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選句です。

 投稿者:百花  投稿日:2018年 1月16日(火)01時08分45秒
  ○南国の花に噎せたる冬の花舗
ガラスの窓に囲まれた花舗。一歩入って噎せる。

○噴門に南北のある燗の酒
呑む角度で南北軸が 7°20′ずれるの?

○雪雲は北山杉をあやつリぬ
北山杉の山が揺れてます。

○凍つる夜の北極星の探し方
探すまでもなく、北極星は意外によく見えます。

○北風の寒太郎から火のにほひ
火事かしら。

○トンビ着て金融筋の男かな
何か変な小説を想像しそう。

○凍凪や能登和辛子は酒で溶く
おいしそう。ですが本当はどうでしょうか。

○白うさぎ和英と英和隣合う
本立てに 白うさぎが調和するのはなぜかしら。

○和菓子乗せ手のひらぢゆうの淑気かな
すてきな和菓子だったんですね。

○和膳持つ女の脛や雪催
きりりと掛けた襷が見えます。

○寒紅やみな熟年といふ齢
熟年の方の寒紅、あの色ですね。

○枯蓮を抜けて阿弗利加象の尻
不忍池から動物園へ。寒そう。。

○手のひらに五本の指と雪明り
なんだか温かい心持ちです。

○青銅の龍の口より氷柱かな
朝にはすっかり氷ったのね。神社の御手洗。

○冬夕焼空港にバス待つてをり
空の広さがぐーんとまた広がります。
 
 

小津

 投稿者:ゆかり  投稿日:2018年 1月15日(月)15時23分51秒
  orz  

(無題)

 投稿者:裕美  投稿日:2018年 1月15日(月)12時23分33秒
  小津ってなんだろう…。失礼しました。  

選句しました。

 投稿者:裕美  投稿日:2018年 1月15日(月)01時38分25秒
  よろしくお願いします。小津

○寒林を大きく曲がる南武線
南武線、乗ったことないのですが感じがすごく分かりました。先頭に乗っていますね。

○冬薔薇南京錠のかけてある
冬のバラ園。閉鎖されている部分も多そうです。

○西からポルシェ北からはラッセル車
北国の広い道路を思い浮かべました。

○北ヘ行く電車にひとり雪女
より住みやすい場所を探してでしょうか。

○北口の地下道ほそし夜半の冬
夜の地下道はなんとなく怖いです。ふゆならなおさら。

○金融業の甥つ子とゐる春炬燵
距離感が近くて面白いです。どんなシチュエーションなんだろう。

○冬青空すべての融資断られ
困った果てに見上げる青空。空は何も言ってはくれない。

○氷塊を融かし動かす尿を視る
こういうことしたくなってしまう気持ちはわかります。でもさむそうです。

○融通は要らぬ枯木として生きる
ごつごつと頑固者。

○明治大正昭和平成鯨泳ぐ
ゆったりと、悠然と。歴史全部飲み込むように。

○和膳持つ女の脛や雪催
旅行に来ているのでしょうか。見てますね。

○桶洗ふ鰰漬けるためにかな
この「かな」、詠嘆と同時に少し疑問ぽくて面白いです。

○南下する電車に揺られ小正月
暖かいところへご旅行でしょうか。良い旅を!

○風邪治る咳飛ぶ駅で深呼吸
治ったのもつかの間、また引きそうだ。

○悠然と鯨は夢を裏返す
鯨と夢は合う気がする。
 

選句です

 投稿者:ゆかり  投稿日:2018年 1月14日(日)22時02分5秒
編集済
  ○寒林を大きく曲がる南武線
 多摩丘陵を遠く近くに南武線ってじつは旅情があります。

○狐火となりて鴨南蛮すする
 胴体も手足もないものが鴨南蛮をすすっているのですね。前世はなんだったんだろう。

○冬薔薇南京錠のかけてある
 柵の向こうに薔薇だけがあって、しかも鍵がかかっていて誰も近寄れないのって、確かにたまにありますよね。省略が効いていて面白いです。

○南国の花に噎せたる冬の花舗
 毒々しい色彩と香りの花なのですね。

○風花の鴨川沿いを南下かな
 寒そうです。

○息白く北鎌倉をゆく二人
 逢い引きですね。高校生の時、ダブルデートで北鎌倉から山越えして鎌倉に出た記憶があります。

○凍つる夜の北極星の探し方
 知識としては小学生の時から知っていても、空をそんなに見渡せる場所があまりなく、四十くらいになって光が丘公園の真ん中から、おお、あれが北斗七星というものか、とか感動しながら見た記憶があって、それ、ほんとに「凍つる夜」でした。

○富士山の見える北限春隣
 もう…。4Kの宣伝番組観たでしょ。

○北ヘ行く電車にひとり雪女
 昔は野菜のおばさんのように集団で雪女が乗っていたのに…。

○餅と餅小豆にまみれ融合す
 果敢に詠みましたね。ううむ。

○融通は要らぬ枯木として生きる
 擬枯木法の句ですね。

○凍凪や能登和辛子は酒で溶く
 能登和辛子って知らないけど、なんだかかっこいいです。

○寒紅やみな熟年といふ齢
 大寒のジャンルとしては熟女かな

○寝返りを出来る高さの炬燵かな
 滅茶苦茶可笑しいですね、これ。

○悠然と鯨は夢を裏返す
 すごい、母音U音で頭韻を踏んでいますね。調べが整っていると気持ちいいです。
 

選句です。

 投稿者:月犬  投稿日:2018年 1月14日(日)19時04分27秒
  やけに雪女でますね:笑

◯高円寺南の路地を湯ざめして
 弁天湯か。私は先ほど東中野の銭湯アクア東中野から戻ったところ。混んでた。けっこうゲイのカップルいるよ。

◯冬薔薇南京錠のかけてある
 なにやら妖しげ。南京錠と薔薇の斡旋がいいです。

◯凍し唇の熱き夜を乞ふ南極2号
 南極2号なんていつの話?可笑しい。

◯南方熊楠百年鯨吠ゆ
 お、粘菌と鯨の対比が見事。熊楠の大きさがよく出ている。

◯夜噺に南の島は出てこない
 そう思う。出るとしたら北方の島。

◯息白く北鎌倉をゆく二人
 知人の叔母が北鎌倉で和菓子屋をやっているので、一昨年の正月に初詣のついでにたずねました。鎌倉から歩くと遠い。疲れ果てました。

◯凍つる夜の北極星の探し方
 教えてください、ウソ:笑。知ってるもん。

◯案外に融通の利く雪女
 そうかなあ。そんなもんかもしれぬが。

◯金融業の甥つ子とゐる春炬燵
 インサイダー取引規制に引っかからないように要注意。

◯冬青空すべての融資断られ
 やだなあ、こんな句。昔を思い出す。

◯氷塊を融かし動かす尿を視る
 うむ、私も昔やったぜ:笑

◯鱈で行く和風パスタのレシピかな
 どうかなあ、あまり美味しくなさそう。「行く」という決意よろし。

◯柊を挿す鳥の子和紙ふんはり
 ふんはりしてる。

◯和へ物を一品添へて春を待つ
 芹とか。

◯和室から和室へ行けり雪女
 たまには洋室のベッドでどうよ。
 

選句です。

 投稿者:なむ。  投稿日:2018年 1月14日(日)10時06分22秒
  ◎高円寺南の路地を湯ざめして
あの沿線の青春。

◎噴門に南北のある燗の酒
北が食道側、南が胃側。こりゃ発見です。酒旨そう。

◎富士山の見える北限春隣
北関東のどのあたりかな。

◎北口の地下道ほそし夜半の冬
侘びしさに一票。

◎トンビ着て金融筋の男かな
亡くなった高品格に演らせたい。

◎金融のビルの際行く夜鷹蕎麦
街金とかサラ金の缶詰ビルの脇ね。いい感じです。

◎平和島駅に粉雪ちらちらす
競艇で有金擦ったあと。

◎明治大正昭和平成鯨泳ぐ
明治大正昭和平成の七七は遣句として万能。一回しか使えないけど。

◎和室から和室へ行けり雪女
洋室だと床暖があったりするので危険です。

◎寒紅やみな熟年といふ齢
う、なんか濃い。噎せそう。

◎寒晴の青さのことを一日いふ
我が家の91歳母はそんな感じです。

◎寝返りを出来る高さの炬燵かな
いいなあ。立派な炬燵。

◎青銅の龍の口より氷柱かな
この神社知っています。

◎待春の音してサクマドロップス
カランコロン。あの缶が懐かしい。

◎店先へ並べ干す笊日脚伸ぶ
よき風情。
 

選句

 投稿者:朝比古  投稿日:2018年 1月14日(日)07時18分18秒
  ☆寒林を大きく曲がる南武線
 これは南多摩から府中本町に向かう辺りかと思う。

☆高円寺南の路地を湯ざめして
 どちらかというと銭湯路地のイメージは高円寺北なんだけれど。高円寺と湯冷めってなんか妙に響きあう照応。

☆冬薔薇南京錠のかけてある
 これは深紅の薔薇。そこはかとない艶っぽさと背徳感。

☆極北の小屋でうるめを焼いてをり
 暖を取りながら。

☆息白く北鎌倉をゆく二人
 北鎌倉がよろしき風情。

☆北ヘ行く電車にひとり雪女
 朱里エイコだ・・・って古いね。

☆北杜夫かくれてゐたり雪達磨
 ぼくのおじさん的に。

☆融雪剤少し怒つたやうに置く
 融雪剤が必要なときってそんな心持なんだろうね。

☆融通は要らぬ枯木として生きる
 意固地で頑固。でも愛すべき人物なのだろう。

☆春隣猫の集まる和室かな
 これは犬じゃ絵にならない。畳に日だまり。

☆福寿草和音の弾む保育園
 個人的にはほっこりする景なんだけれど、最近じゃ近隣問題らしい。

☆平和島駅に粉雪ちらちらす
 平和島のハードボイルド感が際立つ。

☆和へ物を一品添へて春を待つ
 これは相手のあることだろう。添えられた人がうらやましい。

☆枯蓮を抜けて阿弗利加象の尻
 阿弗利加で決まり。

☆悠然と鯨は夢を裏返す
 俳句的虚構が見事に嵌まった感。



 

