し入れるのか。お正月の卓の顔触れも見えて、めでたさがいいです。

○狼を手懐けてゐる書生かな
文学作品のよう。狼と書生がなんともよい。

○純粋なスポーツとして歌留多飛ぶ
ちはやふるですね。

○純粋に編目が好きで毛糸編む
あの規則性には不思議な力があります。

○純粋培養された淑気でありにけり
めでたさもいや増す。

○粋筋の帰りらしきやインバネス
後ろ姿が浮かぶ。なぜか漂う華やぎと色気。

○生粋の土地っ子として初鴉
普段は困ってしまう鴉もこういう季語と
シチュエーションだと清々しくていいですね。

○イヤホンを外す左耳に冬の蝶
音が蝶となって飛んでいるような。

○左手に替へて回せど福引機
ティッシュには変わらず?

○初雀左岸にばかり集まりぬ
雀って群がるイメージがりますが、
初雀だとめでたさが集まっているようです。

○初暦すこし左に傾ぎおり
直してもなぜか傾ぐ。

○司馬遼太郎全集開く霜夜かな
どんな時代を紐解くのか。

○買初の前の賭初競馬場
景気づけ。

○あをあをと天や獅子舞噛む前の
色の鮮やかさ、景の気持ちよさ。

○初夢に万葉仮名の字幕出る
万葉仮名のなよやかさが初夢と響きます。

○門松や土に箒の跡の筋
正月だからこそ、普段気づかない部分にも目がいきます。
 

選句しました

 投稿者:月犬  投稿日:2019年 1月 6日(日)15時11分40秒
編集済
  ゆかりさん、ふぁいるよろしく。

◯着膨れて探す生き甲斐万歩計
 生き甲斐はもうどうでもいいなあ、歩行距離は計るけど。

◯転職の誘ひ生姜湯甘し辛し
 血圧を下げ、血糖値も下げるというので、毎日生姜緑茶飲んでお腹こわしたワタシ:笑

◯保育器の中の生物寒に動く
 怖い句やなあ。

◯純粋に編目が好きで毛糸編む
 そういうものかね。

◯粋筋の帰りらしきやインバネス
 粋筋ですか、粋な言葉ですね。

◯酔狂な梅一輪の雪まみれ
 たしかに酔狂だけど、粋狂でよろしいかと。

◯左岸に初日右岸にビルの骸
 おや、ヌーベルヴァーグ。セーヌ左岸派ね。

◯阿呆より馬鹿のよろしき雑煮かな
 阿保もかわいいけどね。

◯去年今年高田馬場で別れをり
 馬場まで往復4キロ、打ち合わせに歩いていきます。

◯手袋を脱ぎ馬の鬣に触れ
 あ、わたしも触れてみないなあ。

◯竹馬のわづかに違ふ高さかな
 あのころはみんな手作りだったからねえ。

◯冬の雨ジャイアント馬場像の黙
 おお、ジャイアント馬場の登場、ナイス!

◯馬づらの姉のお下げや日脚伸ぶ
 お下げでさらに顔が長く見えるという。

◯嬰児の父たる六十路冬うらら
 ふ~ん、六十過ぎでねえ、そっかあ。

◯近況を知つて伝へて年賀状
 あらら、なんと普通の俳句。かえって新鮮:笑

◯徳利にめでたさ注ぎはや三日
 うん、三が日は昼酒もいいんじゃない。
 

選句です

 投稿者:らくだ  投稿日:2019年 1月 6日(日)14時39分58秒
  ◯いま雪の生まれる前の匂ひかな
 雨に比べると雪が降りそうな気配には匂いは薄い気がしますが、それでもなんとなく首肯。この匂いは気配、ということだと思う。

◯生醤油を小皿に新年おめでたう
 美味しそう感満載!さらにおめでたい感も満載!