南北融和句会・投句一覧

 投稿者:ゆかり  投稿日:2018年 1月14日(日)00時41分23秒
編集済
  投句一覧です。

【南】
たぶん南国で生まれた冬の波
寒林を大きく曲がる南武線
狐火となりて鴨南蛮すする
高円寺南の路地を湯ざめして
冬薔薇南京錠のかけてある
凍し唇の熱き夜を乞ふ南極2号
東南の部屋に目覚めて雪しんしん
南に熱あれば氷柱があると言ふ
南国の花に噎せたる冬の花舗
南洲翁遺訓の冴えや人は宝
南方熊楠百年鯨吠ゆ
風花の鴨川沿いを南下かな
噴門に南北のある燗の酒
夜噺に南の島は出てこない
夜焚火や南総里見八犬伝

【北】
帰路急ぐ吾の靴音冬北斗
久女忌やまだ北窓の開けられず
極北の小屋でうるめを焼いてをり
初夢や北朝鮮で吉本新喜劇
西からポルシェ北からはラッセル車
雪雲は北山杉をあやつリぬ
息白く北鎌倉をゆく二人
凍つる夜の北極星の探し方
富士山の見える北限春隣
北ヘ行く電車にひとり雪女
北口の小さき改札冬の靄
北口の地下道ほそし夜半の冬
北国の少女寒紅つよくひく
北杜夫かくれてゐたり雪達磨
北風の寒太郎から火のにほひ
旅順高寮歌斉唱北帰行

【融】
トンビ着て金融筋の男かな
案外に融通の利く雪女
一月の焦げついてゐる融資かな
寒紅の蜜蝋融ける匂ひかな
金融のビルの際行く夜鷹蕎麦
金融業の甥つ子とゐる春炬燵
雪女郎湯殿に融けし恋いくつ
冬青空すべての融資断られ
氷塊を融かし動かす尿を視る
餅と餅小豆にまみれ融合す
融雪剤少し怒つたやうに置く
融通のきかぬ幹事と冬座敷
融通のきかぬ男と御神渡り
融通のきかぬ男と雪女
融通は要らぬ枯木として生きる

【和】
寄添へば夜は平和な兎かな
春隣猫の集まる和室かな
鱈で行く和風パスタのレシピかな
凍凪や能登和辛子は酒で溶く
白うさぎ和英と英和隣合う
柊を挿す鳥の子和紙ふんはり
福寿草和音の弾む保育園
平和島駅に粉雪ちらちらす
明治大正昭和平成鯨泳ぐ
和へ物を一品添へて春を待つ
和菓子乗せ手のひらぢゆうの淑気かな
和三盆の味でありんす雪女
和室から和室へ行けり雪女
和膳持つ女の脛や雪催
和定食なくて山盛り寒卵

【当季雑詠】
桶洗ふ鰰漬けるためにかな
寒紅やみな熟年といふ齢
寒晴の青さのことを一日いふ
枯蓮を抜けて阿弗利加象の尻
荒井由美的なる寒紅の伝言
手のひらに五本の指と雪明り
寝返りを出来る高さの炬燵かな
青銅の龍の口より氷柱かな
雪目して気狂いピエロ見てゐたり
待春の音してサクマドロップス
鷹の目を眼鏡に隠し初句会
店先へ並べ干す笊日脚伸ぶ
冬の靄ミニSLの行つたきり
冬夕焼空港にバス待つてをり
南下する電車に揺られ小正月
風邪治る咳飛ぶ駅で深呼吸
味噌汁にひとつ投入寒卵
悠然と鯨は夢を裏返す

(以上)

15句選(特選、逆選なし)
選句締切:1月17日(水)23時(JST)

投稿先:みしみし第二
http://6911.teacup.com/3434/bbs
(返信とかスレッドとか難しいことを考えないで、そのまま書き込んで下さい。)

題に関わらず全体から選句数分選句にてお願い致します。
★整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
(人力で集計しているので、順番を変えられると大変なんです!)

ではよろしくお願い致します。
 

南北融和句会・ご案内

 投稿者:ゆかり  投稿日:2018年 1月10日(水)22時18分22秒
   出題です。

【南】
【北】
【融】
【和】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:1月13日(土)24:00(JST)
投句宛先:掲示板http://6911.teacup.com/3434/bbs
     下の方の「管理者へメール」からお願いします。

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
 書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。
 メールアドレスだけだとどなたか分らないので、★タイトルに俳号とか本名とか
お書き添えください。

この句会は互選です。投句のみ、選句のみの参加はご遠慮下さい。

 よろしくどうぞ。
 

初恋相手句会

 投稿者:月犬  投稿日:2018年 1月10日(水)22時12分11秒
  結果です。間違いありましたらご一報ください。

初旅や少しづつ減るラムネ菓子    裕美  洋由け
恋愛至上主義者の日記果てにけり   裕美  朝百月海由
正月のひしめき合つて相撲部屋    裕美
なまはげの手先がやけに美しい    裕美  朝百月海苑洋由け亞ゆ
似た顔になれない我のゐる狗日    裕美

御慶かな初老の犬と二人きり     なむ  亞
恋の歌一首死守せり歌がるた     なむ
初東風や相模鉄道厚木線       なむ  亜苑
チューハイ屋手に手に金杯の馬券   なむ  海亞
父踏んで蹈鞴を踏んで屠蘇の席    なむ  あ苑洋

ハンケチを銜へてゐたり初手水    朝比古 む海苑洋亞
片恋の人も混じりし初詣       朝比古 あけゆ
生涯の喧嘩相手や日向ぼこ      朝比古 月亜苑由亞
手袋や指のあはひの頼りなく     朝比古
ねんごろに拭いて仕舞ひぬ節の重   朝比古 裕百苑

初景色むおんの波の勢ひよく     海太
恋はひかりね初霞の中からポッ    海太
読初の相性のよき文庫本       海太  朝む京洋由
手の込んだ雑煮を持て余す博士    海太  裕
若水や吾が生涯をちよろちよろと   海太  京

初風呂や身体の果に爪光る      亞子  む百あ亜京洋由ゆ
恋の映画に長い長いマフラー     亞子  朝あ亜海苑京ゆ
年始客女難の相を語りけり      亞子  月海
手袋の手手袋の手を手繰る      亞子  裕む亜ゆ
鏡餅ひび割るる音響きけり      亞子  百

父に似た顔の映りて初鏡       月犬  京洋亞
恋の日の少年としてユリカモメ    月犬  苑
相槌を打ちつつ海鼠噛んでをり    月犬  朝裕百亜苑京洋由亞ゆ
廃屋に煙のごとき花八手       月犬  朝百あ苑京洋由亞
振り向かぬ背中綿虫殖えてゆく    月犬  あ海け

初空いつぱいチシャ猫の笑ひかな   苑を  む百あ洋亞
すぐ揺れる繭玉色のやうな恋     苑を  む百亜京け亞
鏡餅或ひは相撲道にひび       苑を  裕ゆ
女系家族ひとり手酌の年酒かな    苑を  む海京洋
御元日つぎつぎと餅ふくれをり    苑を  亜け

初夢の逆光を来るカウボーイ     あんこ 裕む百亜苑京け亞
白息ひとつ扉の閉まる恋       あんこ 亜苑京
女正月勝手なことを言ふ手相     あんこ 裕月け
手紙書く降る雪閉ぢこめるごと    あんこ 裕
送電線の続いてゐたる二日かな    あんこ 朝百月苑け亞ゆ
遠吠の聞こえてきたり初御空     あんこ 朝百月亜海京由

乗初の下り電車のまぶしさに     由季
恋の話聞くことのなし三が日     由季  裕海
ロボットやも知れぬ相手と初電話   由季  朝百あ亜京洋けゆ
手動ドア開け初乗りの電車かな    由季  朝あ洋ゆ
新築のタワーマンション松の内    由季  裕あ京

初電車家の国旗を数へゆく      京急  ゆ
小春空老ひてなお恋瑞々し      京急
流行風邪相談室に詩人待つ      京急  海ゆ
手相見の前を火の用心通る      京急  朝むあ亜苑洋けゆ
無神者に斜光眩しきミサ始      京急  海

縫初の手にはロシアの古い驢馬    洋子  月
恋人の義足うまれたての梟      洋子  月
ななくさがゆモンゴルのお相撲さん  洋子
ゆるゆると舞踏の手なり春襲     洋子  月
左右の手ひらひらさせて福茶かな   洋子  朝あ由

乗初の日射しに句帳開きけり     百花  月由
秘する恋してみたきかな莫枕     百花
相性の良さのありあり初鴉      百花  む
御手洗の日本てぬぐひ初詣      百花  亜
あらたまの座右の銘や「ぬかにくぎ」 百花  む亜由亞

乗初の古代アンデス文明展      けんじ 月あ苑
恋一つまだ知らぬ子の歌留多かな   けんじ む海京
相応の出来三度目の福笑       けんじ 朝裕百由
手掛かりを賀正に書かれても困る   けんじ 裕月由ゆ
双六の同じところでまた戻り     けんじ 朝あ亞

うぶすなの松の林や初詣       亜紀  裕
占ひの初回無料といふ寒暮      亜紀  月
後方に初富士控へ完走す       亜紀
恋猫の戻つて来たる段ボール     亜紀  む由け亞
冬帽子相棒のごと置かれあり     亜紀  けゆ
待春を包むバンダナ手弁当      亜紀  む百海
原稿の余白白々寒に入る       亜紀  け
一息のすがしき朝や寒の水      亜紀  朝

十秒で叔父が駆け込む初写真     ゆかり 裕あけ
恋愛に好き嫌ひあり寒卵       ゆかり
寒晴の続くや土蔵相模跡       ゆかり む
手の早き噂のひとと海鼠見る     ゆかり 裕月海
近道の日陰を選ぶ七日かな      ゆかり 洋
 

選句です

 投稿者:ゆかり  投稿日:2018年 1月10日(水)21時49分22秒
  ○初電車家の国旗を数へゆく
 子どもの頃そんなことをしたような気も。

○初風呂や身体の果に爪光る
 あれを「身体の果」といいましたか。

○片恋の人も混じりし初詣
 恋人いるんなら祈ることないじゃん、という気もして、じつは「片恋の人ばかりゐる」なのでは…。

○恋の映画に長い長いマフラー
 7+6+4のリズムのせいかほんとに長そうですね。

○ロボットやも知れぬ相手と初電話
 ううむ、もはや近未来的でもなく気がつくとそうなっているような…。

○鏡餅或ひは相撲道にひび
 時事的ですね。

○相槌を打ちつつ海鼠噛んでをり
 海鼠を噛むリズムで相槌を打っているような気がします。

○冬帽子相棒のごと置かれあり
 いいですね。

○流行風邪相談室に詩人待つ
 どういう状況なのでしょう。病院ではないのですよね。なにかのイベントで詩人にじかに相談できる機会がやってきたのに自分がはやり風邪を引いている、とかそんな感じでしょうか。

○なまはげの手先がやけに美しい
 女人かも知れません。

○手掛かりを賀正に書かれても困る
 ときどき判じ物のような年賀状がありますよね。

○手相見の前を火の用心通る
 手相見が不憫ですが、そういうこともあるのでしょう。

○手袋の手手袋の手を手繰る
 「手袋の手エ」とリズムを整えて読むのでしょうね。

○手動ドア開け初乗りの電車かな
 寒冷地仕様ですね。

○送電線の続いてゐたる二日かな
 おお、高円寺。(と断定)

 

選句です。

 投稿者:亞子  投稿日:2018年 1月10日(水)15時17分16秒
  ◯ハンケチを銜へてゐたり初手水
ありありと。

◯御慶かな初老の犬と二人きり
いいコンビ。

◯初空いつぱいチシャ猫の笑ひかな
口が見えてきます。

◯初夢の逆光を来るカウボーイ
強いアメリカに諧謔の逆光。

◯父に似た顔の映りて初鏡
年々の実感。

◯すぐ揺れる繭玉色のやうな恋
揺れる繭玉色がきれい。

◯恋猫の戻つて来たる段ボール
箱が好き好き。

◯生涯の喧嘩相手や日向ぼこ
生涯とはありがたいこと。

◯相槌を打ちつつ海鼠噛んでをり
首の微妙な振りが見えます。

◯チューハイ屋手に手に金杯の馬券
おめでとう。

◯なまはげの手先がやけに美しい
ありますね、こうゆう発見。

◯廃屋に煙のごとき花八手
措辞がいい。

◯あらたまの座右の銘や「ぬかにくぎ」
初笑いなり。

◯双六の同じところでまた戻り
あららとほほ感。

◯送電線の続いてゐたる二日かな
そんなことに思いいたるのが二日。

今年もよろしくお願いします。
 

選句しました

 投稿者:けんじ  投稿日:2018年 1月 9日(火)22時16分39秒
  ○十秒で叔父が駆け込む初写真
叔父の仕事始。

○初夢の逆光を来るカウボーイ
ローレンローレンローレン。縁起がいいのか悪いのか。

○初旅や少しづつ減るラムネ菓子
じっくりゆったりとした時間。

○すぐ揺れる繭玉色のやうな恋
移り気に注意。

○片恋の人も混じりし初詣
ドキドキ、わくわく。たぶん何も起きないけど。

○恋猫の戻つて来たる段ボール
お帰り。戦勝は得られたかな。

○ロボットやも知れぬ相手と初電話
大丈夫、こちらもロボットですから。

○女正月勝手なことを言ふ手相
悪いことは信じませんよ。

○冬帽子相棒のごと置かれあり
いつも一緒。いろんなものを隠してくれます。

○なまはげの手先がやけに美しい
きっといい人ですね。

○手相見の前を火の用心通る
色恋沙汰に注意ということですかね。

○原稿の余白白々寒に入る
何も書けない。春になっても書けないかも。

○御元日つぎつぎと餅ふくれをり
景気よくいきましょう。

○振り向かぬ背中綿虫殖えてゆく
はやく振り向かないと大変なことになりますよ。

○送電線の続いてゐたる二日かな
どこまでもどこまでも。新たな長い一年の始まり。

 

選句です

 投稿者:由季  投稿日:2018年 1月 9日(火)20時49分16秒
  ○遠吠の聞こえてきたり初御空
戌年の初めはそんな感じでしょうか。

○初風呂や身体の果に爪光る
「果」という遠さがいいですね。

○初旅や少しづつ減るラムネ菓子
すっと消える感じが初旅の清清しさと響きます。

○乗初の日射しに句帳開きけり
開くけれど句はできない。

○恋愛至上主義者の日記果てにけり
読んでみたいような、ちょっと怖いような・・・。

○恋猫の戻つて来たる段ボール
戻ってきたときは、もう恋猫でもないような。

○生涯の喧嘩相手や日向ぼこ
うらやましいですね。

○相応の出来三度目の福笑
福笑いにも少し飽きてきています。

○相槌を打ちつつ海鼠噛んでをり
海鼠の飲み込みにくさと通じ合います。

○読初の相性のよき文庫本
相性、確かにありそう。

○なまはげの手先がやけに美しい
生身の部分に惹かれます。

○手掛かりを賀正に書かれても困る
確かに困る。

○廃屋に煙のごとき花八手
煙のごとき、廃屋ならば納得です。

○あらたまの座右の銘や「ぬかにくぎ」
お正月からふざけていて楽しい。

○左右の手ひらひらさせて福茶かな
柔らかい仕種が福茶っぽい。
 

選句しました。

 投稿者:洋子  投稿日:2018年 1月 9日(火)18時04分46秒
  ◯ハンケチを銜へてゐたり初手水
 仕草がレトロ。

◯初空いつぱいチシャ猫の笑ひかな
 チシャ猫ぶきみ。こわいことおきそう。

◯初風呂や身体の果に爪光る
 爪くすんでなくてよかったですね。

◯初旅や少しづつ減るラムネ菓子
 ラムネってそうかも。

◯父に似た顔の映りて初鏡
 すごくヤです。

◯ロボットやも知れぬ相手と初電話
 けっこう癒されたりするかも。

◯相槌を打ちつつ海鼠噛んでをり
 なんだか大人の世界。

◯読初の相性のよき文庫本
 すぐきもちよく眠れる本。

◯なまはげの手先がやけに美しい
 目の錯覚みたいのありますね。

◯手相見の前を火の用心通る
 なんか呑気な間合い。

◯手動ドア開け初乗りの電車かな
 あせったことあります。

◯女系家族ひとり手酌の年酒かな
 まったりいいですね。

◯廃屋に煙のごとき花八手
 花八手ってたしかに大正モダンぽいかも。

◯近道の日陰を選ぶ七日かな
 そうねもう七日だしね。

◯父踏んで蹈鞴を踏んで屠蘇の席
 歌舞伎役者がいるみたいでおめでたい。

 

選句します。

 投稿者:京急  投稿日:2018年 1月 9日(火)09時52分42秒
編集済
  ◯遠吠の聞こえてきたり初御空
   正月の感じ。

◯初夢の逆光を来るカウボーイ
   幸先の良い夢

◯初風呂や身体の果に爪光る
    入浴中に自分の全身を眺めているわけだ。

◯父に似た顔の映りて初鏡
    血筋は争えず。

◯すぐ揺れる繭玉色のやうな恋
    ほのかな恋

◯白息ひとつ扉の閉まる恋
    乙女チック

◯恋の映画に長い長いマフラー
    昔、カップルは一つのマフラーを
    共用した。

◯恋一つまだ知らぬ子の歌留多かな
    言い得て妙

◯ロボットやも知れぬ相手と初電話
    そういう時代

◯相槌を打ちつつ海鼠噛んでをり
    エロいなあ。

◯読初の相性のよき文庫本
    活字好きのお正月

◯女系家族ひとり手酌の年酒かな
    しみじみとした句ですね。

◯廃屋に煙のごとき花八手
    なるほど。

◯若水や吾が生涯をちょろちょろと
    ある実感

◯新築のタワーマンション松の内
    ある発見










 