◯生放送中に海鼠は反則
 あはは、食べる方でも動く方でも、どっちでも可笑しい。

◯生卵ふつくら割れて初御空
 「ふつくら」が穏やかでおめでたいお正月を感じさせます。

◯純粋な距離として雪原を行く
 雪原はものすごく遠く長く感じる。

◯生粋の土地っ子として初鴉
 確かに。よそから来たら追っ払われますわ。

◯人は右車は左淑気かな
 みんなが行儀よくしていれば事故もないのです。

◯マスクして桂馬の王手撤回す
 撤回できる相手との楽しい将棋ですね。

◯阿呆より馬鹿のよろしき雑煮かな
 西と東で受け取り方は違うかも、と思うですが、漢字だとどちらも「よろしき」感があります。

◯鹿毛の馬青鹿毛の馬初景色
 これは競馬場だと思いました^^;馬といえば競馬場という短絡な発想ですみません^^;

◯餅を焼きつつ金杯の出馬表
 昔なら前日予想の景ですが、今どきは自宅でネット投票しながら餅を食べられるのです^^;

◯マフラーにふかぶか埋もれ一礼す
 若い女性のイメージ。さらに白いマフラーのイメージ。発想が貧困ですみません^^;

◯雨音のたまに不揃ひ年酒酌む
 雨音を肴に呑む年酒、しみじみしみそう。

◯初夢に万葉仮名の字幕出る
 あらー、寝る前に何を見たんでしょうか?それとも古典を扱う職業病か?起きたらぐったりしてそう^^;

◯陶酔のカラオケ響く三日かな
 カラオケ店というより、田舎に親戚が集まって、という場面か。あるいは行きつけのスナックで新年会とか。いずれにしてもほのぼの。

◯門松や土に箒の跡の筋
 凛とした淑気を感じます。
 

選句です

 投稿者:ゆかり  投稿日:2019年 1月 6日(日)13時38分21秒
  ○いま雪の生まれる前の匂ひかな
 俳句では「雪催」と言います。

○久々に生で会ふひと福寿草
 昨今ではネットばかりで会った気になっていることが多いので、生は貴重ですよね。

○鏡餅ひび割れて生死の話
 気がつけばひび割れた鏡餅のような年齢になってしまいましたね。

○生きざまといふ凍滝のやうなもの
 70年代くらいに「死に様という言葉はあるが、生き様なんて言葉はない」って怒っていた人がどなたかいらっしゃいましたよね。掲句、凍って動かないような生き様というのも凄絶です。i音の頭韻が心地よいです。

○生牡蛎は口もつけぬと妻のいふ
 当たる当たらないだけでなく、エログロな感じが受けつけないのです。

○着膨れて探す生き甲斐万歩計
 万歩計って、一旦持つと何歩歩いたかが生き甲斐みたいになり、やがて万歩計そのものが生き甲斐の対象みたいな倒錯的なことになりますよね。この句の場合、着膨れた何枚目のポケットに万歩計が入っているのか分からなくなって、激しくうろたえているのです。

○転職の誘ひ生姜湯甘し辛し
 悪魔の誘いですね。生姜湯がよい取り合わせです。

○粋がりし頃の仲間と初写真
 その昔「三悪」などと呼ばれていた仲間が一堂に会しているのですね、

○粋筋の帰りらしきやインバネス
 「粋筋」なんて言葉が出てくるあたりからして粋ですね。いやあ、憎い憎い。

○人の世の右往左往や初鴉
 かといって鴉になりたい訳でもなく…。

○去年今年高田馬場で別れをり
 「去年今年」という不思議な季語の選択と、「けり」ではなく「をり」という時制の選択が、「高田馬場」という地名の選択にも増してこの句を複雑なものにしていますね。