選句です。

 投稿者:苑を  投稿日:2018年 1月 9日(火)09時22分58秒
  ○ハンケチを銜へてゐたり初手水
見えますね。

○初夢の逆光を来るカウボーイ
逆光がいいです。

○乗初の古代アンデス文明展
行きました。新年に行くのはお奨めです。

○白息ひとつ扉の閉まる恋
なんだか妖しくもあり。失恋でもあるような。

○恋の映画に長い長いマフラー
巧い。

○恋の日の少年としてユリカモメ
そんな気がします。

○初東風や相模鉄道厚木線
ローカルっぽさが明るい。

○生涯の喧嘩相手や日向ぼこ
つまり仲良しだと。

○相槌を打ちつつ海鼠噛んでをり
海鼠の食感がなかなか。

○なまはげの手先がやけに美しい
ありそう。

○手相見の前を火の用心通る
いつの時代じゃといいたいが案外ある現代の風景。

○廃屋に煙のごとき花八手
枯れもせず咲く八手の元気が見えます。

○ねんごろに拭いて仕舞ひぬ節の重
塗り物は湿気が嫌い。ねんごろ…よい心掛け。

○送電線の続いてゐたる二日かな
元日過ぎのぽかんとした空気。

○父踏んで蹈鞴を踏んで屠蘇の席
よくわかんないけど飲み過ぎだろ。
 

選句

 投稿者:海太  投稿日:2018年 1月 9日(火)07時55分7秒
  ◯ハンケチを銜へてゐたり初手水
斎藤佑樹。

◯遠吠の聞こえてきたり初御空
舛添要一。

◯恋の映画に長い長いマフラー
アントニオ猪木。

◯恋の話聞くことのなし三が日
ゆりやんレトリィバァ。

◯恋愛至上主義者の日記果てにけり
松井須磨子。

◯恋一つまだ知らぬ子の歌留多かな
蝉丸。

◯年始客女難の相を語りけり
五味康祐。

◯流行風邪相談室に詩人待つ
田村隆一。

◯チューハイ屋手に手に金杯の馬券
壇れい。

◯なまはげの手先がやけに美しい
豊田真由子。

◯手の早き噂のひとと海鼠見る
星野仙一・・合掌。

◯女系家族ひとり手酌の年酒かな
米倉涼子。

◯待春を包むバンダナ手弁当
世良公則。

◯振り向かぬ背中綿虫殖えてゆく
ザ・ピーナッツ。

◯無神者に斜光眩しきミサ始
戸田恵梨香。
 

選句です。

 投稿者:亜紀  投稿日:2018年 1月 8日(月)23時02分5秒
  〇遠吠の聞こえてきたり初御空
酉年から戌年へ

〇初風呂や身体の果に爪光る
身体の果、に光る爪がいいですね。

〇初夢の逆光を来るカウボーイ
顔の判別がつきそうでつかないところがもどかしくて良い。

〇すぐ揺れる繭玉色のやうな恋
淡くて繊細。

〇白息ひとつ扉の閉まる恋
印象的な余韻にひたりつつ。

〇恋の映画に長い長いマフラー
駅のホームが似合いそう。

〇ロボットやも知れぬ相手と初電話
これからは増えるんでしょうか・・。

〇初東風や相模鉄道厚木線
初東風が清々しい。

〇生涯の喧嘩相手や日向ぼこ
ほのぼの温かい。

〇相槌を打ちつつ海鼠噛んでをり
なかなか噛み切れず飲み込めず。。

〇御手洗の日本てぬぐひ初詣
昭和の日本家屋を思い出す。

〇手相見の前を火の用心通る
寒々とした素通り感。

〇手袋の手手袋の手を手繰る
手袋の手が独立した生命体のように。

〇あらたまの座右の銘や「ぬかにくぎ」
今年こそは!といきごんで。

〇御元日つぎつぎと餅ふくれをり
大家族の賑やかなお正月。
 

選句しました。

 投稿者:あんこ  投稿日:2018年 1月 8日(月)21時44分42秒
  ○十秒で叔父が駆け込む初写真
まだ間に合うよ、賑やかな親戚の声が聞こえそうです。

○初空いつぱいチシャ猫の笑ひかな
不思議なようなおめでたいような。面白い風景。

○初風呂や身体の果に爪光る
自分の体を年始にしみじみ見つめつつ、お風呂を楽しんでいる感じがします。

○乗初の古代アンデス文明展
古い時代に新年早々潜りに行ったみたいです。

○片恋の人も混じりし初詣
おお、そんなこともケースによってはあるかも。

○恋の映画に長い長いマフラー
懐かしい青春性を感じました。

○ロボットやも知れぬ相手と初電話
微妙なしゃべり方の方なんでしょか。

○手相見の前を火の用心通る
静かに運命を聴きながら、しんしんと夜は更ける。

○手動ドア開け初乗りの電車かな
両毛線。少し雪が降ってきた。

○廃屋に煙のごとき花八手
花八手がよい。

○左右の手ひらひらさせて福茶かな
ひらひら、福茶。なんだか幸福。

○振り向かぬ背中綿虫殖えてゆく
恐いような切ないような。

○新築のタワーマンション松の内
下界を見下ろしながら新年。

○双六の同じところでまた戻り
いつ上がれるのか。

○父踏んで蹈鞴を踏んで屠蘇の席
もう飲ませない方が…
 

選句です。

 投稿者:月犬  投稿日:2018年 1月 7日(日)21時05分43秒
  ゆかりさん、ファイルよろしくね。

◯遠吠の聞こえてきたり初御空
 戌の年ですから。遠吠えも聞こえてくるでしょう。

◯乗初の古代アンデス文明展
 国立科学博物館ですね。2月18日まで。

◯乗初の日射しに句帳開きけり
 句帳ってみんな持ってるのですかあ。私は持ってないや。スマホにメモします。

◯占ひの初回無料といふ寒暮
 初回無料が可笑しい。何度も観てもらうものじゃないね。占いは一回こっきり。

◯縫初の手にはロシアの古い驢馬
 ロシアの古い驢馬に強く反応してしまった。

◯恋愛至上主義者の日記果てにけり
 おお、ついに果てましたか、お疲れ様でした。

◯恋人の義足うまれたての梟
 いいですね、こういう句。好きだなあ。

◯女正月勝手なことを言ふ手相
 今時女正月なんてあるのかなあ、あったら、こんな感じかも、と。

◯生涯の喧嘩相手や日向ぼこ
 生涯の喧嘩相手がいるってうらやましい。

◯年始客女難の相を語りけり
 勝手に言わせておけば:笑

◯なまはげの手先がやけに美しい
 かもしれない。

◯ゆるゆると舞踏の手なり春襲
 山海塾かなあ。最近観ていないが。

◯手の早き噂のひとと海鼠見る
 この場合、デジタル大辞泉の2か3、どちらだろう。2だと当たり前過ぎるし、3と解釈すべきか。

◯手掛かりを賀正に書かれても困る
 たしかに困る。

◯送電線の続いてゐたる二日かな
 ずっと続いてる。元旦だけ忘れたのだろうなあ。
 

選句しました。

 投稿者:百花  投稿日:2018年 1月 7日(日)17時45分49秒
  ○遠吠の聞こえてきたり初御空
気のせいです。

○初空いつぱいチシャ猫の笑ひかな
うわ、と言いつつ、見てみたい。

○初風呂や身体の果に爪光る
足の指でしょうか。

○初夢の逆光を来るカウボーイ
((+_+))の見えないところがまたぐっど。

○すぐ揺れる繭玉色のやうな恋
はっきりしなさい! とか言いそう。

○恋愛至上主義者の日記果てにけり
性も痕も尽き果てて。。。

○ロボットやも知れぬ相手と初電話
近未来の事情。

○相応の出来三度目の福笑
ひとり福笑い? 付き合いきれないですよ、それ。

○相槌を打ちつつ海鼠噛んでをり
集中力は口の中。

○なまはげの手先がやけに美しい
面を取って顔を見てみたくなったのね。

○待春を包むバンダナ手弁当
独身婚活中。。。

○廃屋に煙のごとき花八手
少し遠くから見える廃屋。

○ねんごろに拭いて仕舞ひぬ節の重
漆の四段重を毎年拭いていたのも、もうやめました。
作り置きを冷蔵庫へ入れるには パックかプラスチックが便利。

○鏡餅ひび割るる音響きけり
偶然聞いたのですね。嘘っぽいけれど羨ましい。

○送電線の続いてゐたる二日かな
ハイだった一日には見えなかった現実。
 

選句です。

 投稿者:なむ。  投稿日:2018年 1月 7日(日)09時36分32秒
  ◎ハンケチを銜へてゐたり初手水
確かに。

◎初空いつぱいチシャ猫の笑ひかな
ルイス・キャロル。耳から耳まで届くあの笑い。

◎初風呂や身体の果に爪光る
じっと爪の先だけ見ているんだなあ。身体の果とはよく言えています。

◎初夢の逆光を来るカウボーイ
逆光の1ドル銀貨。

◎すぐ揺れる繭玉色のやうな恋
繭玉、餅花。ああいうものがなんだか好きです。

◎恋一つまだ知らぬ子の歌留多かな
恋も無常も知らないのに、歌留多だけは異常に速い。負けます。

◎恋猫の戻つて来たる段ボール
季語はまだ相当早いと思うけど、この春はいい。

◎寒晴の続くや土蔵相模跡
お、幕末太陽伝。寒晴のなか咳をしながらフランキー堺が来るのが見える。

◎相性の良さのありあり初鴉
私にも相性よさありありの鴉がおります。あ、あいつだな、って思う。おそらく向こうも。

◎読初の相性のよき文庫本
うん、ある。私の場合は内田百閒。

◎手相見の前を火の用心通る
永代橋のこっち側あたりか。どっちも赤穂浪士の変装だったりして。江戸俳諧ですなあ。

◎手袋の手手袋の手を手繰る
手が五回。力技に一票。

◎女系家族ひとり手酌の年酒かな
家庭内婦人部はお酌もしてくれないのだ。

◎待春を包むバンダナ手弁当
見えるなあ。ギュッと縛ったバンダナ。

◎あらたまの座右の銘や「ぬかにくぎ」
新春早々笑わせてもらいました。多謝。
 

選句しました。

 投稿者:裕美  投稿日:2018年 1月 7日(日)09時26分3秒
  あっという間に人日ですね。
今年もよろしくお願いいたします!

○うぶすなの松の林や初詣
うぶすな、がいいですね。

○十秒で叔父が駆け込む初写真
おじさん、セット役だったのですね。

○初夢の逆光を来るカウボーイ
初夢の逆光、いい。カウボーイがやたらに神々しい。

○恋の話聞くことのなし三が日
聞きませんねぇ…

○鏡餅或ひは相撲道にひび
語感がとてもいい。相撲道は今とっても厳しいですね。

○女正月勝手なことを言ふ手相
かしましそう、そして余計なお世話そう。

○相応の出来三度目の福笑
だんだんつかめてきた。

○相槌を打ちつつ海鼠噛んでをり
これは話を聞いていませんよ。海鼠だもの。

○手の込んだ雑煮を持て余す博士
この博士とノートを迷っていた博士は同一人物でしょうか。博士が出てくる句はいつもどこかかわいいです。

○手の早き噂のひとと海鼠見る
この海鼠はエロティック。

○手掛かりを賀正に書かれても困る
困る!!

○手紙書く降る雪閉ぢこめるごと
丁寧な手紙。

○手袋の手手袋の手を手繰る
手が5つも!

○ねんごろに拭いて仕舞ひぬ節の重
また一年後。うちはおせち作らないので、なんだかいいなあ、丁寧だなと思いました。

○新築のタワーマンション松の内
わたしの住む地域に乱立していますが、こういうマンションほど、行事ごとのエントランスの飾りはしっかりやっています。
 

選句

 投稿者:朝比古  投稿日:2018年 1月 7日(日)07時28分20秒
  初選句…季語っぽい。
本年もよろしくお願いします。

☆遠吠の聞こえてきたり初御空
 遠吠、一昔前は東京でも聞こえてきたものだけれど。

☆恋の映画に長い長いマフラー
 殆ど映画は観ないから事実関係はわからないけれど、こう詠われるとなんとなく納得してしまう。

☆恋愛至上主義者の日記果てにけり
 恋愛至上主義、果報者かもしれない。

☆ロボットやも知れぬ相手と初電話
 そういう時代になってきた。

☆相応の出来三度目の福笑
 何事も習練によって出来栄えが向上するのだなぁ。

☆相槌を打ちつつ海鼠噛んでをり
 生返事っぽい。

☆読初の相性のよき文庫本
 相性悪しきは新書本だろうか。

☆なまはげの手先がやけに美しい
 やけにがやけに可笑しい。

☆手相見の前を火の用心通る
 この易者さん、ずいぶんと人通りの無いところで商売しているのだね。

☆手動ドア開け初乗りの電車かな
 相模線あたりかな。

☆廃屋に煙のごとき花八手
 あぁ、見たことあるような気がする。近くに棕櫚が枯れていたり。

☆一息のすがしき朝や寒の水
 すがしい。

☆左右の手ひらひらさせて福茶かな
 踊るよう。

☆双六の同じところでまた戻り
 サイコロに仕掛けでもあるのかしらなどと感じる。

☆送電線の続いてゐたる二日かな
 とりわけ二日。
 

初恋相手句会・投句一覧

 投稿者:ゆかり  投稿日:2018年 1月 7日(日)00時36分14秒
  投句一覧です。

【初】
うぶすなの松の林や初詣
ハンケチを銜へてゐたり初手水
遠吠の聞こえてきたり初御空
後方に初富士控へ完走す
御慶かな初老の犬と二人きり
十秒で叔父が駆け込む初写真
初空いつぱいチシャ猫の笑ひかな
初景色むおんの波の勢ひよく
初電車家の国旗を数へゆく
初風呂や身体の果に爪光る
初夢の逆光を来るカウボーイ
初旅や少しづつ減るラムネ菓子
乗初の下り電車のまぶしさに
乗初の古代アンデス文明展
乗初の日射しに句帳開きけり
占ひの初回無料といふ寒暮
父に似た顔の映りて初鏡
縫初の手にはロシアの古い驢馬

【恋】
すぐ揺れる繭玉色のやうな恋
小春空老ひてなお恋瑞々し
白息ひとつ扉の閉まる恋
秘する恋してみたきかな莫枕
片恋の人も混じりし初詣
恋の映画に長い長いマフラー
恋の歌一首死守せり歌がるた
恋の日の少年としてユリカモメ
恋の話聞くことのなし三が日
恋はひかりね初霞の中からポッ
恋愛に好き嫌ひあり寒卵
恋愛至上主義者の日記果てにけり
恋一つまだ知らぬ子の歌留多かな
恋人の義足うまれたての梟
恋猫の戻つて来たる段ボール

【相】
ななくさがゆモンゴルのお相撲さん
ロボットやも知れぬ相手と初電話
寒晴の続くや土蔵相模跡
鏡餅或ひは相撲道にひび
初東風や相模鉄道厚木線
女正月勝手なことを言ふ手相
正月のひしめき合つて相撲部屋
生涯の喧嘩相手や日向ぼこ
相応の出来三度目の福笑
相性の良さのありあり初鴉
相槌を打ちつつ海鼠噛んでをり
冬帽子相棒のごと置かれあり
読初の相性のよき文庫本
年始客女難の相を語りけり
流行風邪相談室に詩人待つ

【手】
チューハイ屋手に手に金杯の馬券
なまはげの手先がやけに美しい
ゆるゆると舞踏の手なり春襲
御手洗の日本てぬぐひ初詣
手の込んだ雑煮を持て余す博士
手の早き噂のひとと海鼠見る
手掛かりを賀正に書かれても困る
手紙書く降る雪閉ぢこめるごと
手相見の前を火の用心通る
手袋の手手袋の手を手繰る
手袋や指のあはひの頼りなく
手動ドア開け初乗りの電車かな
女系家族ひとり手酌の年酒かな
待春を包むバンダナ手弁当
廃屋に煙のごとき花八手

【当季雑詠】
あらたまの座右の銘や「ぬかにくぎ」
ねんごろに拭いて仕舞ひぬ節の重
一息のすがしき朝や寒の水
鏡餅ひび割るる音響きけり
近道の日陰を選ぶ七日かな
原稿の余白白々寒に入る
御元日つぎつぎと餅ふくれをり
左右の手ひらひらさせて福茶かな
似た顔になれない我のゐる狗日
若水や吾が生涯をちよろちよろと
振り向かぬ背中綿虫殖えてゆく
新築のタワーマンション松の内
双六の同じところでまた戻り
送電線の続いてゐたる二日かな
父踏んで蹈鞴を踏んで屠蘇の席
無神者に斜光眩しきミサ始

(以上)

15句選(特選、逆選なし)
選句締切:1月10日(水)23時(JST)

投稿先:みしみし第二
http://6911.teacup.com/3434/bbs
(返信とかスレッドとか難しいことを考えないで、そのまま書き込んで下さい。)

題に関わらず全体から選句数分選句にてお願い致します。
★整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
(人力で集計しているので、順番を変えられると大変なんです!)

ではよろしくお願い致します。
 

初恋相手句会・ご案内

 投稿者:ゆかり  投稿日:2018年 1月 3日(水)20時18分18秒
   出題です。

【初】
【恋】
【相】
【手】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:1月6日(土)24:00(JST)
投句宛先:掲示板http://6911.teacup.com/3434/bbs
     下の方の「管理者へメール」からお願いします。

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
 書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。
 メールアドレスだけだとどなたか分らないので、★タイトルに俳号とか本名とか
お書き添えください。

この句会は互選です。投句のみ、選句のみの参加はご遠慮下さい。

 よろしくどうぞ。
 

光学迷彩句会

 投稿者:月犬  投稿日:2018年 1月 3日(水)18時24分20秒
  結果発表です。間違いありましたらご一報ください。

蜜柑真つ白な光の皿に坐す      なむ
寒鮃大口鰈御学友          なむ
迷走の鯨震へ声のララバイ      なむ
彩度とは距離のことなりかじけ鳥   なむ  海
寅彦忌歌ふいろはに金平糖      なむ  あ洋百

姫始お利口さんの光くん       海太
初夢や学が無いから肝が無い     海太
元旦ノート博士は思ひ切り迷ふ    海太  裕あ
彩りの薄くて困る三茄子       海太  む
さうよたまたま出逢つただけの初雀  海太  裕月ゆ亜

凍蝶の毀れるときの光かな      月犬  朝京亜百
狐狸学に秘史あり無人の冬座敷    月犬  京
雪原に迷はぬ馬とゐて愉し      月犬  け由百
淑気充つ唐三彩の女人像       月犬  む京海
一本の裸木として待つてゐる     月犬  朝む裕あ京亜由百

一点に光集まる冬館         裕美  あ京け
白鳥や重ねて捨てて科学本      裕美  あ洋
玉子酒迷路を抜けてまた迷路     裕美  あ京洋
長々と葱の青さよ水彩画       裕美  海け亜百
三寒四温あかるき音のタイプミス   裕美  あ亜由

ポインセチア光つてゐる靴きゆうくつ 洋子
手を洗ふ解剖学者みそさざい     洋子  裕ゆ由百
熱燗かめろんぱんの皮か迷ふ     洋子  月ゆ
冬靄へ水彩ゑのぐはこぶ箱      洋子  裕海
木菟の夜をお裁縫のじかん      洋子  裕あけ

天も地も人も光らせ宝舟       朝比古
学食に並びし人の白き息       朝比古 洋け
古暦すこし迷ひて外しけり      朝比古 む裕京ゆ洋由百
霜の夜の蒼き水彩絵具かな      朝比古 海亜由
食積を詰めをる母の漲れり      朝比古 あゆ由

小晦日東京駅へ光る靴        あんこ ゆ洋亜由
英会話学校コートを膝に待つ     あんこ け
迷宮のはじまつてゆく毛糸玉     あんこ む裕ゆ洋亜
霜の声極彩色の女神かな       あんこ 月海け百
うつすらと顔を濡らせし関東煮    あんこ 朝

逆光の鎌鼬になら勝てる       けんじ 月ゆ
雑学の一つ増えたる叔父の冬     けんじ
迷走の末にいつもの晦日蕎麦     けんじ 朝由
虹彩の中に溢れてゐる音符      けんじ 朝む京海亜由百
冬の夜の街に置かれてゐるピアノ   けんじ 朝むあ京ゆ亜由

宴終へ電光板に寒波の字       京急  む月ゆ
臍下に蜜柑の汁や地政学       京急
精力剤迷はず買ひて濃霧に出     京急
彩色の模型戦車霜柱の初試練     京急  月海
隣家より咳この町を住み家とす    京急  朝裕月け由

煤払ひ光と闇を行き来して      由季  京洋け
学食に冬日の当たる席見つけ     由季  朝む裕ゆ洋け亜百
冬鳥のゐて益々の迷路かな      由季
彩色を最後に残す年賀状       由季  朝あ京ゆ海百
日の光あるうちはゐる飾売      由季  朝け百
採光の高窓遠く年詰まる       由季  海

電子レンジの四角き光去年今年    百花  む京亜
学び合ふ楽しさに鍋囲みけり     百花
宛先の生死を迷ふ賀状かな      百花  む月洋由
髪に置く彩りひとつ喪正月      百花  あ月海
人参の飾り切り置く節料理      百花  洋亜

大枯野光の量のあふれたる      亜紀  裕
学園の玄関口や冬木の芽       亜紀
ターミナル駅に迷へる年の暮     亜紀  朝月け
冬夕焼彩の国へと入る走者      亜紀  む海
また増ゆる録画映像年惜しむ     亜紀  朝あ京ゆ
魂の声が歌ふよ初明かり       亜紀  月
県境の鉄橋渡る去年今年       亜紀

大いなる冬日陰てふ間接光      ゆかり
二学期が終はりまつたりしてゐたる  ゆかり 朝む裕洋百
迷ふのは三秒までぞ年用意      ゆかり け
けふもある多賀谷彩子のブーツかな  ゆかり 月海洋
冬芝や田山花袋と聖歌隊       ゆかり 裕月
 

選句しました。

 投稿者:百花  投稿日:2018年 1月 3日(水)18時04分23秒
  新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。


〇凍蝶の毀れるときの光かな
最後が光であるのは ちょっと慰め。

〇学食に冬日の当たる席見つけ
日が当たってなくても元気な学生がいっぱい。

〇手を洗ふ解剖学者みそさざい
ホテルの大広間で 解剖実習することがあるそうですね。洗えないので手を前に出したままで廊下へ出る方もあるそうで、なんだかなあ。。

〇二学期が終はりまつたりしてゐたる
まったり、ぴったり。

〇古暦すこし迷ひて外しけり
晦、大晦、架け替えの日はまだ古暦にある日ですものね。

〇雪原に迷はぬ馬とゐて愉し
迷わぬ馬。りっぱ。

〇彩色を最後に残す年賀状
まとめて順番に作業。良く出来たものから宛先が決まる??

〇霜の声極彩色の女神かな
霜に朝日がそっと当たる頃。

〇長々と葱の青さよ水彩画
長々と川ひとすぢや雪の原、なんて浮かんできます。

〇虹彩の中に溢れてゐる音符
音符!

〇一本の裸木として待つてゐる
最後の審判を?