○鹿毛の馬青鹿毛の馬初景色
 初景色というからには、競馬場ではなくどこかの放牧なのでしょうか。

○竹馬のわづかに違ふ高さかな
 俳人らしい類型的な視点ですね。

○湯加減にこだわつてゐし玉子酒
 こだわってないで早く寝て下さい。

○徳利にめでたさ注ぎはや三日
 これを選句している時点ではや六日です。

○二日はや次回のための大掃除
 いったいなんの「次回」なんだと突っ込みどころが用意されていて、よいですね。
 

選句です。

 投稿者:なむ。  投稿日:2019年 1月 6日(日)10時51分7秒
編集済
  ◎生醤油を小皿に新年おめでたう
ご馳走の方を言わずに小皿の生醤油。技あり。

◎生卵ふつくら割れて初御空
気持いい。

◎着膨れて探す生き甲斐万歩計
上五中七で少し気取りすぎかと思ったが「万歩計」で大笑い。巧い。

◎純粋なスポーツとして歌留多飛ぶ
競技歌留多は格闘技。袴の下にバレーボールの選手みたいな膝サポータ付けてるのを見たことある。

◎純粋な距離として雪原を行く
確かに、しかし案外真っ直ぐには足跡が残らない。

◎粋がりし頃の仲間と初写真
いまは普通の中年それとも老人。写真は撮っておくほうがいい。

◎生粋の土地っ子として初鴉
ふむ、いるね、確かに。

◎初暦すこし左に傾ぎおり
そっと直しといたほうがいい。

◎鹿毛の馬青鹿毛の馬初景色
青毛、葦毛も。中山か京都の返し馬ですね。

◎初詣鈴なり絵馬が風に啼く
めでたいのと寒いのと絵馬の音と。啼くは少し言い過ぎかも。

◎冬の雨ジャイアント馬場像の黙
でっかくて暗くて少し前掲してるんだろうな。冬の雨が似合う。

◎コンビニで漫画描く女(ひと)お元日
プロなのかなあ。面白いものを見ますね。

◎マフラーにふかぶか埋もれ一礼す
女の子な感じ。その子が見えますね。

◎嬰児の父たる六十路冬うらら
二十歳んとき八十路か、大変だなあ。

◎初富士が左翼の下にちらちらと
初旅が空の旅。いいですねえ。

◎装丁集且つ句集なり読みはじめ
間村君か。根岸あたりではマムちゃんと呼んでいますが。
 

選句

 投稿者:朝比古  投稿日:2019年 1月 6日(日)09時52分29秒
  ☆いま雪の生まれる前の匂ひかな
 繊細な感覚。

☆鏡餅ひび割れて生死の話
 そういう話をする齢。

☆生きざまといふ凍滝のやうなもの
 なんとなく解る。

☆生卵ふつくら割れて初御空
 新鮮卵。

☆転職の誘ひ生姜湯甘し辛し
 迷ったらGO。

☆狼を手懐けてゐる書生かな
 動物園に書生さんがいるのが可笑しい。

☆純粋なスポーツとして歌留多飛ぶ
 たしかにあれは頭脳的スポーツ。

☆粋がりし頃の仲間と初写真
 個人的には、不良自慢、喧嘩自慢、大酒自慢って嫌いなんだけど。初写真の目出度さで穏健に。

☆初暦すこし左に傾ぎおり
 なかなかまっすぐに収まらない。

☆宝船左党の父の眠りをり
 お正月は家で呑むのです。

☆去年今年高田馬場で別れをり
 高田馬場がしっくりくるのは、6音だからだけじゃないと思う。

☆初詣鈴なり絵馬が風に啼く
 嘶く感じではなくて、軋んでいる感じ。

☆竹馬のわづかに違ふ高さかな
 手作りのよろしさ。

☆餅を焼きつつ金杯の出馬表
 平和な日常にちょっとしたスパイス。

☆マフラーにふかぶか埋もれ一礼す
 暖かそうだけど、邪魔そうでもある。

☆初夢に万葉仮名の字幕出る
 読めずにいらいらしたりする。
 

レンタル掲示板
/77