〇寅彦忌歌ふいろはに金平糖
とても楽しい。

〇日の光あるうちはゐる飾売
売り切ったら、終りね。
 

選句

 投稿者:由季  投稿日:2018年 1月 3日(水)12時49分34秒
  あけましておめでとうございます。
旧年中はお世話になりました。
本年もよろしくお願いいたします。


○小晦日東京駅へ光る靴
帰省する靴でしょうか。大晦日じゃないところがよいです。

○手を洗ふ解剖学者みそさざい
念入りに洗っていそうです。

○宛先の生死を迷ふ賀状かな
だんだんこういうことになってきます。

○古暦すこし迷ひて外しけり
愛着があったんですね。

○雪原に迷はぬ馬とゐて愉し
神話的な感じのする馬で頼もしいです。

○迷走の末にいつもの晦日蕎麦
いつものが一番ですね。

○霜の夜の蒼き水彩絵具かな
あえて寒色を。

○虹彩の中に溢れてゐる音符
幸福感も溢れています。

○一本の裸木として待つてゐる
こういうのは既にあるかなぁ、と思ったけれどやはり一票。

○三寒四温あかるき音のタイプミス
反省していない感じが面白いですね。

○食積を詰めをる母の漲れり
漲るとは・・・母の強さがすごい。

○冬の夜の街に置かれてゐるピアノ
あれっと思わせる。ちょっと洒落ている。

○隣家より咳この町を住み家とす
咳にも聞き覚えがあるのです。
 

選句しました。

 投稿者:亜紀  投稿日:2018年 1月 2日(火)22時41分22秒
  ゆかりさん、皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

〇小晦日東京駅へ光る靴
ぱりっときめて里帰り。

〇電子レンジの四角き光去年今年
稼働する四角き光る箱。

〇凍蝶の毀れるときの光かな
毀れるときの光が印象的。

〇学食に冬日の当たる席見つけ
自分なりのお気に入り席。

〇迷宮のはじまつてゆく毛糸玉
こんがらがりの始まりですね。

〇霜の夜の蒼き水彩絵具かな
冷え冷えとした蒼。

〇長々と葱の青さよ水彩画
写実性に優れた水彩画。

〇虹彩の中に溢れてゐる音符
初見の楽譜でもなんのその。

〇さうよたまたま出逢つただけの初雀
偶然の出会いといふ必然。

〇一本の裸木として待つてゐる
裸木といふありのままの覚悟を持って待つ。

〇三寒四温あかるき音のタイプミス
軽やかなタイプ音と三寒四温の取り合わせが良い。

〇人参の飾り切り置く節料理
お節料理の最後の仕上げとして。

〇冬の夜の街に置かれてゐるピアノ
桑田さんの白い恋人達の世界~。
 

選句しました

 投稿者:けんじ  投稿日:2018年 1月 2日(火)21時03分24秒
  皆様、昨年はお世話になりました。
今年もよろしくお願いします。

◯一点に光集まる冬館
何か召喚されるか。燃えるのか。

◯煤払ひ光と闇を行き来して
闇で留まれば煤の勝ち。

◯英会話学校コートを膝に待つ
ちょっと緊張、でもわくわく。

◯学食に冬日の当たる席見つけ
どうせなら暖かいところで。

◯学食に並びし人の白き息
冬日が当たらないらしい。

◯ターミナル駅に迷へる年の暮
大丈夫。みんなで迷えば怖くない。

◯雪原に迷はぬ馬とゐて愉し
存分に雪を楽しみましょう。

◯迷ふのは三秒までぞ年用意
これ以上かかるなら並び直してください。

◯霜の声極彩色の女神かな
アジアの女神。なんとなく優雅。

◯長々と葱の青さよ水彩画
九条葱ですか。おいしそう・

◯日の光あるうちはゐる飾売
縁起物は日のあるうちに買いましょう。

◯木菟の夜をお裁縫のじかん
もくもくと編み進めます。

◯隣家より咳この町を住み家とす
薄い壁。でもちょっと安心。
 

選句しました。

 投稿者:洋子  投稿日:2018年 1月 2日(火)19時38分46秒
  新年おめでとうございます。
本年も宜しくお願いいたします。

◯小晦日東京駅へ光る靴
 やっぱり光る靴ですね。

◯煤払ひ光と闇を行き来して
 家のなかは闇ほどじゃないけど暗がりが案外多い。

◯学食に冬日の当たる席見つけ
 やったね。

◯学食に並びし人の白き息
 ふたりともカレーかな。

◯二学期が終はりまつたりしてゐたる
 脱力してます。

◯白鳥や重ねて捨てて科学本
 なげやりな気配のなかに白鳥のインパクト。

◯宛先の生死を迷ふ賀状かな
 近頃 迷います。

◯玉子酒迷路を抜けてまた迷路
 酔ってしまった。

◯古暦すこし迷ひて外しけり
 思えばいろいろあったし。

◯迷宮のはじまつてゆく毛糸玉
 あれを迷宮というんですね。

◯けふもある多賀谷彩子のブーツかな
 なんだかリアル。

◯人参の飾り切り置く節料理
 いつもとちょっと違う人参。

◯寅彦忌歌ふいろはに金平糖
 寅彦先生金平糖の研究家だったらしいですね。
 

選句

 投稿者:海太  投稿日:2018年 1月 2日(火)08時05分43秒
  ◯けふもある多賀谷彩子のブーツかな
お っ声楽家のマドンナ。

◯彩色の模型戦車霜柱の初試練
め りめり霜柱を破壊しながら。

◯彩色を最後に残す年賀状
で きるだけよく目立つ色で。

◯彩度とは距離のことなりかじけ鳥
と んでもないこじつけ。

◯採光の高窓遠く年詰まる
う んと高くしたら目が届かない。

◯淑気充つ唐三彩の女人像
ご 立派ついでに馬も。

◯霜の声極彩色の女神かな
ざ らざらの霜つるつるの女神。

◯霜の夜の蒼き水彩絵具かな
い つも空ばかり描いています。

◯長々と葱の青さよ水彩画
ま るで本物そっくりに。

◯冬夕焼彩の国へと入る走者
す でに後ろには誰も居ない。

◯冬靄へ水彩ゑのぐはこぶ箱
お 菓子の空箱かもしれぬ。

◯虹彩の中に溢れてゐる音符
年 がいもなく感激。

◯髪に置く彩りひとつ喪正月
玉 は光れど心は寂し。
 

選句です。

 投稿者:ゆかり  投稿日:2018年 1月 1日(月)00時26分17秒
   旧年中はありがとうございました。今年もよろしくお願いします。

○宴終へ電光板に寒波の字
 一昔前の電球複数個で文字を灯し流れて行く電光ニュースですね。

○逆光の鎌鼬になら勝てる
 惜しい、字足らずであなたの負け。

○小晦日東京駅へ光る靴
 小晦日なんて言葉がありましたね。そういえば今でもルミナリエとかミレナリオとかいう電飾は各地でやっているのでしょうか、と思わせる「光る靴」です。

○学食に冬日の当たる席見つけ
 今どきの学食は、生徒数の減少で誰でも日の当たる席にありつけるような気がします。

○手を洗ふ解剖学者みそさざい
 二物衝撃なのか、解剖対象なのか、ううむ。

○古暦すこし迷ひて外しけり
 これはそうですね。新年が来る前にはずすとなにかが分からなくなるような気がします。

○熱燗かめろんぱんの皮か迷ふ
 熱燗を持つ指が分厚くなってめろんぱんの皮状になっているんだと思うけど、ここまで酩酊したくないです。

○迷宮のはじまつてゆく毛糸玉
 こんがらがってしまったのですね。

○彩色を最後に残す年賀状
 これは版画ではなくて、手作業で彩色するのですね。すごい手間です。

○さうよたまたま出逢つただけの初雀
 俳句における歌謡曲的抒情と異種婚姻譚の邂逅の金字塔とも言うべき句である。

○また増ゆる録画映像年惜しむ
 「録画映像」というのが古風な言い回しですね。デジタル化されていないのか。

○食積を詰めをる母の漲れり
 なにかの拍子にスイッチの入る老いた母を思い浮かべました。

○冬の夜の街に置かれてゐるピアノ
 指が悴んで弾けないと思います。


 

選句します。

 投稿者:京急  投稿日:2017年12月31日(日)23時38分24秒
  ◯一点に光集まる冬館
   オールナイトでエロ事さ。

◯電子レンジの四角き光去年今年
   それをあたためてから、越年情事。

◯凍蝶の毀れるときの光かな
   エロエロ

◯煤払ひ光と闇を行き来して
   いい句ですねえ。

◯狐狸学に秘史あり無人の冬座敷
   意味が分からなかったのですが、エロい。

◯玉子酒迷路を抜けてまた迷路
   うーむ、奥深い。

◯古暦すこし迷ひて外しけり
    すこし が色っぽい。

◯彩色を最後に残す年賀状
    色は最後の楽しみに。

◯淑気充つ唐三彩の女人像
   濡れてくる。

◯虹彩の中に溢れてゐる音符
   いやあ、参りました。

◯また増ゆる録画映像年惜しむ
   結局、死ぬまで見ない。

◯一本の裸木として待つてゐる
  絶倫である。瘤もある。

◯冬の夜の街に置かれてゐるピアノ
  猫踏んじゃった♪を弾く酔漢
  
 

選句です

 投稿者:月犬  投稿日:2017年12月31日(日)22時24分9秒
  一年ありがとうございました。そろそろ除夜の鐘撞きにいきます。
よいお年をお迎えください。

◯宴終へ電光板に寒波の字
 体感よりも情報の方が優先する現在、という感じかなあ。

◯逆光の鎌鼬になら勝てる
 勝ち負けか、鎌鼬には勝てないと思う。

◯ターミナル駅に迷へる年の暮
 ターミナル駅で迷わなかったことがない私。頭クラクラ。

◯宛先の生死を迷ふ賀状かな
 で、この歳になると私は年賀状は出さないことにしました。私の生死も不明なり。

◯熱燗かめろんぱんの皮か迷ふ
 どっちでもいいと思うが、比較するふたつの取り合わせが可笑しくてよろしいかと。

◯けふもある多賀谷彩子のブーツかな
 多賀谷彩子って誰よ。知らない名前が出てきて可笑しい。いい句だと思うです。

◯彩色の模型戦車霜柱の初試練
 おっと、いいね。プラモの戦車に色をつけるの難しいよね。で、霜柱が最初の敵ね。

◯霜の声極彩色の女神かな
 う~む、女神には弱いわたし:笑

◯髪に置く彩りひとつ喪正月
 しみじみ。せめてもの彩り。

◯さうよたまたま出逢つただけの初雀
 そうよ、たまたまよ。

◯魂の声が歌ふよ初明かり
 ソウルね。上手いだけのカラオケは聞き飽きた。魂の声こそ大事。

◯冬芝や田山花袋と聖歌隊
 なんだかなあ、でもすごい句だと思う。

◯隣家より咳この町を住み家とす
 わかるなあ。ところが私の住処では隣の物音さえ聞こえない。
 

選句しました。

 投稿者:あんこ  投稿日:2017年12月31日(日)16時10分43秒
  今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします★

○一点に光集まる冬館
高台の古い瀟洒な洋館を想像しました。
冬の日を柔らかく浴びていそうです。

○白鳥や重ねて捨てて科学本
面白い取り合わせ。

○玉子酒迷路を抜けてまた迷路
玉子酒で酔ってしまったのでしょうか。でも、楽しそう。

○元旦ノート博士は思ひ切り迷ふ
一年の計は元旦から。博士、研究でしょうか。

○彩色を最後に残す年賀状
一枚ずつ、相手を思いながら。

○髪に置く彩りひとつ喪正月
沁みる句。

○また増ゆる録画映像年惜しむ
うちのことのようだ。見るのが追い付かないまま、増えていく。

○一本の裸木として待つてゐる
冬木でなく、裸木というところに、ひたすらな思いの強さを感じます。

○三寒四温あかるき音のタイプミス
大した誤字変換ではなさそう。全体のあっけらかんとしたリズムの良さが魅力。

○食積を詰めをる母の漲れり
息子のため、という感じがする。漲る母の全身の表情がいい。

○冬の夜の街に置かれてゐるピアノ
あ、ドキュメント72時間・2017年年間2位。

○寅彦忌歌ふいろはに金平糖
こちらの句もリズムよろし。寅彦忌も何か飄々としてよい。

○木菟の夜をお裁縫のじかん
木菟と裁縫の紡ぎ出す不思議な世界。
 

選句しました。

 投稿者:裕美  投稿日:2017年12月31日(日)14時27分29秒
  ○大枯野光の量のあふれたる
明るい枯野ですね。

○学食に冬日の当たる席見つけ
特別な席を見つけました。

○手を洗ふ解剖学者みそさざい
このミソサザイの斡旋がこわい!

○二学期が終はりまつたりしてゐたる
こどもが入園して初めてのの二学期、いろいろありました…。

○元旦ノート博士は思ひ切り迷ふ
優柔不断な博士。

○古暦すこし迷ひて外しけり
なんとなく未練がありますよね。

○迷宮のはじまつてゆく毛糸玉
本当にそうです。出口が見つからず、結局適当に切ってしまうこと多し。

○冬靄へ水彩ゑのぐはこぶ箱
絵の具が鮮やかに浮かび上がる。

○さうよたまたま出逢つただけの初雀
ちょっと歌謡曲調ですね。

○一本の裸木として待つてゐる
裸木のところに切実さがある。

○冬芝や田山花袋と聖歌隊
かたい、かたいのリフレインがたのしい。

○木菟の夜をお裁縫のじかん
じっくり裁縫したいものです。

○隣家より咳この町を住み家とす
いろいろ思うところはあるけれど、生きてゆく。

今年は大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします!
 

選句です。

 投稿者:なむ。  投稿日:2017年12月31日(日)09時58分46秒
編集済
  ◎宴終へ電光板に寒波の字
渋谷新宿、忘年会の宴のあと。

◎電子レンジの四角き光去年今年
大晦日も元旦もレジ。これ温めますか。うん。

◎学食に冬日の当たる席見つけ
実感あるなあ。

◎二学期が終はりまつたりしてゐたる
二学期って理不尽に長いよね。

◎宛先の生死を迷ふ賀状かな
年賀状あるある。あれ、あの家の旦那の方、確か死んだと聞いたような。。。連名取るか。

古暦すこし迷ひて外しけり
一年分の愛着。

◎迷宮のはじまつてゆく毛糸玉
慌てずほぐして助手を探して巻きなおす。

◎彩りの薄くて困る三茄子
なるほど。一富士二鷹の色と比べるわけね。

◎淑気充つ唐三彩の女人像
よきかな。

◎冬夕焼彩の国へと入る走者
ちょっと調べてみたのですが、さいたま国際マラソンとか東日本実業団駅伝とか、スタートからゴールまでずーっと彩の国です。そうか二つの自治体をまたぐのは実際には開催が難しいんだ。ってことを教えてくださったので一票(ただし箱根は六郷橋中継点で警視庁から神奈川県警へ、警備責任のタスキが渡るし、熱田神宮から伊勢神宮へ行く全日本大学だと、愛知県警から三重県警なのだと思う)

◎虹彩の中に溢れてゐる音符
飛蚊症。

◎一本の裸木として待つてゐる
よき覚悟なり。

◎冬の夜の街に置かれてゐるピアノ
なにかが始まりそうな気がして、少し立ち止まって見守る。
 

選句

 投稿者:朝比古  投稿日:2017年12月31日(日)07時59分20秒
  本年もお世話役の方々始め、連衆の皆様もろもろありがとうございました。
良いお年をお迎えください。

☆凍蝶の毀れるときの光かな
 切ない光。

☆学食に冬日の当たる席見つけ
 そして手招きで友を呼ぶ。

☆二学期が終はりまつたりしてゐたる
 この感じはまさしく二学期終わり。

☆ターミナル駅に迷へる年の暮
 何度言っても迷ってしまう駅がある。

☆迷走の末にいつもの晦日蕎麦
 その家の定番でいいんだよね。

☆彩色を最後に残す年賀状
 こういう年賀状、受け取った方は嬉しいだろうな。

☆虹彩の中に溢れてゐる音符
 メルヘンだなぁ。無季句もたまにはよろしき味わい。

☆うつすらと顔を濡らせし関東煮
 美味しそうな湯気でね。

☆また増ゆる録画映像年惜しむ
 撮り始めるとやめられない。

☆一本の裸木として待つてゐる
 「木」があってよかった。

☆冬の夜の街に置かれてゐるピアノ
 野外コンサート会場だろうか。

☆日の光あるうちはゐる飾売
 年の瀬の風物詩。わが町では最近見なくなったなぁ。

☆隣家より咳この町を住み家とす
 住み慣れた町に聞き覚えのある音。
 

光学迷彩句会・投句一覧

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年12月31日(日)01時15分43秒
  今年もありがとうございました。投句一覧です。

【光】
ポインセチア光つてゐる靴きゆうくつ
一点に光集まる冬館
宴終へ電光板に寒波の字
逆光の鎌鼬になら勝てる
小晦日東京駅へ光る靴
大いなる冬日陰てふ間接光
大枯野光の量のあふれたる
天も地も人も光らせ宝舟
電子レンジの四角き光去年今年
凍蝶の毀れるときの光かな
煤払ひ光と闇を行き来して
姫始お利口さんの光くん
蜜柑真つ白な光の皿に坐す

【学】
英会話学校コートを膝に待つ
学び合ふ楽しさに鍋囲みけり
学園の玄関口や冬木の芽
学食に冬日の当たる席見つけ
学食に並びし人の白き息
寒鮃大口鰈御学友
狐狸学に秘史あり無人の冬座敷
雑学の一つ増えたる叔父の冬
手を洗ふ解剖学者みそさざい
初夢や学が無いから肝が無い
二学期が終はりまつたりしてゐたる
白鳥や重ねて捨てて科学本
臍下に蜜柑の汁や地政学

【迷】
ターミナル駅に迷へる年の暮
宛先の生死を迷ふ賀状かな
玉子酒迷路を抜けてまた迷路
元旦ノート博士は思ひ切り迷ふ
古暦すこし迷ひて外しけり
精力剤迷はず買ひて濃霧に出
雪原に迷はぬ馬とゐて愉し
冬鳥のゐて益々の迷路かな
熱燗かめろんぱんの皮か迷ふ
迷ふのは三秒までぞ年用意
迷宮のはじまつてゆく毛糸玉
迷走の鯨震へ声のララバイ
迷走の末にいつもの晦日蕎麦

【彩】
けふもある多賀谷彩子のブーツかな
彩りの薄くて困る三茄子
彩色の模型戦車霜柱の初試練
彩色を最後に残す年賀状
彩度とは距離のことなりかじけ鳥
採光の高窓遠く年詰まる
淑気充つ唐三彩の女人像
霜の声極彩色の女神かな
霜の夜の蒼き水彩絵具かな
長々と葱の青さよ水彩画
冬夕焼彩の国へと入る走者
冬靄へ水彩ゑのぐはこぶ箱
虹彩の中に溢れてゐる音符
髪に置く彩りひとつ喪正月

【当季雑詠】
うつすらと顔を濡らせし関東煮
さうよたまたま出逢つただけの初雀
また増ゆる録画映像年惜しむ
一本の裸木として待つてゐる
県境の鉄橋渡る去年今年
魂の声が歌ふよ初明かり
三寒四温あかるき音のタイプミス
食積を詰めをる母の漲れり
人参の飾り切り置く節料理
冬の夜の街に置かれてゐるピアノ
冬芝や田山花袋と聖歌隊
寅彦忌歌ふいろはに金平糖
日の光あるうちはゐる飾売
木菟の夜をお裁縫のじかん
隣家より咳この町を住み家とす

(以上)

13句選(特選、逆選なし)
選句締切:1月3日(水)23時(JST)

投稿先:みしみし第二
http://6911.teacup.com/3434/bbs
(返信とかスレッドとか難しいことを考えないで、そのまま書き込んで下さい。)

題に関わらず全体から選句数分選句にてお願い致します。
★整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
(人力で集計しているので、順番を変えられると大変なんです!)

ではよろしくお願い致します。
 

月犬さん、有り難うございました。

 投稿者:百花  投稿日:2017年12月28日(木)07時09分45秒
編集済
  皆さまも、早めの選句の御協力、有り難うございました。
来年もよろしくお願い申し上げます。

ゆかりさん、有り難うございました。
 

光学迷彩句会・ご案内

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年12月27日(水)23時44分41秒
   151回目の出題です。

【光】
【学】
【迷】
【彩】
【当季雑詠】(何句でも。無季可。他季不可)

投句締切:12月30日(土)24:00(JST)
投句宛先:掲示板http://6911.teacup.com/3434/bbs
     下の方の「管理者へメール」からお願いします。

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを
 書かないで下さい。
 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。
 メールアドレスだけだとどなたか分らないので、★タイトルに俳号とか本名とか
お書き添えください。

この句会は互選です。投句のみ、選句のみの参加はご遠慮下さい。

 よろしくどうぞ。

 150回までの出題はこちらでご覧になれます。
http://misimisi2.blogspot.jp/2017/12/blog-post.html
 

左旋偏波句会

 投稿者:月犬  投稿日:2017年12月27日(水)23時13分33秒
  結果発表です。間違いありましたらご一報ください。
一年間お疲れさまでした。
みなさま良いお年をお迎えください。

湯豆腐の左岸に集ふ葱太し     なむ  裕朝百洋亜け由亞ゆ
絨毯に旋毛を遺し逝きにけり    なむ  月ゆ
偏愛を隠さぬ祖父や竜の髯     なむ  裕苑百亜由海ゆ
自転車を薙いでシベリア寒波かな  なむ
冬のリヴィエラかすれ声選手権   なむ  洋亞

セーター着て左の目から眠くなる  裕美  朝洋亜けゆ
冬の蝶螺旋を描きみづうみへ    裕美  朝
弁当の偏り鳰の沈みゆく      裕美  朝苑む洋亞海
冬椿ちひさく波を作りをり     裕美  洋
冬銀河ピノキオが人間となる    裕美  む月

六林男忌の左眼悪霊ふわふわと   月犬  由
螺旋的回帰と云ふて悴めり     月犬  む
偏愛の侘助会津の陶芸家      月犬  海
風邪の床波打際にあるごとし    月犬  む洋亜由ぽ亞
溶接の錆びし鉄面枇杷の花     月犬  朝亜

差し出した左の頬に雪ひとひら   ぽぽな 月百亜ゆ
クリスマス街は旋律くり返し    ぽぽな 朝亜け由
鯛焼の餡の偏るほう齧る      ぽぽな む百洋亞海
指の間の指輪の硬き寒波急     ぽぽな
新聞と真冬のエッグベネディクト  ぽぽな む亞

左より続く暖房暖房車       朝比古
居眠りの旋毛見下ろし暖房車    朝比古 裕由
偏頭痛始まりさうや枯蓮      朝比古 け
荒星へ立つ波平の髪一本      朝比古 む百ぽ亞
短日や吊革なべて握られて     朝比古 けぽ

右折して左折をすれば年の暮    海太  裕朝苑百亜由ぽ
旋回も途中下車あり冬の鵙     海太
偏向報道から初場所は産まれない  海太
熱燗の京都府経由胃の腑へと    海太  裕ゆ
探梅をスパイ教育として行ふ    海太  裕月洋由

とつぷりと暮れ左から刻む葱    苑を  む洋けゆ
降る雪や旋盤工として停年     苑を  洋亜
偏頭痛ガラスの皿の冬苺      苑を  むぽ海
電磁波の渦巻いてをり冬の海    苑を
朴落葉いちまい冬のすべてがある  苑を  裕

左手が右手にふれて柚子湯かな   洋子  苑亜け由ゆ
犬小屋の施工図ひろげクリスマス  洋子  月ぽ亞
結氷期シュークリームを偏愛    洋子  亞海
寒波らし海みえてくる長いバス   洋子  裕苑け亞
冬靄の襟のブローチ銀の馬     洋子  裕

風止んで寒暮左官の鏝うごく    亞子  むぽゆ
寒星の凱旋門を抜けてきし     亞子  朝苑
大嚔ひびき偏平なる水面      亞子  裕海
北斎のべらぼうな波寒の富士    亞子  苑む百け由ゆ
雪もよい西にかたまる従姉妹たち  亞子  朝月洋けぽゆ

万華鏡覗く左眼風花す       亜紀  百由
左腕より放る直球冬夕焼      亜紀  朝苑
ドーナツ盤走る旋律クリスマス   亜紀  け
偏愛の末のにんべん雪催ひ     亜紀  朝海
地上波の広告の波年の暮      亜紀  裕
去年今年ペットボトルを開くる音  亜紀
歳晩や座席に向かひ合ふ他人    亜紀  朝苑百けぽ
半分で売られて冬至かぼちやかな  亜紀  朝苑む由亞

冬の日や左から乗る遊園地     けんじ 裕苑ゆ
旋律の少し控え目聖歌隊      けんじ 百由
クリスマスツリーの横の偏頭痛   けんじ 苑月洋亜由ぽ亞海
冬オリオン電波時計の針眠る    けんじ 裕亜
年の暮回収されぬことばかり    けんじ 月百亜ゆ

煤逃げや守護霊左ききらしき    百花  月
煙突がなくてサンタへ施錠解く   百花  裕苑
ステンドグラスの偏る厚みクリスマス百花  朝洋亞海
日本海の波わたりくる白うさぎ   百花  月洋
紅潮の頬あり天皇誕生日      百花  ぽ

左岸から来て冬凪の河口かな    由季  月ぽ亞
旋風の真中にある聖樹かな     由季
鯛焼の腹へ餡子の偏りぬ      由季  け海
窓際に電波を探すクリスマス    由季  む百ぽゆ
青海波柄繰り返し年詰まる     由季
極月の偏光レンズ虹色に      由季  海

左折車の饒舌極月のまひる     ゆかり
旋律は聖樹の緑ときに銀      ゆかり 月百亜け
偏屈な親方辺境の師走       ゆかり 月海
行く橇の波乗りに似て樹氷林    ゆかり む月亞
ヨーコ若し貼りつぱなしの古暦   ゆかり 苑百ぽ
 

選句です

 投稿者:ゆかり  投稿日:2017年12月27日(水)22時33分49秒
編集済
  ○セーター着て左の目から眠くなる
 ストーブがあった頃の空気感を感じます。

○とつぷりと暮れ左から刻む葱
 左利きなのですね。今どきあまり季感はありませんが…。

○左手が右手にふれて柚子湯かな
 これ、自分の左手と右手なのでしょうか。なんだか柚子も浮いていつもと違う触感があるのでしょう。

○差し出した左の頬に雪ひとひら
 マタイ5:39

○冬の日や左から乗る遊園地
 そういえばそうですね。身長制限のための110センチの棒が乗り場に立っていて、小さい子は乗れない、という。

○湯豆腐の左岸に集ふ葱太し
 人工島の妄想でもしているのでしょうか。

○風止んで寒暮左官の鏝うごく
 こういう職業名の使い方ってすごく月犬さんっぽい。どなたの句か存じませんが…。

○絨毯に旋毛を遺し逝きにけり
 これ「まきげ」じゃなくて「つむじ」ですよね。つむじ以外の部分はどこへ行ってしまったのでしょう。不完全犯罪のにおいが…。

○偏愛を隠さぬ祖父や竜の髯
 二物衝撃ではなく竜の髯に偏愛しているような気もします。

○窓際に電波を探すクリスマス
 つまらないパーティーなのでしょうか。

○熱燗の京都府経由胃の腑へと
 ふふふ。伏見の酒でしょうか。

○北斎のべらぼうな波寒の富士
 それがジャポニズムというものなのぢゃ。

○雪もよい西にかたまる従姉妹たち
 「かたまる」が「雪」と響き合って、札幌雪まつりのような様相を呈していますね。

○年の暮回収されぬことばかり
 さまざまな困難や試練がゴミのように回収されるといいですね。
 

選句

 投稿者:海太  投稿日:2017年12月27日(水)13時12分58秒
  ◯クリスマスツリーの横の偏頭痛
本 当は扁桃腺よ。

◯ステンドグラスの偏る厚みクリスマス
年 中同じ場所に。

◯極月の偏光レンズ虹色に
は っきりと色盲。

◯結氷期シュークリームを偏愛
お んぶに抱っこ。

◯鯛焼の腹へ餡子の偏りぬ
世 の中の歪みか。

◯鯛焼の餡の偏るほう齧る
話 が逸れました。

◯大嚔ひびき偏平なる水面
に んにきにきに。

◯偏愛の末のにんべん雪催ひ
な りふり構わず。

◯偏愛の侘助会津の陶芸家
り きゅうの下僕。

◯偏愛を隠さぬ祖父や竜の髯
ま さしく盲愛者。

◯偏屈な親方辺境の師走
し ごとは出来る。

◯偏頭痛ガラスの皿の冬苺
た だでも要らん。

◯偏頭痛始まりさうや枯蓮
寸 詰まりの池で。

◯弁当の偏り鳰の沈みゆく
志 半ばで敢無く。
 

選句です。

 投稿者:亞子  投稿日:2017年12月27日(水)12時20分22秒
  ◯左岸から来て冬凪の河口かな
左岸がよいのだろうなあ。

◯湯豆腐の左岸に集ふ葱太し
この左岸はおもしろい。

◯犬小屋の施工図ひろげクリスマス
できあがるのは年明けです。

◯クリスマスツリーの横の偏頭痛
キラキラには頭痛を促すものがあるのでしょう。

◯ステンドグラスの偏る厚みクリスマス
よく見えてます。

◯結氷期シュークリームを偏愛
意外性ある季語とのとりあわせ。
あ、でもシューアイスもあるからね。

◯鯛焼の餡の偏るほう齧る
どこと言わないテクニシャン。

◯弁当の偏り鳰の沈みゆく
左右と上下の動きですが、このふたつしっくりくるなあ。

◯寒波らし海みえてくる長いバス
長いバスで「やっと見えて来る」実感があります。

◯荒星へ立つ波平の髪一本
荒星と拮抗できる一本の髪アッパレ。

◯行く橇の波乗りに似て樹氷林
橇からの動画を見たらまさにそんな感じだったなあ。

◯風邪の床波打際にあるごとし
「床」と言って正解かと。


◯新聞と真冬のエッグベネディクト
古いカフェ。老紳士の朝食。格調あり。

◯冬のリヴィエラかすれ声選手権
いいです。バカバカしくて。

◯半分で売られて冬至かぼちやかな
丸ごとはいろんな意味でたいへん。

 

選句です

 投稿者:ぽぽな  投稿日:2017年12月27日(水)01時17分53秒
  ○右折して左折をすれば年の暮
ちょうど今の感じですね。

○左岸から来て冬凪の河口かな
フランスかな。

○風止んで寒暮左官の鏝うごく
職人好き。

○犬小屋の施工図ひろげクリスマス
楽しみ。

○クリスマスツリーの横の偏頭痛
現れやすい場所です。

○偏頭痛ガラスの皿の冬苺
ここも出現しやすい。

○荒星へ立つ波平の髪一本
ああ、懐かしい。

○窓際に電波を探すクリスマス
wifi助かります。

○風邪の床波打際にあるごとし
漂います。

○ヨーコ若し貼りつぱなしの古暦
どうぞお元気で。

○紅潮の頬あり天皇誕生日
どうぞ穏やかな日々を。

○歳晩や座席に向かひ合ふ他人
それもまたご縁。

○雪もよい西にかたまる従姉妹たち
関西弁聞こえてきそう。

○短日や吊革なべて握られて
ふとした乗車風景がいいです。

14句選(特選、逆選なし)

ありがとうございました。
 

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